第115話 新しい神々の来訪
『お久しぶり~。またお世話になりに来たよ』
軽い挨拶と共に魂の神様御一行が到着です。
毎年恒例のメンバーに加えて2人の男女が新しく来られたので、このお2人がこれから新しく来る事になる神様かな?
「お待ちしていましたよ。
とりあえず立ち話も何ですし、ソファーに掛けてお待ち頂けますか?先にコーヒーだけご用意しますので。
新しく来られた方々へのご挨拶は、後で改めてさせて頂きますね」
『了解。よろしくね』
来た時から若干ミツハルさん一行の顔が引きつってたので、新しい来客お2人に関しては、かなり嫌な予感がしてます。
とりあえず、俺の心の準備の為に時間稼ぎを・・・。
と思ったのに、ルナ達が手伝ってくれたのですぐに終了。
諦めて挨拶するか・・・。
コーヒーだけですが、配膳が済んだらちゃんと起立して頭を下げつつ、きっちりご挨拶。
「そちらのお2人方は初めましてですね。
この世界を統治させて頂いて居ります、リュウノスケと申します。
以後宜しくお願い致します。
この世界での年末年始の間だけとはなりますが、精一杯御持て成しさせて頂きますので、重ねて宜しくお願い致します」
誰か偉い人が居る可能性が否定出来ない上、どちらがより偉い人なのか不明なのでとりあえずお2人同時にご挨拶。
『ふむ。引き篭もりの神と聞いていたが、意外と普通じゃのぅ。
ワシは・・・そうじゃの。高位の神と名乗っておこうかの。よしなに頼むぞ』
お2人のうち男性体の神様が座ったまま名乗りましたが・・・高位の神?
態度もそうだけど、嫌な予感満載・・・。
体型的には筋肉隆々の好々爺って感じです。長めのお髭も白いし、神様っぽい神様な感じ。
ちょっとだけ中年太り気味かな?
『私は美を司る上級神ですわ。よしなに』
続いて姿や立ち居振る舞いから正しく“妖艶”って感じの美人の女神様。
一応立ち上がって挨拶してくれました。
男の神様と違って、上級神って自分で名乗ってくれたので微妙に安心。
俺からしたら、化粧がちょ~っと濃い目なのでマジに美人かどうかは正直微妙。
スタイルとかも含めて本来の素材は良さそうなのに、濃い目の化粧で台無しにしてる感じがします。
ナチュラルメイクぐらいで十分だと思いますよ?さすがに言いませんが。
と言うか初対面だし言えませんが。
っと心を読まれたりしたら危険だから、思っても考えないようにしないと。危ない危ない。
つーか女神様は何処かで見たことあるな~?と思ったら、かなり昔に魂の神様が変身した女の人っぽい。
元ネタはこの女神様だったのかもね~。
「はい。お二方とも改めて宜しくお願い致します。
あぁ!ルナ達も紹介しなきゃ。皆おいで~」
ルナ達人化組みもちゃんとご挨拶出来ました。トウも問題無しです。
ちゃんと躾けが出来てたみたいで良かった。
ちなみにまだまだ接客要員としては未熟なので、獣化させておきました。
人化してると紛らわしいので。
人化に関しては、ミーさん達に“従者教育”をして貰う時限定で許可を出しました。
「これでご挨拶としては以上ですかね?
それで・・・来て頂いて早々に申し訳ないのですが、魂の神様?
ちょっと宜しいでしょうか?」
『ん?何だい?』
「皆さんの手荷物を客室に置いてからで構わないので、私の神格位を確認して頂けませんか?
お恥ずかしい話なんですが、今年の頭にまた倒れたんですよ。
で、また神格位が上がったんじゃないかと思いまして。
多分上級神になってるかも知れないので、その確認をして頂こうかと。
一応倒れた原因は何となくは判明しているのですが、神格位が上がったのかどうかが、私では不明なので」
「『『『は?』』』」
ミツハルさんを含めて神様一同が唖然。ミーさん達は”???”状態。
まぁな~新しく来られた神様方はともかく、散々上級神に興味が無いとか言っておきながら、“昇格しました~”
なんて、ちょ~っと言いづらいんだけど、俺の世界を守る意味で一応確認だけは必要な訳で。
『え~っと?
