◆22◇(薫視点・完結)
何か様子が変だと気が付いたのは、旅館から少し離れたところまでたどり着いたときだった。
あれ?
なんで……
旅館の前にちらつく影。
よくよく目を凝らして見ると、どうやら後輩の子たちのようだ。
何やら落ち着かない様子で旅館の前を行ったり来たりしている。
……何かあったんだろうか?
暁君と思わず目を見合わせる。
すると、ひとりの後輩の子が私たちに気付いて「あっ!」と叫んだ。
その声に他の後輩たちの視線も一斉にこちらに集まる。
「…先輩!」
「先輩っ!大変なんですっ」
「どうしたの?」
どうやら、旅館の前で彷徨いていたのは私と暁君を捜していたからのようだ。
私たちの姿を目にするなり慌てて駆け寄ってきた後輩の子達は、今にも泣きそうになっていた。
海なんかに寄っているんじゃなかったと今更ながら後悔する。
「落ち着け。いったい何があったんだ?」
暁君が宥めるように尋ねると、後輩の子はハッと我に返ったように一瞬動きを止めてから、震えた声で言う。
「な、楠原先輩がっ……」
「―――えっ」
思わず声が裏返った。
まさか今出てくるとは思わなかった名前に、心臓が大きく跳ね上がる。
人が人だけにどう反応したら良いのか分からず、一瞬浮かぶ曖昧な表情。幸い、後輩の子には辺りの暗さも手伝って気付かれることはなかったが…
―――体内に駆け巡る嫌な予感。
昂に何かあったのだろうか?
「まさか―――アイツ」
咄嗟に頭が回らなくて立ち尽くしていると、暁君が何かを思い出したように顔を上げたかと思いきや、次には旅館の中へと駆け出していた。
いきなりの事に不意を衝かれ、私は一瞬呆気にとられたが、我に返ると慌てて後を追った。
なにが――…
何があったんだろう?
必死に暁君の背中を追いながら、身体中が漠然とした大きな不安に駆られていく。
暁君もなにか心当たりがあるみたいだったし―――……何より後輩の子達があんな状態だったのだ。何もない訳がないのだけど……それでも長年の付き合いからしても、あの昂が何か騒ぎを起こすようには考えられなかった。
2階へと脇目もふらず駆け上っていく私たちの様子を見て、偶然居合わせた樫本先生が首を傾げている姿が目に入った。
だけどそんな事に構ってられる余裕もなく、何とか2階へとたどり着く。
(………!)
廊下に出ると、なにやら言い争っている声が奥の部屋から聞こえてきた。
一瞬その声に驚いて足を止めたが、暁君と目を合わせて、すぐにその部屋を目指して走り出す。
いったい……何が起きてるというの?
すでに部屋の前には他の後輩たちが、困惑した表情で部屋の中を見つめて立ち尽くしていた。
悲鳴やら叫び声が入り混じって部屋の中からここまではっきりと聞こえてくる。
ただ事ではない様子に、一瞬足が竦みそうになった。
な、に―――?
嫌な予感を胸に抱えたまま「ごめん、ちょっといい?」と驚いて自分たちを見つめてくる後輩たちの間をくぐり抜けて、部屋の中に駆け込む。
部屋に入った瞬間、目にした光景に体が固まりついた。
力が抜けたように座り込んで泣き崩れている櫻坂さんと部員達に取り押さえられている昂の姿――――見たことのないような昂の冷酷な表情に周りで怯えている部員も茫然としてこの光景を見つめている。
「お、おいっ……落ち着けって昂!!仮にも相手は女なんんだぞ!」
染谷君が必死の形相で食い止めようとするが、昂は染谷君を一瞥すると、自分に纏わり付いてた腕を一瞬にして振り払った。激しい感情が篭められた目に、染谷君が「ひっ」と悲鳴に近い声を上げる。
昂は櫻坂さんの方に向き直ると、冷たい眼差しを向けた。
その瞳に泣いていた櫻坂さんの体がビクリと大きく震える。
「なあ…櫻坂。俺、言ったよな?お前との遊びはもう終わりだって…もともと遊びでいいからって承諾したのはお前のほうだろ?」
嗚咽を漏らすばかりでなにも答えられない櫻坂さんに、昂はふっと唇の端を上げた。
―――それはまるで蔑むような冷たい笑みで。
櫻坂さんの表情がさっと青褪める。
いつもの明るくて優しい彼は一体どこにいってしまったのか―――……
部員達も困惑した表情を隠しきれずに、誰も一言も喋らないまま、息を呑んで事の成り行きを見つめている。
「……薫に手を出すのはルール違反じゃないのか」
低くて重みの増した、咎めるような声。
櫻坂さんはぐっと詰まって、そのまま鋭い視線を避けるように俯いた。
……え?
