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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
天地創造編
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第011話 天地創造 その3

少しだけ手が痺れてきたので反対側に寝返りをうつ。ふかふかの枕が心地いい。

表面がタオル地なので顔を擦り付けると気持ちいいのだが、さわさわと顔を撫でられる感じがして半覚醒。


あ~寝てたっけ~ とか もうちょい寝てていいか~ とかぼ~っと考えつつ徐々に目が覚めてきた。


なぜだか判らないが、徐々に部屋が明るくなってきた。でもまだ布団からは脱出出来ません。


「あふぅ~ 寝た。ぁ~寝たわ~ 起きるかぁ」


仰向けになってバンザイ伸びをしつつ最後に大きな欠伸を一つ。


「あ゛~ 起きよ。さて、疲労感も抜けたみたいだしやることやるかなぁ」


寝るときから部屋着ジャージのままだったのでそのままとりあえず布団からの脱出。

完全に明るくなった部屋の隅に今まで寝ていたベットセットがぽつんとある感じ。


「あ~ そういえば神パワーで作ったんだっけ。

本じゃなくて自分自身の力がどの程度使えるかテストしなきゃな~」


まぁ、今は後回しにしますがね。

ぼっちのせいか独り言が多いなと自覚しつつも誰も居ないからいいや。と改めてスルー。


「とりあえずは神様から聞いた内容を忘れないように、モノリスの書へ記述していかなきゃな・・・。

そういえば、どの程度寝たんだろう。時計・・・と言うか多分カレンダーがないと判らんな。

数年って神様が言ってたけど、何年寝たのか判らん以上カレンダーでも足らんか。

リザアース暦何年みたいなデジタル表示の時計が要るかもなぁ。その辺も創るか。

あ~せっかくだし、モノリスの書じゃなくて自分で創ってみますかねぇ。

まぁ、先にリザアース自体に変化が無いか調べるところから、かな」


と、言う事で若干の眠気を残しつつリザ系銀河が見渡せる所へ瞬間移動。


「ん~惑星の動きでどの程度時間が経過したか判るかな?と思って来たものの、色々動いてて変化した。

としか言えん。リザアースも青白いままだし」


リザサンも、今日も元気に爆発してるし惑星なんざ見た目が変化しようがないから、

色々といじったけどちゃんと上手く言ってると信じて即リビングへ帰還。

ちなみに、私の中では中央の部屋はリビングとしての認識になりました。


「む~ 時間経過が判らんなぁ・・・10年加熱し続ける設定だから、それが終わる少し前に大陸とか創っておきたいんだよな。

俺のイメージでは加熱が終わったら徐々に水蒸気に覆われて氷河期に突入。

さらに大気中の水蒸気量が減少したら太陽熱で氷河期が終わって・・・。


まぁ、何はともあれ。まずは今の地表を見てみるか。青白かったから加熱中だとは思うが」


リザアースの北極点をイメージしながら・・・瞬間移動!


「お~ 燃えてるわ。熱血やね」


しょーもないことを言いつつちょっと観察。

足元あたりからボコボコいいながら溶岩が流れてます。思ったよりも粘度が高いみたいでサラサラの溶岩流じゃなく、ドロッとした感じ。

でも流動速度自体は結構あるみたいで、部分部分で温度が違うのか若干の色の変化は見られちょっとしたマーブル模様。ある意味美しいです。


雨降ってるのかな~とか思いましたが、表面温度自体がそれなりにあるのか雲ひとつありません。

まぁ既に宇宙から見てたから期待はしてなかったけどね。


あと、予想はしてましたが暑くも何とも感じませんでした。 ビバ精神体!


「ん。まぁこの感じだと10年は経過してないと思う。

この流動速度だと大体混ざってるはずだし。でも、さすがに10年は長すぎたかも知れん。

まぁ今更修正する方が邪魔臭いからこのまま放置して、モノリスの書の記述作業に掛かっても当分問題なさそうだな。


いや、リザアースの記述もちゃんと終了してないし、どんな世界にするかの記述も全くしてないから時間が足らなくなる可能性の方が高いか?

どれくらい時間掛かるか判らんし、神力不足でぶっ倒れたら“寝過ごす”かも・・・一応気をつけとこう」


それからある程度見渡して、特に問題があるはずもなくサクッとリビングに戻りました。



「神の居住区に関する記述をした時に少し気づいたけど、

モノリスの書の記述でも記述に反しない限り俺のイメージが反映されるっぽいから若干ファジーでいいかな。

まぁ当分はイメージによる補完に頼らない記述にしとかないと、

自分の力が十全に使えるようになった時に困る気がするから冗長でもちゃんと記述しますがね。

記述漏れに関してはイメージ補完に頼る感じで。後から漏れに気づいたら修正する方向で」


とりあえず方向性は決まったけど、リビングがちょっと寂しい感じがするので自分の力のテスト。

モノリスの書を記述するのが先だと思うけど、思い立ったが吉日と言いますし・・・と自分で納得させつつ。


まぁ本心はリビングで記述(お仕事)するのがもう嫌だったので専用の部屋を用意したいなと思った訳で・・・。部屋余ってるしね!


