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【長編連載中】クソスキルのせいでハードモードでニューゲームしたref 〜人生はクソゲーの連続だ!〜  作者: 九楽
第六章 孤絶のドワーフ王国編

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第百三十九話

「ここか……」

 奥へ進むと想像以上にきらびやかな世界が広がっていて、カラフルな光が僕を包みこんだ。ここはここで異世界と言っても過言ではないだろう。

「………すっ、すごい……。ここがカジノか…」

 こんなに光があたっているのに誰も気づいてないみたいだな…。…あれ? このドワーフ…老けてる?

 僕は隣にいるドワーフの横顔をじっと見ると、小さくて気がつかなかったがやはり老けている。周りを見ても幼く見えるドワーフはかなりいるがどうやらコビットと違ってドワーフは表面上も年を取るようだった。

「……ふーん…」

 そういえば、兵士たちも少し老けていたような…。まぁいいかそんな事…。さて、どうやって探すかな…。まぁカジノに捕まってるっていわれるくらいだから、相当熱くなってるドワーフなんだろうけど…。

「こっちか…?」

 そのまま、さらに進むと奥にはRPGゲームでもでてくるスロットやカードゲーム、ルーレットといったものがあり、想像通り熱い世界が広がっていた。

「……」

 楽しそうだ…。……いっ、いかん! 雰囲気に飲み込まれる…。こんなとこで、遊んでる場合じゃない。まずは透明化をとくか…。

 人のいない場所を探そうとすると、遠くの方で酔っぱらいらしきドワーフが黒服にどこかへ連れていかれていた。ドワーフの顔色が悪いところを見ると、恐らくトイレに連れて行かれてるんだろう。ちょうどよかった。そこで透明化を解除しよう。



「……」

 それにしてもこんな薄暗い地下にトイレがあるのか? …なっ!?

 前をみるとドワーフは驚いたことに勢いよく牢屋に入れられた。僕は隠れて会話を聞いていたが、淡々と話した後に黒服達はカギを締めて出ていった。

「準備ができたら呼びにくる…。それまで大人しく待ってるんだな。……百万…キッチリ返してもらうぞ…」

「たっ、助けてくれー! 頼む! 助けてくれー!」

「……」

 あっ、哀れだ…。

 僕がそんな事を思っていると後ろの方から怒鳴り声がした。怒鳴ったのは別の牢屋の中にいる人物だった。

「うるせぇー! ピーピー泣きやがって…。泣きたいのはこっちだ…。ぐすっ…」

「…もっ、もう、終わりだ」

「どうせ、そのぐらいの額ならすぐ開放だ…」

「ほっ、本当ですか!?」

「ああ…。何度も通ってるから間違いない。これに懲りたらもう二度とくるなよ…」

 僕はその説教ほど薄っぺらなものはないように感じたが、牢屋を見ると重なれば重くもなることを知った。

「……はっ、はい…。とっ、ところで、貴方はいくら負けたんですか?」

「…一億だ!」

「ひぇっ…。うっ、上には上がいるもんですね」

 こいつ、ろっ、ろくでもないやつだな…。自分のこと置いといて…。…ん? …何度も?

「まぁ大体は剣とか盾を作って返したんだがな…。せっかく作業場からでたのにまた上限いっちまった」

 …まっ、まさか!? こっ、こいつ、なのか!?

「すっ、すごいですね…。でも、真面目に働けばお金に困ることないじゃないですか? …なんでまたカジノに?」

「ああ…それは…」

 檻の中の人物が答えようとすると、入口の扉がドンッと音をたて開いた。どうやら黒服が戻ってきたようだった。僕は急いで通路の奥に隠れて様子を見ていると、黒服はさっき放り込んだドワーフの前で立ち止まった。

「手続きがあるからさっさとでてきな…。釈放だ…」

「本当だ…。よっ、よかった…」

 年老いたドワーフは牢屋からだされた後に黒服に連れていかれた。牢屋の中にいるもう一人のドワーフは下を向き、大きなため息をついた。

「はぁー…」

「……」

 さて、どうするかな…。そもそも本当にこいつなのか? …というか仮に本人だとしても時間もないし、他の方法を探したほうがいいんじゃないか? うーん…。



「……悪魔と契約でもするかな…」

「…ったく、気になるワードいいやがって!」

「なっ!? だっ、誰かいるのか!」

 …しまった。つい声がでてしまった。

「おっ、俺以外に誰もいないよな…。まっ、まさか…。……いや、きっと空耳だ。ねっ、寝よう…」

 牢屋の中にいるドワーフは震えながら毛布の中に入り込んだ。よほど怖かったのか毛布は小刻みに震え続けていた。僕はそんな様子を見て、悪魔に話しかけられるという展開をあるゲームと重ねていた。

 なるほど…。悪魔か…。ちょうどいい…。その手でいこう…。

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