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俺だけが  作者: パー子
第三章 新しい繋がり
39/52

11

「ここが練習場所」



「お邪魔…します…」

少しすると迎えに行った奏斗と

制服のままギターを背負いエフェクターケースを持った結音がやって来た



あの根暗でクラスのボッチがギターを背負ってる

その格好は違和感しかなかった

普通格好良く見えるもんなんだけどな




「おー結音いらっしゃいっ!!

ごめんなー場所教えるの忘れてて」



「私も聞くの忘れてたからごめんなさい…」



「結音が謝ることないよ

隆が全部悪いから」



「ああ隆が全部悪い」



「えっなんで俺だけ!?」



「全ての元凶だからに決まってんだろ」

部室の場所教え忘れだけじゃなくて

結音がここにギター持って居ると言うのも全部な!!




「だー!!そんな事よりも!!

結音もセッティングしてして!!」



「うっうん…」



「ジャズコで良い?それともマーシャル使う?」



「ジャズコで大丈夫だよ」

結音はギターをケースから取り出すとテキパキとセッティングしていく

その姿を俺達はジッと見ながら待つ



案外手馴れてるな

でもやっぱりこいつのキャラからしてエレキギターって似合わないよな

ちゃんと弾けんのかよ




「あの…出来ました」



「じゃあ何か弾いて!!」



「えっ何かって…」



「隆、唐突過ぎ」



「そうか?

んーじゃあ結音はどんな曲弾ける?」



「えっと…このリストに入ってる曲なら」

そう言って結音はウォークマンを取り出し隆に渡した

それを俺達3人で囲んで見ていく

まあ俺だってバンドをやってる身分なんで少しは興味あるんだよ




「へえ結構曲数あるね」



「うん1年にしては多いよな!!

てかこの曲って3ピースバンドばっかりだよな?

もしかして結音の組んでるバンドって3ピース?」

隆の問に結音は頷く

3ピースって俺らと同じか

てか隆こういう音楽関係には良く気がつくんだよな

音楽以外に勉強でもそれが働けばいいのに



「俺らと一緒か!!

ん?てことはもしかして結音がギタボやってる!?」



「あっ…えっと…うん…」

テンションを急激に上げ問う隆

それに遠慮気味に苦笑いをしながら結音は答えた



コイツがギタボ!?

ギターだけじゃなくて歌うのか!?

まともに話も出来ない奴が歌うのかよ!?




「やっぱり!!

じゃあ結音って歌上手いんだな!!早く聞きたい!!」



「そっそんな事ないよ

消去法で私になっただけだから…」



「マジでか!!俺達と同じじゃん!!

俺達も消去法で奏斗がギタボやってるんだよ

俺ドラムだし潤は音痴だしな!!」



「…悪かったな音痴で」



「すねんなよー潤

あっこの曲!!俺達もやったことあるから弾ける!!

じゃあこの曲合わせてみようぜ!!結音がギタボで!!」



「えっ私が歌うの!?」

珍しく結音が大きくなった

まあ普通驚くよな




「もちろん!!今日は結音と合わせるための練習なんだから結音がメイン!!」



「でも私歌うのそんなに得意じゃないから

歌だけでも…」



「ごめんね俺も歌得意じゃないから

今日は結音が頑張ってくれない?

それに俺も聞いてみたいしね」

結音は助け舟を求めた奏斗に助けてもらえず更に困った様子になる



そんなに嫌か

まあ俺だって歌聞かれるの嫌だけからな…音痴だし

一応止めとくか



「おぃ「分かった…歌う」



「!?」

俺が止に入ろうとした時俺の声を小さい声が防いた



えっ今なんて言った!?

歌うって言ったか!?

マジで言ってんのか!?




「おしっ!!そうでなくっちゃ!!

じゃあ早速行こうか!!」



「俺は見学させてもらうから」



「えーっとこの曲はギター入りだから結音のタイミングでいいぞー

って何ボーっとしてんだよ潤!!始めるぞ!!」



「おっ…おぉ…」

驚きがまだ治まらない中

隆に急かされ結音と曲を合わせるために俺はベースを持った

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