「とりあえず簡単な所から行きますか。まぁ部屋のネームプレート貼り付けるぐらいなら出来るでしょ」


と言う訳で寝てた部屋の扉前に移動。


「ここは主寝室でいいかな。まぁベットセット以外何もないから他に付け様がないんだけど」


目線のちょい上あたりに手をかざしつつ、せっかく白を基調としたリビングなので違和感のないよう。ハデ過ぎないようなネームプレートをイメージ。


ちなみに私。

現在の、と言うか元々の身長が160cmちょっとの小柄なちびっこ体型だったので、

目線の位置だと普通の人にはちょっと下になるんじゃないかと愚考した次第。

まぁ神の居住区に誰かをお呼びすることなんて想定してませんがね!

ちょっとした気遣いのつもりですよ!神の力を使いこなせるようになったらとりあえず身長伸ばしてやる!


・・・いらんこと考えずにちゃんとイメージしようっと。


確かベットセット出した時は深く考えずに出来たんだよね。今回もリラックスしつつイメージははっきりと持って。


『出ろ!』


光の粒子が集まって目的の場所に”主寝室”のネームプレートが出現!

プレート色はとりあえず真っ白。文字色は金色っぽい飴色でイメージ通り。


なんか今の所、自分の力を使った時に効果音っぽい音がしないのが気になりますが、結果には満足です。


「ん~♪この程度なら今の俺でも出来るってことが判っただけでも満足かな。

次はとりあえず隣に仕事部屋として書斎にしとこう。いや、風呂&洗面所が先か」


主寝室の右隣の部屋に移動。“バス/トイレ”で主寝室と同じネームプレートをイメージ。


『出ろ!』


また光の粒子が集まって無事成功。まぁまだ部屋の中身は空っぽですが。

さらに右隣の部屋に移動して今度こそ仕事部屋こと“書斎”をイメージ。


『出ろ!』


またまた光の粒子が集まってイメージ通りに成功。


「ふふふ~♪なんか神の力使えるのって楽しいかも~調子乗っちゃうかも~♪」


しょうもない事とは言え、思い通りに力が使えるようになって気分もテンションも変な感じに上昇中。


「次の部屋は何にしようかな~? あ、ちょっと思い切ってレベル上げてみるか? 今の俺なら何でもイケル気がするぅ~♪」


ネームプレートを作るより、ちょっと難しそうなことにチャレンジ。調子のってる人間なんてこんなもんですよ。まぁ今は神だけど。


「次は・・・そうだ、時計創ろう!

輪廻転生の輪の容器の上端ぐらいに、某ビルや証券取引所にある液晶パネルみたいな円形で表示がぐるぐる回ってるやつ。

あ、そういえば神様から輪廻転生の輪の配置変換OK貰ったんだっけ。そっちを先に済ませてからかな」


一気にランクアップした感がありますが、やる気は十分です。


早速輪廻転生の輪に向かって手をかざし、”∞”になってる横置き配置から縦置き配置の”8”へ90度回転するイメージ。


「“出ろ!”じゃ何かイメージ違うな。そのまま回転でいいか」


ってことで輪がくるりんと回転するイメージをしつつ。


『回転!』


今度は光の粒子が集まることもなく、輪廻転生の輪がイメージ通りに“くるりん”と回転。

無事縦置き配置へと変更出来ました。


「よっしゃ、またまた成功♪今は問題ないけど将来的に魂の総量が増えた時に助かるはず。

まぁ大きな違じゃないけど、将来的には大きな差になると信じて。


よ~し。いよいよ時計に挑戦しますか。

今の俺ならイケル気がするけど、ちょっと豪華仕様だからちゃんとイメージしてっと♪」


イメージ的には証券取引所とかにある液晶パネルの高精細版。

表示内容は銀河の改変が終了してからのリザアースの経過年数 *月*日(曜日)**時**分**秒 みたいな感じ。

ちなみに曜日は1年365日に固定したから、曜日も毎年同じにしたいな~と思ってたので、

結果的に毎年同じ日は同じ曜日になるようモノリスの書には記述してました。


「では!いざ実践!しっかりイメージしつつ・・・『出ろ!』」


光の粒子が容器の上から20cmほどの帯を形成し、無事に高画質液晶パネルっぽいのが出現!


「よしっ!でき・・・え?」

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