リュウノスケくんって、別に上級神にはなりたくないとか言ってなかったっけ?』
「はい。
そのつもりだったのですが、今年魂の神様方が帰られた後に神体に戻って倒れた時・・・と言いますか、
多分1000年時点で色々と神力を使ってやらかしてしまったせいで、過剰な神力消費で倒れちゃったと思うんですよ。
今回の神力消費で倒れた時の気分の悪さと、前回の中級神への昇格時の気分の悪さが同じだったので、
また核と格の問題が出たのかと勘違いしてしまいまして・・・。
で、念仏みたいに“俺は上級神”って唱えてる間に寝てしまったものですから、現状の神格位が不明なんです。
相変らず正直どっちでも良いとは思ってますが、不干渉の事を考えると、
確認だけはしておいた方がいいかな~?と」
『『はぁっ?!』』
今度は新しく来られた神様2人が揃って唖然。
ミツハルさんは“ぽか~ん”とお口が開いたまま。
頭痛そうに眉間を揉み解している魂の神様。ご面倒お掛けします・・・。
『は~・・・。
手荷物って言ってもミツハルくんの所だけだから、今から行くよ。
勝手に入ってもいい?』
「あぁ、今回は私も一緒に行きますよ。
どうやって神格位の確認するのか、私も興味がありますから」
『ワシらも良いかの?』
「構いませんよ?特に面白い事とかは無いと思いますけれど・・・」
何だかんだで神様5人全員で主寝室(神体側)へ。
ちなみにミツハルさん所の手荷物類はミーさん達にお任せ。
で、早速俺の神体に魂の神様が触れて確認。単純に額に手を当てるだけみたいです。
むぅ。今後の参考にもならん。独りじゃ確認出来無いじゃん。
『あ~上級神になってるね。
核も前よりは成長してるけど、まだ上級神の範囲内と言えるかな・・・。
この短期間でよくもまぁ・・・。さい・・・高位の神様もご確認されますか?』
『・・・うむ』
続いて高位の神様?も同様に確認。
・・・何かねぇ。魂の神様の様子からして嫌な予感しかしないんですけど?
魂の神様が気を使う相手って・・・面倒事は嫌だって言ったのに・・・。
『むぅ。確かに上級神の格じゃの。核としても上級神の上位に入るほどとは・・・。
本当に生まれたての神としては異常じゃのぅ。まだ1000年ほどしか経過して居らんのじゃろ?
それでこの核と格とは・・・。確かに他の低級の神々には言えんのぅ』
続いて、なぜだか知りませんが美の女神様も確認。
特にコメントも無く、呆れて居られました。
ま、とりあえず上級神になったから、不干渉のバリアが強化されたと思っていいかな?
ならどうでもいいです。
もう神体で作業する内容って殆ど無いし。あるとしてもモノリスの書の加筆修正とかぐらい?
「お手数お掛けしました。
とりあえず上級神になったなら、不可侵のバリアも補強されたと考えて問題無いですよね?」
『そうなんだけど・・・。
一応始祖の神様にお願いして、リュウノスケくんの世界には不可侵って通達を出して貰ってるから、
もう“不可侵”に関しては、あんまり意味が無いと思うけどね』
「あら?そうなんですか?配慮して頂いて有難う御座います。
・・・所で・・・面倒臭いのでぶっちゃけてしまいますが、高位の神様ってその“始祖の神様”だったりしませんか?」
色々と面倒臭いので直接ご本人にぶっちゃけてみる。
『何故じゃ?どうしてそう思う?』
「来られた直後から、ミツハルさん御一行が若干緊張して居られましたし、上級神の魂の神様が気を使う相手って、
それこそ上級神以上の存在しか居られないかと・・・」
『何じゃ。もうバレてしもうたか。つまらんのぅ』
やはり予想通りか・・・。
「・・・魂の神様・・・ちょっとこちらへ」
魂の神様を有無を言わさず拉致って部屋の隅に移動。
案の定面倒事じゃねぇかよ!
