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紺は、男子高校生である。

隣町にあるという、『夕闇高校』に通っているらしい。制服は、ブレザー。黒に近い青や紫などの暗い色で統一されている。

前にも説明したが、部活動はやっていないが、とある組織の構成員として活動しているようだ。

正式な名前はないらしいが、主に迷い込んだ人の保護をして、この世界の案内役も行う。また、暴走した生物などを取り抑える(紺の場合、その生物はかなりの確率でアガンの人形たち)、夜のパトロールなど。警察のようなものである。

ちなみにこの世界に人間の世界で言う警察はない、なのでこういう組織がいるのである。

この世界は、多くの種族との協力関係で成り立っているのである。

…そういえば、俺はまだ町に出かけたことがない。


ある土曜日の午後、紺がいつものようにやってきた。

今日は高校も組織も休みらしい。アガンに会いに来たようだった。

しかし、アガンは、人形の納期が近いらしく、作業中だった。

「あーあ、せっかく来たのに。やることがないじゃん」

紺は、暇そうにしていた。だから、俺が紺を誘った。

「そうだ、よかったら、今から町を案内してくれないか?おいしいお菓子でも奢るし」

「え、マジで!?いいよ!行こう!!」

紺は目を輝かせて、すぐにOKしてくれた。

どうやら、紺は、夜の活動時やアガンへの対応を見ていると大人っぽいが、お菓子に釣られるなど子供みたいな一面もあるようだ。


家の中にいた人形の少女に、出かけてくると書いた紙を渡し、アガンに渡すように言って紺と出かける。


この世界はいつでも薄暗い。なぜなら、日の光がないからだと、紺は言った。

この世界は、普通の世界ではない。とある研究者によると、ここは地球ではないところに存在するとか。とにかく、不確定な場所に位置している。また、ここにいるのはほとんどが人間ではない。死者も暮らしている。そのような場所に、日の光は当たらないそうだ。つまり日の光がない理由はよく分からない。

ちなみに、日光がないと生きられない生物もいるので、とある一部では日光が当たるようだ。

しかし、この世界と、俺たち人間の住む世界の時間の流れは同じである。この世界がどこまであるのか知らないが、ちゃんと時差もあるらしい。月や日にちの数え方にも、変わりは見られない。

と、紺に色々聞いていると、人の多い場所に着く。

市場のように、色々な物が売られていた。紺に聞くと、ここは、この町では有名な市場だそうだ。

まだ続きます

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