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俺だけが  作者: パー子
第五章 好き?
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「ふぁああ…ねみぃ」

結音の誕生日の夜は頭がごちゃごちゃし過ぎで寝つきが悪かった

眠すぎて着替えは後にして飯を食べに1階に向かう



「あっお兄ちゃんおはよー」



「ああ」

階段を降りると学校に行くために靴を履く陽菜が居た



「ひっどい顔

早く顔洗いなよ

行ってきます!!」



「朝から騒がしいなあいつは

てか一言多い」



ガチャ


「っ!」

陽菜が出ていくと次はリビングから結音が出てきた

昨日の今日だから俺はついビクっとしてしまう



「あの「おはよう潤くん」



「おう…おはよう…」



「今日のお弁当はハンバーグ入っているからね」



「えっおう」



「それじゃあ先に行くね

行ってきます」



「ああ…いってらっしゃい…」

笑顔の結音が出て行った扉を俺は見つめる

なんてことない朝の出来事

だがあの結音が俺とそんな出来事を

しかも結音から

なんだ夢か



ドン



「いっ!」

驚きのあまり階段を1段踏み外した

そしてこの痛みは夢ではないらしい



なんだったんだろう

分からん

てかあんな風にできたのかよ

なら最初からそうしろよ

普通に可愛いじゃん



「って!!!」

あまりのことに自分でツッコミが出た



いやいやいや

違うし

今のは違う

気の迷いみたいなもの

ドッキリに引っかかったみたいな



「…飯くうか」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




朝の出来事はなんだったんだろう

昨日のお礼か?

いやどんなお礼やねん

ってなんで関西弁やねん

そんなことどうでもよくて

学校生活はいつもの根暗だな

今日の朝限定なのか

あーもうはっきりしろよ!!




「潤、結音のこと見すぎ」



「はあ!?見てねえし!!」



「デジャブ過ぎる反応だね」



「奏斗お前な…」

後ろを振り返ると普段は見せない笑い顔の奏斗がノートの幅を持って立っていた



「本当のことでしょ

はい先生からノート返却」



「おお、ありがとう」



「で今日はなんで結音のこと見つめてたの?」



「見つめてねえし!」



「あっそう

見つめたくなる気持ち分かるけどね

俺結音のこと好きだから」



「え」



「ん?」



「好き?」



「うん好き」



「結音を?」



「そう結音を」



「like?」



「たぶんlove」



「ら”ふ”!?」


「ラブね。発音頑張って勉強しなよ。」



「いや待てよ奏斗!!」



「ノート配らなきゃいけないからあとでね」



マジかマジかマジか!!!


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