「魂の神様?面倒事は嫌だって散々言いましたよね?私」
『いやいや!私のせいじゃないって!
今回は最上位神様直々の依頼だったから断れないんだって!
大体1000年まで待って貰った神様って最上位神様なんだから!
私だって色々と苦労したんだよ?』
「んな事は知りませんよ!
何かあったら、本当に魂の神様ごと出入り禁止にしますからね。
ミツハルさんも巻き添えですけど、ほんっっとうに面倒事は勘弁して下さいよ?
責任は全て魂の神様が取って下さいね?」
『ちょっ!それって責任の方が重くない!?』
『がっはっは。心配せずとも良い。
“全ての魂を司る神”より粗方の約束事は聞いておるし、ワシもそれに従うつもりだ。
たまには不自由なのも面白かろうて』
高位の神様改め、始祖の神様にもひそひそ話が丸聞こえだったみたい。
良く聞こえるお耳をお持ちなようで・・・。
「・・・始祖の神様には大変ご無礼かとは思いますが、宜しくお願い致します。
はぁ・・・魂の神様は後でペナルティを覚悟しといて下さい。
このやりきれない思いはちゃんと消化しないといけませんし」
『それって完全にとばっちりだよね!?』
「知りませんよもう。
ルナ達の従者教育だってまだ終わってないんですから、本当に人手が足らないんですから!
そういう意味ではミツハルさん達に負担が行ってますからね。
のほほんとしている魂の神様には丁度いいでしょ」
何を思ったのか魂の神様が女体化。やっぱり美の女神様にそっくりです。
『そんな、ひどい・・・』
「・・・わざわざ女体化しての地球ネタですか。結構余裕があるみたいですね。
これで私も心置きなく魂の神様にペナルティを課せられますね。少し安心しました。
後、美の女神様からも何かしらペナルティを受けた方が良いと思いますよ?」
真似された上に、意味不明のネタにされた美の女神様は魂の神様を見る目が冷たいです。
俺のペナルティ発言に頷いて居られました。
『ちょっ!ちょっとした冗談だって!』
「はいはい。
そろそろ年越し蕎麦を食べないと遅くなっちゃうので、リビングに戻りますよ」
『ミツハルく~ん。リュウノスケくんのこの態度ってどう思う?
上級神になったとたんにコレだよ。ひどいと思わない?』
「すみません。自分からは何とも・・・。
第一、この中では一番格下になってしまいましたし・・・」
「あ、ミツハルさん。
別に私の神格位とかどうでもいいので、今まで通りの対応でお願いします。
今更態度を変えられるのも、正直寂しいですし。
第一なりたくてなった訳ではないので、ご心配なく」
「自分としては早く上級神になりたいんですけどねぇ。
了解です。それでは今まで通りで宜しくお願いします」
そのまま魂の神様をイジりつつ、リビングへ・・・と?
何だ?ミーさん達は手荷物を持ったまま、リビングでおろおろしてるけど?
「あぁ!リュウノスケ様。丁度良かったですニャ!
