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第001話 プロローグ
浮遊感
ジャンプした後頂点から落下し始めるときに感じるようなモノがずっと続いている・・・
いつからだろうか。 気付いた時には既にこの状態。
昇っているのか下っているのかも判らないが、何処かへ引っ張られている感じはしている。
このまま、その何処かへ辿り着けたなら何か判るのだろうか。
ただ流されてるな~と思い微かに苦笑する。
俺はいつも今みたいにただ流されていたなぁと回想するが、それも もうどうでもいい。
そこから逃げ出したくて足掻いた結果が今の状況。
結局流されるんだなぁ~と思い先ほどよりも苦笑を深めた。
苦笑を深めた刹那だった。
浮遊感がぴたりと収まり、目の前に光る玉が現れたのは。