手を出したって―――もしかして、さっきの事?
な、なんで昂がその事を知ってるの?
「悪い―――あの後、俺が昂に話しちまったんだ」
「え――?」
呆然としていた私に、暁君が説明する。
背中を向けている昂は部屋に入ってきた私たちにまだ気が付いていない。櫻坂さん―――いや。理子や染谷君、部屋にいる部員すらその場の剣呑とした空気に呑み込まれてしまった様に、自分たちの姿すら目に入っていないようだ。
だからって……たった一回頬を叩かれただけで、なんで昂が怒るの?
櫻坂さんと遊びって―――……どういうこと?
昂の言葉がぐるぐると頭の中で渦巻いていく。
「だって……だって、私、昂のことが好きだったのよ!遊びでいいなんて嘘に決まってるじゃないっ…!」
振り絞ったような、悲痛の叫び。
櫻坂さんの気持ちが嫌というほど分かって、体が竦む。
「……」
「近くにいられればそれで良かった……それなのに波風さんが邪魔しようとするから……っ」
「―――違うだろ」
「…え?」
「櫻坂――お前が本当に好きなのは…前に言ってたアイツじゃないのか?自分でも薄々気付いてんだろ」
「!」
昂の言葉に櫻坂さんはハッと顔を上げた。
大きく目を見開いたまま、昂を青褪めた表情で見つめている。
「な、なにを…」
「いい加減、もう気付いてんだろ。―――とにかく、俺は俺でお前を利用させてもらってただけだ。悪いけど…お前とはもう付き合えない」
「…っ」
きっぱりと告げられた言葉に、櫻坂さんは唇をかみ締めると、耐え切れなくなったように部屋の外へと駆け出していってしまった。
「櫻坂さ―――っ」
咄嗟に引き止めようとするが、名前を呼びきる前に後ろからぐいっと右腕を掴まれた。
驚いて振り向くと、そこには呆然とした表情の昂がいた。
「お前―――、いつからそこにいたんだ?」
「い、いつからって言われても…」
結構前からなんだけど。
…なんてまさか言えるわけもなく、視線を泳がせる。
正直、頭の中がこんがらがったままで、自分自身ほとんど今の状況を理解しきれていないのだ。
「…って、昂!それどころじゃないって!櫻坂さんが…」
あんな状態で外に出て行ってしまった彼女を放っておけるわけがない。
昂の腕を振りほどこうとするが、離してくれる気配がまったく見られなかった。
…っ、なんで!?
訴えるように昂を見上げると、昂は小さく息をついた。
「櫻坂には…悪いことをしたと思ってる。だけど今は―――、…薫。先にお前に話したいことがある」
「…っ!」
真正面から目を合わせられて、私は動揺を隠せなかった。
…こ、こんなのって反則じゃないの!?
好きな人に見つめられて、平常心を保っていられるはずがない。
特に昂の瞳は…なにか特別な魔力がこめられているのではないかと思うぐらい、絶大な威力を発揮するのだ。
もしかして…確信犯なわけ?
もしそうなら、これほど悔しいことはないかも…
所詮、「惚れた弱み」とかいう奴なわけか?
