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「おはよう潤」
次の日朝起きて下に降りると
いつも俺が起きる時にには既に家を出ている父さんが
リビングでコーヒーを飲んでくつろいでいた
あー今日からなんだよな新婚旅行
てか本当に昨日の今日なのな
「おはよう」
ジトっと父さんを見ながら挨拶するも
父さんはニコニコしているだけ
人の気も知らないで楽しそうにしやがって
もう色んな事を諦めながら俺は朝ごはんを食べるために席につく
「それじゃあ行ってきます!!
お父さんたちお土産絶対買ってきてね!!」
「2人とも楽しんできて下さい
行ってきます」
「任せろちゃんとお土産買ってくるよ
行ってらっしゃい」
「家事お願いね結音
行ってらっしゃい」
俺が席に付いてすぐ
陽菜とアイツは父さんたちに挨拶をすると
一緒に家を出て行った
あの2人は一緒に家を出て行くようになった
途中まで一緒に登校しているんだと
陽菜はどうしてあんな奴に懐くのか未だに俺には分からない
まあ姉が出来て事が嬉しいのだろう
俺も姉ができたらそれなり嬉しいもんな
アイツじゃなかったらな!!←これ重要!!
「潤は一緒に行かないのか?」
2人のことを考えて
多分それなりしかめっ面で朝飯を食べていると
父さんが少し痛いところをツッコんできた
「…チャリで5分なんだから
こんなに早く行かなくていいんだよ」
そう俺は何も間違えていない
寧ろ歩いて行くアイツが可笑しい
それに俺がアイツとなんか一緒に登校するワケがない
もし一緒に登校なんてしてみたら
即座にバレるっつーの
もしくは全く一ミリも嬉しくない噂を立てられるに違いない
それにアイツと登校しても絶対に学校着くまで会話がないに決まっている
そんなの苦でしかない
だから絶対にあり得ない
てかしたくない
「潤も歩いて行けばいいだろ
そしたら結音ちゃんと一緒に行けるだろ」
「なんで一緒に行かなきゃいけないんだよ
面倒くせえ」
「潤お前もしかして…」
「なっなんだよ」
ヤバイ嫌がり過ぎたか!?
俺らが嫌いな者どうしってばれたか!?
「潤…
お姉ちゃんと一緒に行くのが照れるんだろー
潤は可愛いなー」
「はあ!?誰が照れるか!!」
このおっさんはそう言う奴だったな!!
自分の親だけど忘れてたよ!!
でもまあ何も心配することないし絶対にバレないな
「…お前が結音ちゃんのとこちゃんと守ってやれよ」
「なっなんで俺が…」
いきなりマジなトーンで言ってくる父さん
それに少し動揺してしまう
「この6日間この家にはお前しか男はいないからに決まってるだろ
あっもちろん陽菜の事もよろしくな」
「…火、水、金はバイトで夜居ないけどな」
「バイトは休めば問題ない!!」
「無理に決まってんだろ!!」
なんでアイツを俺が
それに俺はこの6日間アイツとは関わらないって決めたんだ
せっかく父さんたちが居ないんだ
アイツにどんな態度をしても誰も文句は言わない
まぁ陽菜は五月蝿いけど気にしない
だから俺のストレスが溜まらないためにも
俺は好きなように過ごす
そう決めたんだ!!




