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俺だけが  作者: パー子
第三章 新しい繋がり
31/52

「ぬあああああ!!

越せねえええええ!!」



「やべえ越せなさすぎてイライラしてきた」

部屋に行くと俺達はぶっ通しでゲームを進めていた

でも詰まって隆の声が俺の部屋に響く

いつもの俺なら怒るだろうがさすがにこれは

俺でも越せなくてイライラするわ




「あーてか腹減った

飯もう出来たかな?」



「時間的にまだじゃねえの」

時間は6時半

いつも7時に飯だからまだできてないだろう




「うーでも腹減ったー

あっそうだなんか味見でもさせてもらおうぜ!!」

そう言うと隆は素早く部屋から出て行った




「おっおい隆!!」



「行っちゃったね

俺達も行く?」



「はぁ…そうだな

隆が鍋に変なもんぶち込んでも困るからな」



「そうだね」

奏斗は少し笑いながら返事をした

コイツ何処か面白がってるな

そう思いながらジッと奏斗顔を見ているとどうかしたと聞かれたけど

適当に誤魔化してあのバカが降りていったリビングへと向かった




「ごめんねまだ味付けもしてなくって」



「そんな~」

リビングに入るとそんな隆と結音の会話が聞こえた

予想通りまだ飯は出来てなかったようだ




「う~腹減った~」



「ごめんなさい早く作るから」



「隆、結音を困らせない」



「だって腹減ったんだもん~」

隆は台所にしがみつきながら駄々をこねる様に喚く

これは陽菜より酷い

そりゃ舐められても仕方がないな




「あーうざってー

隆お前風呂掃除でもして来い」



「えーなんで俺が」



「そう簡単にタダ飯食わせるかよ

てか腹減った腹減った煩いんだよ」



「潤の言う通りだね

それに空腹を紛らすにはいいんじゃない?」



「うう~分かったよ」

鬱陶しく台所にかじりつく隆に自分の仕事を押し付け追い出した

今日の風呂掃除完了ナイス俺!!




「じゃあ俺は結音の手伝いするよ」

隆がリビングを出て行くと奏斗はそう言って結音の居る台所に近づく




「えっ大丈夫だよ」



「無理言って作ってもらってるのにタダ飯は悪いから

それとも俺邪魔?」



「ううんそんな事無いよ!!

じゃあ…手伝ってくれる?」



「ああ」



「・・・」

そんな2人の手前俺はすることがなくてたたずむ

でもただボーっとその場に立ってるのも可笑しいからソファーに座る




「なんだここで寝てんのかよ」

ソファーに座ろうとしたら私が作ると活きこんでいた陽菜が昼寝をしていた

そんなぐっすりな陽菜を避けて空いてるスペースに座ると自然と台所へと視線が行った

そこには晩飯の準備をする奏斗と結音

それをジーっと見つめる



前から思ってたけどあの2人仲良いよな

隆より奏斗の方が結音と自然に話してる気がする



奏斗は俺と結音が姉弟になったと知ってから毎日学校で結音に挨拶をしてる

それにたまにだけど話をしてるのも見るようになった

あの2人の席が前後てのと

奏斗が結音のバイト先の常連っての理由にあると思う



てか奏斗の奴俺達と居る時より話してるよく話すよな

同じタイプだからか?

奏斗が自分で言ってたけど本当に似てんのかあの2人

それが当たってたら俺も結音と普通に話せるのによ

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