「楠原」
意識を引き戻して声の主に顔を向けると、いつのまにか理子が部屋のドアの前に立っていた。
しばらくの沈黙があって、理子はふうっと大きなため息をついて言った。
「櫻坂のことは私たちに任せて。アンタ―――、今まで散々薫のこと傷つけてきたんだから、ちゃんと話しなさいよ。言っとくけど、私まだアンタのこと全然許したわけじゃないから」
「―――ああ」
「ほらっ、ちょっとあんた達も早く部屋から出なさいよ。邪魔するのは野暮ってもんよ」
理子の言葉に促されるようにして、部屋に集まっていた部員たちはしぶしぶ順に部屋の外へと出て行く。なぜか彼らが残念そうな表情を浮かべていたのが気になるけど…
な、なんで?
…っていうか、なんでいきなりこんな事になってるの!?
更に理解しがたい状況に追い込まれていることに気が付き、慌てて理子たちの後を追おうとするが、腕は硬くつかまれたままで。
無常にも「バタン」と扉の閉まる音が部屋に響きわたる。
部屋中に広がる気まずい沈黙。
心臓は荒れ狂うように波打っている。
確かにさっき、もう一回ちゃんと昂と話そうと決意した。
だけど、その時はまさかこんなに早くその機会が訪れるとは思っていなくて。
人間、何事にも心の準備ってものがいるというのに―――……
今でも、昂とふたりきりでこの部屋にいるという事実が信じられない。
夢だって言ってくれるほうが、よっぽど現実味があるってもんだ。
「…薫。そのままでいいから、俺の話を聞いてくれないか?」
その言葉に足が震えそうになるのをぐっと堪える。
昂が話したいこと。
大体予想はつくけど―――……
たとえ振られても、じぶんの気持ちだけはもう一度だけちゃんと伝えようと思った。
だけどやっぱりどこか臆病になってる自分もいて、情けないことに口から出てきたのは「うん…」という掠れた返事だけだった。
歯を喰いしばって、じっと昂が話し始めるのを待つ。
全身にまで震えが回ってきて、立っていられるのもやっとなぐらいだ。
「―――俺は……」
ごくん。
自分の喉が緊張からか鳴るのが分かる。
―――あたりを包み込む張り詰めた空気。
昂はいったんそこで言葉を区切ると、小さく息をついて天井を仰いだ。
「……俺、前までずっと薫には嫌われてると思ってたんだ」
「―――は?」
―――き、嫌われてる?
…って私が、昂を嫌ってるってこと!?
思いもしなかった言葉に思わず口をぽかんと開ける。
相当間抜けな顔をしていたに違いない。
昂は「ああ」と頷くと、極まり悪げに言った。
「小学校の時まではさ、割と…っていうか結構仲良かったじゃん?俺ら。なのに中学に入ったらいきなり疎遠になって…話しかけようとしてもお前は無視するしさ。嫌われたのかな、ってこっちはかなりショックだったんだぜ?」
「そ、それは…」
中学に入って更に人気者になっていった昂。
もちろん昂の周りには羨ましいぐらいいつも人が集まるようになっていて…
それが昂の人徳の成せるわざだとは分かっていたけど…
たぶん、ショックが大きかったのは昂より私のほうだ。
昂が私だけのものじゃないと頭では分かっていても、抑え切れなかった嫉妬心。
昂が私から離れていくんなら、私も昂から離れてやる…と変に子供っぽい闘争心が働いて、つい昂から話しかけられても、嬉しいくせに素直な反応ができず、結局無視してしまったことがあった…気がする。
加えて女の子にも何度も告白されていたのは噂で聞いてたし、仲良くして他の子達からやっかまれるのを避けたかったのもあったし…
確かそれからだ。
昂と疎遠になったのは―――……
私から話しかけることも昂から話しかけられることも、キッパリとなくなってしまった。
なんでもないふうに笑って毎日過ごしていたけど、本当はすごく寂しかったのを覚えてる。
思えば、すでにその時から私は昂のことが好きだったんだろう。
「―――俺、お前の事が好きだったから…薫に嫌われてるって分かって本当にショックで、ヤケになって何人もの他の女と付き合ったりしたんだけど…やっぱり相手が好きな女じゃないと虚しいだけだった」
………。
―――ハイ?
