表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【長編連載中】クソスキルのせいでハードモードでニューゲームしたref 〜人生はクソゲーの連続だ!〜  作者: 九楽
第二章 憧れのギルド編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/89

第四十五話

 サッとバッグから雑貨屋でもらった紙袋を取りだすとアリスの方へやり、背中をさすってやった。見てたら気持ち悪くなってきたが、脳内で綺麗な曲を流して画像も綺麗に変換して、しょうもない事でも考えよう。

 例えばアイテム画面になんて表示されているのかとか…。……うーん。…なんだろう? ちょっと気になってきたな…。

「…ごっ、ごめん」

「…だっ、大丈夫か?」

「うん。楽になったよ。…本当にごめんね」

「気にするなって…。ボディーガードなんだからさ」

「ありがと…。…アル、シオンさんともう少し話があるんでしょ? 私はもう大丈夫だから…。紙袋…かして…」

「気にするなって…。宿まで送るから…。…って、なんで泣きそうなんだよ!?」

「…ごめん。…アルの気持ちすっごく嬉しい…。でも、これ以上ついてこないで…。おっ、お願いだから…」

 アリスは目を赤くして、涙を流しかけていた。僕は妙にズッシリとした紙袋を渡した。

「わっ、わかったよ。はい、紙袋…」

「うん…。あと、今日の事は忘れてね…。おやすみ…」

「ああ、おやすみ…」

 ついてくるなといわれたが、流石に少し心配だったので、その場でアリスが無事に宿屋の中に入る事を確認した後に戻ることにした。



「宿屋に入ったみたいだな…。さて、シオンさんに会いに行くか…」

 一応言っておくが、お店に行く途中に好奇心に負けてアイテムデータを確認するなんていう最低な行為はしていない。…やはり、カオスはみるべきではないのだ。




「…うっぷ……。じゃ、続きを…話しますね…」

「どうしたんだ? 顔色悪いぞ?」

「…最低な行為をした罰です」

「…全く君はなにをしてたんだ? まさか、さっきの子になにかしたんじゃ…」

「いえ、アリスは無事に宿屋に入りました」

「じゃあ、どうしたんだ?」

「…俺が悪いんです。あんなものみるべきじゃなかった。戻れるならあの時の俺をぶん殴りたい…」

「…酔ってないよな? お酒飲んでないし…。まぁいい…。続きを聞かせてくれないか?」

「…はい」

 いつかアリスにそれとなく謝っておこう。…できればその時にぶん殴られたい。そんな最低な行為をした僕はアリスへの罪悪感を感じながら、ギルドに来てからの行動を説明した。

「…これで最低野郎の話は終わりです」

「なにがあったんだよ…。まったく…。でも、少しは君の事がわかったよ。君が強いのに敵が何故か倒せないってこと以外はね…。まぁ、他にもありそうだけど…」

 シオンさんはいい人そうだけど、あのスキルがもし敵にバレたらとんでもない事になりそうだし…。ここは黙っておこう…。

「シオンさん…。倒せない理由は、いつか話すからもう少しだけ待ってくれないかな」

「…まあ、私も君に全てを話している訳じゃないからお互い様なんだけどね…。でも、君がいい奴だってのはわかった。正式にボディーガードを引き受けるよ。…とりあえず、王都にいけばいいんだね?」

「…いいんですか? アリスのボディーガードは終わってないんですよ? それにまだ、おいしい物とか考えてないですし…」

「今回の報酬は、空の旅を体験させてくれればいいよ。それに本当に空を飛べるなら、私の出番は恐らくないからね。…丁度、私もあそこに用があるし、一石二鳥だよ」

「…そういえば気になっていたんですけど、モンスターってゴロゴロいるんですか?」

「答えはノーだ。この辺に限っていえばね…。山の中とか人が住んでないところまで行けば結構いるかもしれない。…ところで、いつここをでるんだ?」

「何事もなければ明日の昼くらいを考えてます」

「了解した。…あと、ついでに聞いておきたいんだが、さっきのお嬢さんはお姫様かい?」

 流石にばれていたか…。…というかそんなことよりも、この人よく食べるな。一人で十人分くらい食べてるぞ。

 僕はテーブルに崩れそうなくらいに積み上げられた大量の皿を見ていた。多分、アリスが気持ち悪くなり帰っていったのも、満腹状態でシオンさんが食べるのを見ていたからだろう。…かという僕も気持ち悪くなっていた。

「……」

「秘密かい?」

「…えっ? ああ、ごめん…。食べる姿に見とれてて…。よく食べますよね…」

「たっ、うっ…」

 喉になにかを詰まらせたのだろう。急いでシオンさんはコップの中の水を飲み干した。

「だっ、大丈夫ですか!?」

「…ごっ、ごっほん。食べてるときに変なこというにゃ! …ごっほん。…変なこというな!」

 …にゃ?

「…ごっ、ごめん。いっ、いや、ごめんなさい…。ええと…そうですよ」

「やはりそうか…。それならば少し気を付けておくといい。お姫様の家出は噂には聞いていたが、今回は期間が長い。王都についたら後は一人で城に帰ってもらうんだ」

「大丈夫ですよ。何度もやってるんだし…」

 僕が安易に稽えてると、シオンさんは手に持っていたナイフを僕に向けて、テーブルに置いた。殺気は感じなかったが、少し冷や汗がでた。

「ああ…。だが、やっかいごとに巻き込まれたくなければ、素直に忠告は聞いた方がいい。流石にエルフの王国に私は喧嘩を売るつもりはないぞ」

「わかりました…。覚えときます」

「ふぅー…。…本当にわかっているのかな。まあいい…。そろそろ帰るか…」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