客室の配置が変わってて、どの部屋を使わせて頂いて良いのか判らなかったのですニャ・・・」
「あぁ!すっかり忘れてた。
新しく来られるってお聞きしてたから、また拡張したんだった。
とりあえず部屋割りを先に済ませてしまいましょう。
早くしないと年越し蕎麦が伸びてしまいますし」
来客全員で客室へ移動。
いつものメンバーは通路右側に例年通りに分かれて貰って、始祖の神様と美の女神様は左側通路の2人部屋にご案内。
ちなみに始祖の神様と美の女神様はご夫婦じゃないとの事なので、別室にさせて頂きました。
後、男性からの夜這いも禁止にしました。
始祖の神様が『信用ないのぅ』と残念そうにしていたのはスルー。
一応ここはそういう目的で来て欲しくないので。
でも、完全に全面禁止にしても良かったんだけど、過去にミツハルさんトコが既にやらかしちゃったし、
夜這いの完全禁止を伝えたら、美の女神様が若干残念そうにしていたので、女性側からならOKにしました。
ただし、内鍵が掛かってたら諦めて下さいとは伝えておきました。
後、俺の所も夜這いは禁止です。
始祖の神様は駄目で美の女神様はOKにしちゃった俺ってフェミニストなのかも・・・。
ふっふっふ。
それにしても、始祖の神様か魂の神様の所へ美の女神様が夜這いに行くかと思うと、明日のネタに出来そうです。
個人的には魂の神様の所に夜這い掛けられるといじり甲斐があるので、ちょいと期待してます。
部屋割りが済んだらさっさとリビングへ戻って年越し蕎麦タイム。
始祖の神様と美の女神様へのお蕎麦を食べる時限定マナー等の説明は、魂の神様に丸投げ。
まだ俺じゃ荷が重いです。
あと、ルナ達の分とかも用意しなきゃいけないので、単純に手が回りません。
ずるずるとお蕎麦を完食したら、後は毎年恒例の寿司をつまみつつ飲酒タイム。
念の為にここでのルールと言うか最低限守って欲しい事を、始祖の神様と美の女神様に改めて説明。
特に始祖の神様に対しては、俺の態度とか対応とかが不適切でも大目に見て欲しい事をお伝えしました。
その辺は既に粗方魂の神様から説明があったらしくて、問題無いとの事。
一応ちゃんと配慮はしてくれてたのね。
始祖の神様は本当は“最上位神様”って呼ばれているお方らしいんだけど、
ここでは“始祖の神様”と呼ばせて頂く事に。
同様に、美の女神様も単純に“美の神様”と呼ばせて頂く事にしました。
気を使ってか居心地が悪いのかは判りませんが、ミーさん達はルナ達と酒盛りを始めたので、
神様連中だけでお客様用のバーカウンターに移動。
当然まだまだ下っ端の俺とミツハルさんがバーテン役です。
以前魂の神様にお渡しした諸々のカクテルセットが神々の間でも普及しているらしくて、
始祖の神様も美の神様も完全に場慣れしている感じ。むぅ。客に不足はない。
だったら俺の腕の見せ所か。
ゲスト3柱へ接客しつつ、ルナ達の様子をちらっと伺ったら、あっちはあっちで“従者教育”を開始した模様。
頑張ってミーさん達から色々と吸収してくれ・・・。
“従者教育”からハブられたトウがこっちに寄って来たので、癒し要員として確保。
現在美の神様にモフられてます。モフモフの癒しは神々でも共通なんですね~。
で、そんなトウを見つつ、ミツハルさんが。
「リュウノスケさん。新しい“従者”を増やすんですか?」
って聞いてきたので訂正しなきゃね。
「ん~。
トウに関しては“従者”じゃなくて“従魔”のままですね。
“従者教育”もするつもりがありませんし。
一応私の護衛兼ペットって感じですよ。
今はそんな姿にさせてますけど、元は饕餮ですからね。
今はまだまだ弱い従魔ですけど、“訓練”をさせている以上、今後は強くする予定ですし」
『リュウノスケくんの所の“弱い”って、アテにならないからねぇ』
『ほぅ。そうなのか?』
『はい。
あちらに居るリュウノスケくんの“従者予定”の者達も、かなりの実力者揃いで御座います。
以前盤上遊戯で、ある程度力を制限した状態とは言え、上級神である私の知力を上回るほどで御座いますから』
『それは興味深いですわね。純粋な戦闘能力としてはどの程度なのでしょう?』
『“神として”だったら負けはしないでしょうが、簡単には勝たせて貰えないでしょう。
さ、始祖の神様でしたら問題無いでしょうが、我々上級神でも純粋な戦闘能力で言えば、分が悪い者も居るかも知れません』
『それほどか!』
『はい。恐らくは、ですが。
神としても下級神程度なら相手にもならない可能性すら御座います』
「そんなもんなんですかね?神だったら負ける要素が無いと思うんですけど?」
『それはリュウノスケくんの創った世界が異常だって言ったでしょ!
