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「んん!?潤と結音の弁当一緒だな!!」
結音を含めた俺達4人は誰も居ない屋上で昼飯を広げていた
「そりゃ…当たり前だろ」
「それもそうか姉弟だもんなー」
「…おい学校で言うなって言っただろ」
「あー悪い悪い
てかさその弁当もしかして…結音の手作りだったりしてー!?」
「グッ!!」
隆の発言に俺は飯を喉に詰まらせ慌ててお茶で流し込む
「なっなんだよいきなり!!」
「だってこの間も結音が晩飯作ってたし弁当もかなって」
「それは…」
今日は運悪くか結音の作った弁当だった
でもなんだか肯定するのに気が引けて返事を濁す
それを見かねてか奏斗が結音に声をかけた
「そうなの結音?」
「えっ…うん」
奏斗の問に結音はチラッと俺の方を方を見てきた
そのせいで不意に目が会ってしまいつい俺の方から目を逸らしてしまった
自分がどんな表情をしていたかはいまいち分からないが
それを見て結音は遠慮気味に肯定をした
「マジでか!!羨ましすぎるだろ!!女子からの愛妻弁当って!!」
「ばっバカ!!なんで愛妻なんだよ!!」
隆と知り合って2年目だがコイツの飛び道具の様な発言に未だに驚かされるばかりだ
…少し泣きたくなる
「え?女子が作ったら愛妻弁当だろ?」
「…バカの一言しかねえわ」
「現文のテストの点は上がりそうにないね隆」
「えっ何!?間違ってるのか!?」
そんないつも通りの俺達の光景に聞き慣れないクスクスっという笑い声が聞こえる
その不思議さに俺達3人は自然とその声の主へと視線が集まる
「あっ…ごめんなさい笑っちゃって」
笑い声は俺達の視線に気づくと止まり申し訳無さそうな表情に代わると謝って
「ホント酷いぜ結音までー
俺そんなに可笑しいこと言ったかー?」
「隆は辞書でも持ち歩いた方がいいと思うよ」
「それってめっちゃ荷物じゃん!!」
「ってそこかよ!!」




