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俺だけが  作者: パー子
第一章 協調性
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「さて美味いご飯も食べた事だし本題に入ろうか」

コースのデザートが来る前に

父さんは今日の本題を話すために気合を入れて姿勢を正す




「3人とももう話を聞いて答えも聞いているはずだが

全員の前で再確認させてほしい

俺と詩織さんの再婚を許してくれるか?」

真剣な顔つきトーンで俺たちに聞いてくる

ここが最後の決断なんだな




「陽菜は賛成だよー

米倉先生がお母さんになるもの

結音お姉ちゃんが陽菜のお姉ちゃんになるのも嬉しいー!!」



「そうか陽菜ありがとう

…2人はどうだ?」

父さんの問いに俺は直ぐに答えられない

原因はアイツ

今俺の目の前にいる米倉結音のせい

アイツのせいで俺の決意は揺らぐ



あの根暗のアイツが俺の家族になると考えたくない

それに学校のやつにバレたらどうすんだ

協調性とか言ってる場合じゃねえよ



だから俺は反対したくなってる

でも俺は直ぐにその言葉を発せられない

発したら父さんの幸せを阻む事になるから

さすがにそれはキツいかな



でもアイツと家族になるのは嫌だ

それはアイツも同じ意見のはず

同じクラスの俺なんかと

捨てられてる子犬を見て見ぬふりして素通りするような俺なんかと

家族になりたいわけがない

だからお前が言えよ

お前が言ったらこれは終わるんだよ




「私も賛成です」



「 !? 」

俺が望んだ答えとは真逆の答えをアイツは何の躊躇も無しにサラリと答えた




「でも条件があります」



「何かな?」

またもおかしな事をアイツは言い出した

条件ってなんだよそれ

なんなんだよお前は




「2年の間は私の名前は米倉のままにしてください」



「結音どうして?」



「いきなりクラスメイト同士が姉弟になったって言ったクラスのみんなが驚いちゃうでしょ?

それに絶対みんなにからかわれちゃう

だから私の苗字を変えるのは3年からにしてください

3年になったらクラス替えもあるし姉弟を同じクラスにしたりしない

だからお願いします

この条件さえ飲んでいただければ

私は心から2人の結婚を祝福します」

アイツはまたも終始笑顔でそう言った

それは嘘か本当かどっちだよ




「それぐらいなら容易い条件だとも

ね詩織さん」



「ええ

思春期真っ盛りの2人だものそこは丁寧に行かないとね」



「ありがとうございます

じゃあ私は賛成です」

アイツの結果は俺の願う結果とは違うもので終えた

陽菜とアイツが終わったと言うことは残るのは




「最後は潤だな

どうだ潤」



「俺は…」



「正直に言ってくれ」



「潤くんの素直な意見でいいのよ

私達はそれを絶対に受け止めるから」



「俺は

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