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【長編連載中】クソスキルのせいでハードモードでニューゲームしたref 〜人生はクソゲーの連続だ!〜  作者: 九楽
第三章 麗しのエルフ王国編

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第七十六話

「…よくわかりませんが、許して下さるのですか?」

「…ああ、当然だろ。空間系の魔法を手に入れるのが、バッドエンディングの条件かも知れないからな。…それはそうと、何個か聞きたいことがあるんだがいいか?」

 僕は地面に座って、銅像を眺めた。神様は元気よく返事をした。僕は一安心して、質問に移った。

「…はっ、はい!」

「まず、一つ目に勇者は転生したのか?」

「いえ、まだしていません…。あなたが今いる世界のどこかで眠りについているのでしょう」

「…よし……! 二つ目に…悪魔がもし六体いるなら、吸収しようと思うんだけど問題ないか?」

「なっ、なぜそんな事を!?」

 当然、こんな事を聞いても驚かれるだけだが、ヒントくらいは出る可能性はある。神様に聞いてもタダなんだから、気になった事はどんどん聞くべきだろう。質問するだけで金を取る悪徳NPCとは大違いだ。

「ゲーマー予想なんだが…恐らく魔王がそれぐらいしないと倒せない。…恐らくこいつは倒さないといけない気がする」

「…そんな恐ろしい魔物がいるんですね。…吸収に関しては、はっきりいうとわかりません。ただ、悪魔の魂はとっくに消滅しているので、問題ないはずなんですが…」

「動き回ってるのが引っかかるな…」

「はい…」

「…まあ、様子見だな。三つ目は…。…予知って、なにか見える?」

 僕はバリアブルブックを開きページを確認すると、以前と同じように文字化けしていた。ただ、少しだけ読めるところが増えた気がする。ほんの少しだけだが、元の未来に戻りつつあるのかもしれない。

「…特に前回と変わりありません。ただ、少しだけ見やすくなったぐらいでしょうか…」

「そうか…。じゃあ、最後に…前に話した幽霊の事なんだけど…。魂を身体に戻すには魂と身体に触れて、リカバリーすればいいそうなんだけどあってる?」

「はい。それで大丈夫です…。ですが…そんなことは…」

「オッケー…。それだけわかれば十分だ…。また、連絡するよ」


 僕が話をすませて部屋に戻ると、アリスは椅子に座りベッドに寝ているシルフィーの様子を心配そうに見ていた。

「…アリス、お待たせ」

「用事、終わった?」

「ああ…。やっと進みそうだよ」

「ふーん。…なにしてたか、どうせ聞いても教えくれないんでしょうね?」

「ごっ、ごめん…」

 アリスは目を細めて、僕の方を見てきた。僕は自分の頭を押さえながら謝った。

「まぁ、いいわ。…そろそろいい時間だし、シスターが帰ってきたら、一回…城に戻らない?」

「…そうだな。おっと…! そろそろシスター達が入れるように扉の鍵を開けとかないと…」

「そうね…」


 教会の重い扉を開けると夕日が綺麗にさしこんできた。僕は何故かその夕日を見ると、アリスとの別れを考えてしまった。

「どうしたの? ぼーっとして…」

 ぼーっと夕日を見ているとアリスは僕のところにきて話しかけてきた。

「まあ、黙って行くのもなんだしさ…。一応、アリスには伝えておくよ…。明日か明後日、この国をでようと思うんだ」

「そっ、そんなに急がなくても…。もう一週間ぐらいいればいいじゃない? もっ、もしかして足踏んだの怒ったの?」

「そうじゃないけどさ。…って、やっぱり踏んだんだろ! ちょっと痛かったんだぞ」

「だって変なこというから…」

 僕が問い詰めると、アリスはとぼけた顔をしていた。僕はその件については追及するのを諦めた。

「まあいいや。…ってことだから、帰りにアリスのいってたデザート食べに行こう。パーティーの解散会だ」

「うっ、うん…」

 僕等はシスター達が買い物から帰ってくると鍵を返して、お店に行きケーキを食べて城に戻った。こんな事言う性格じゃないけど美味しくて甘いケーキも少し悲しい味がした。

 


 …よし、帰ってきたぞ。…ん?

「あれは…シオンさん?」

 城に戻ると入口の所にシオンさんが立っていて、少し落ち込んでいるようだった。

「待っていたよ。…こっちはダメだ。…そっちはどうだった?」

「…ヒントは見つけたよ」

「ほっ、本当か!?」

「かなり有力な情報だ」

 僕は今までの経緯を全て話す事にした。まあ、神様のことは内緒だが…。


「…って、事なんです」

「…でも、本当に信じていいのか? …そんな話?」

「…俺の予想だと大臣達がなにか見つけてくれてるはずです。…まあ、同盟国が協力的だったら…の話ですけどね」

 僕が城を見ながら答えると、お腹を押さえてアリスが話しだした。

「ねぇ、アル…。話しの途中で悪いんだけど…。食べながら話そうよ…。ケーキだけじゃあ、お腹が空いちゃったし…。そうだっ! シオンさんも夕御飯どう?」

「…いただいていいのかな?」

「いいわよ! シオンさんは敵をやっつけてくれたんだから…。この国の恩人よ!」

「いや、あれは私じゃなく…」

 シッ、シオンさん! アリスにばらす気じゃないよな!? 

 

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