もうちょっと自覚してくれないと、本当に困った事になるんだからちゃんと自重してよね!』
「ん~。
自重って言っても、現状引き篭もっている私に自重って必要なんですかね?」
『ぐっ』
『がっはっは。確かに引き篭もりが自重しようがしまいが、意味は無いのぅ。
魂の神よ。お主の負けじゃな。がっはっは』
『このわんちゃんもそれなりには強いのですか?』
あ、神様認識でも犬って居るのね。初めて知ったわ。ま、それは置いておいて。
「トウ。元の姿に戻って、神様方に改めてご挨拶して」
少し離れて元の姿に戻るトウ。で、それを見た神様連中が、
「『『『人面牛・・・』』』」
って絶句してのはご愛嬌。
「改めまして、ご主人様の護衛兼暗部を担当して居りますトウと申します。
神様方にはご主人様共々宜しくお願い申し上げます」
「お?トウって念話じゃなくて普通に喋れたの?あと、暗部って誰から聞いた?」
「は?私は声帯を持って居りますので、発声には問題御座いませんが?
ご主人様は私が喋る事を拒否されて居られたのでは?
暗部に関しましてはルナ様方より直々にご主人様の影となり守護する様に申し受けて居ります」
「あいつら・・・まぁ間違って無いっちゃーそうだからいいけどさ。
トウ。喋れるのなら喋っていいから。喋る事を拒否したとか、それは誤解。
念話に関しても同様だからね」
「承知致しました。以後もご主人様のご意向のままに」
「トウ。もういつもの姿に戻っていいよ。それにしても、ルナ達をどうしてくれようか。
完全に間違ってる訳じゃないから、ペナルティを課しづらい・・・」
すぐに元の柴犬の姿に戻ったトウ。またモフられに行ってます。
『あのさぁリュウノスケくん。本題に戻すけど、トウくんってどの程度の強さなの?』
「ん?え~っとそうですねぇ。
『完全鑑定!』神の試練は終わってるし、幾つかスキルもカンストしてるから・・・。
う~ん・・・。
現状でウチの世界での500年後ぐらいの平均的な人類程度って所ですかね?
まだまだルナ達に比べれば本当に可愛いものですよ?
今だったら分体の私でも余裕で勝てる程度ですし」
「相変らず殺伐としてそうな世界ですね・・・リュウノスケさんの世界って」
「そうですかね?」
『ミツハルくん。リュウノスケくんに言っても無駄だよ。
もうこの世界そのものが異常だと割り切った方が楽だよ・・・』
「なんか酷い事を言われてる気がするんですけど?」
『前にも言ったでしょうに・・・本当に引き篭もっててくれて有難いよ。
リュウノスケくんが他の世界に干渉しようとしたら・・・あぁ嫌だ嫌だ・・・』
『それほどなのか?』
『先程も申し上げましたが、あちらに居るリュウノスケくんの“従者候補”達は限りなく神に近い存在です。
本人達の意識がリュウノスケくんの“従者”であるとの認識で、まだ神には至って居りませんが、
既に認識次第では神になれる可能性を持った者達ばかりで御座います。
既に上級神となったリュウノスケくん達が、他の戦闘に特化していない上級神の世界へ侵攻した場合、
いくら上級神と言えども、侵攻された世界を滅ぼせる可能性は決して低くないと思われます。
かの者達だけでも下級神の世界であるならば、単独でも可能かも知れません』
『・・・それほどか』
唖然とルナ達を見る神様達。いやいや、前提条件を忘れてませんかね?
「とりあえず相互不干渉さえ守ってくれれば、いくら上級神になったからと言って何もしませんって。
と言うか、侵攻って。そんな物騒で面倒臭い事をいちいちやる気にもなりませんよ」
『とりあえず引き篭もってくれて有難いって事だよ』
「ま、素直に受け取っておきますよ。
私としては、本当に自分の世界がちゃんと治められればそれでいいですからね。
正直他の神様の世界に興味もありませんし」
面倒事が起きそうなフラグは、早々にへし折っておくに限りますね!