ちょ…ちょっと待って。
今、なんて……?
「ち、ちちちょっと待って。好きって…誰のこと言ってるの?」
言ってることが理解できなくて慌てて尋ねると、昂はきょとんと私を見つめてきた。
私の戸惑ってる表情を確認すると、「ありえねぇ」と昂がぼそっと呟くのが聞こえた。
「お前って―――はぁ…。分かってはいたけど相当鈍感だよな」
「どんか…!?ちょっと、さっきから何言ってるかさっぱり分かんないんだけど!?」
「だから―――、お前のことが好きだって言ってんの!!」
「!!?」
その場の空気が固まった気がした。
目を見開いたまま、瞬きひとつせず目の前の顔を見つめる。
私と目が合うと、昂は顔を横にそむけてそのまま片手で顔を覆った。
心なしか顔が赤くなってるように感じるのは…気のせい?
「なにを、冗談……」
やっと出てきた声は震えていて。
昂が…私を好き?
そんなのたちの悪い冗談にしか思えない。
それとも―――……
神様…私を喜ばせようとして今更、夢幻でも私に見させる気なの?
そんなの余計に悲しくなるだけなのに……
夢なら早く覚めてほしい。
だけどそんな淡い期待も、すぐに裏切られた。
「冗談なんかじゃない。ずっと…ずっと俺は、お前が好きだった。―――さっき櫻坂がお前に言ったことも全部嘘だから。俺はお前を迷惑だなんて思ったことは一度もない」
真剣な瞳にぶつかって。
どこまでも深い黒の海は、激情を宿していた。
身体が―――まるで自分のものじゃないかのように、動かない。
「高校に入ってバスケ部でやっと薫と話せるようになったときには本当に嬉しかったんだ」
「で、でもっ…!…だって、櫻坂さんは――!?」
櫻坂さんだけじゃない。中3の時に見た彼女だって…
「櫻坂には特別な感情を抱いたことはなかった。他の女だってそうだ。あくまでもお前の代わりで遊びのつもりだったんだ。俺がやってることは最低だって自覚してはいたけど…。だけど薫に告白されるまで、俺、まったくお前の気持ちに気付いてなくて……話せるようになってもやっぱりどこか余所余所しかったし、嫌われてるとばかり思ってたから…。心底自分を軽蔑したよ。俺がしてきたことはお前を傷つけてきたんだってやっと気が付いて…めちゃくちゃ後悔した」
昂が今話していることが信じられなくて、私はただ呆然と聞いていた。
もしかしてこれって…ドッキリかなにか?
そんな馬鹿なことを考えてしまうぐらい、頭の中はひどく混乱していた。
まさかこんな展開になるなんて…誰が予想できただろう?
必死に今の状況を理解しようとしながら、ふとある言葉が脳内に引っ掛かった。
----------『お昼ご飯のあとにねトイレに行こうと思ったら、なんと廊下で楠原君とウザザカが抱き合ってたの!!』
確か、温泉に入ってたときに誰かが言ってた言葉。
その時もやっぱりショックを受けて、理子に慰めてもらったんだ。
本当に私にはふたりの間に入る隙間さえないんだな、って実感したんだっけ。
「嘘だ…だって、櫻坂さんと抱き合ってたって―――」
「…は?」
「だから、昨日、廊下で櫻坂さんと抱き合ってたって…!」
思わず声を荒らげてしまってから、ハッと我に返る。
気まずく感じながら昂の顔を見上げると、何故か昂は眉をしかめて何か考え込んでいるようだった。
しばらくして、何か思い当たったように昂がいきなり顔を上げた。
「…まさか…アレのことか?」
「…アレ?」
話が読めなくて首を傾げる。
昂は小さく舌打ちすると、
「―――お前に告白された日の夜、櫻坂のこと呼び出してこれ以上付き合えないって断ったんだ。だけど、アイツまったく聞く耳持たなくて――…結局、その日には解決できなくて仕方なく保留にするしかなかった」
私が告白した日―――
……ってつまり、合宿の前日ってこと?
「だけどお前からの告白を聞いた以上どうしても早く蹴りをつける必要があったから、昨日廊下に呼び出したんだ。そしたら、いきなり抱きつかれて―――まさかそれが誰かに見られてたなんて思わなかった。言っとくけど―――俺はアイツを抱きしめたりなんてしてないからな」
「うそ―――……」
じゃあ、見間違いだったったの…?
「櫻坂とは…後でもう一度ちゃんと話をつけるつもりだ。散々お前に酷いことしてきたし、身勝手な言い分だって分かってる。随分遠回りしてきたけど…、俺はもうこれ以上自分の気持ちに嘘はつけない。好きだ、薫。……俺と付き合ってくれないか?」
嘘でないと分かる真っ直ぐな瞳に、私は何も言えなくなっていた。
胸の奥で燻っていたものが少しずつ溢れてくる感覚―――
夢でも幻でもない。
紛れもない現実なんだと、やっと理解する。
「…泣くなよ」
気付いた時には、昂に抱き締められていて。
胸がぎゅっと締め付けられそうになるほど、低く掠れた声でささやかれる。
―――ずっとずっと好きだった。
叶わない恋なんだと何度も諦めようとした。
海で抱き締められた時より切なくて…熱い抱擁。
この温もりが本物なんだと思うと、手放したくなくて私は昂の背に腕を回していた。
それが合図のようにさらに強く抱き締められる。
昂を好きでいることを許された気がして、涙はもう止まらなくなっていた。
「…ほんとうに…本当に私なんかでいいの…?」
昂の顔を未だに信じられない気持ちで見上げると、なぜか昂の息を呑んだ音が聞こえた。
「…っ…、そんな顔するなよな」
「……え?」
「はぁ…何でもない。…それにそれはこっちの台詞。お前こそ…本当に俺なんかでいいわけ?」
抱き締められたまま、顔を覗かれて。
こんな至近距離が経験なかっただけに赤面してしまう。
耐えられなくなって、思わず顔を俯けた。
目の前にいるのは…ほ、本当にあの昂なのか?と疑いたくなるほど熱い視線。
な、なんか…こういうのってかなり恥ずかしいかも……
「……薫?」
不安そうに揺れ始めた目の前の瞳。
そんな昂をじっと見つめながら、昂でもこんな顔をするんだなー…なんて変な関心をしてしまった。
そんな自分が可笑しくなってくすりと笑ってしまう。
私は顔を寄せると、驚く昂を無視して自分の唇を昂のそれにそっと触れ合わせてからゆっくり離した。
ちょっとした消毒のつもりだったんだけど……
たぶん昂がその意味に気付くことはないだろう。
後から思えば、我ながらかなり大胆な行動だったと思う。
「昂のことがずっと好きでし―――……」
ああ。やっとちゃんと告白できるんだ……
…なんて思えたのに、言葉を最後まで言い切る前に気付いた時には唇はもう塞がれていて。
それからしばらくの間離してもらえることはなく、結果的に流されるまま身を委ねることになってしまった。
―――――ずっとずっと好きだった。
叶わない恋なんだと何度も諦めようとした。
苦しくて苦しくて苦しくて……
それでもいつか報われることを願い、健気に咲き続けた一輪の花。
*アゼリアの恋・END*
やっと薫視点、完結できました…^^;
もう本当になんでこんなに遅い更新ペースなんだろう、とただいま猛反省中です…(汗)本当にすみません…!
この話は昂視点を入れて本当に完結する予定なので…(おいおい、そんなこと言ったらいつこの話終わるんだ?)一応、しばらくしたら昂視点やらまた別の人視点をぼちぼち書いていこうと思ってはいます。(疑問点も残しまくりだし…)
本当に超スローペースでしたが…こんな稚拙な文章に最後まで付き合ってくださった方々、本当の本当に有難うございました。
*azalea…ツツジの花*