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【長編連載中】クソスキルのせいでハードモードでニューゲームしたref 〜人生はクソゲーの連続だ!〜  作者: 九楽
第五章 幻想の猫王国編

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第百二十一話

「…なっ、なんだ!?」

「…地震だにゃ!」

「なんか…変な音が聞こえないか?」

「変な音って…。まさか…この音って!?」

 聞き間違いだと信じたかったが、あの這うような不気味な音が空に響き渡っていた。

「…まっ、まさか! あの尻尾!? ぬっ、抜けでてきたのか!?」

「…アル! あれみて!」

 ノスクの指差す方を見ると、上空に尻尾が塊になって飛んでるのが見えた。ボトボトと尻尾を落としながら海の方へと移動している。ぐっすり寝ていた皆も流石に今の音で起きたようだった。

「…アル様!? どっ、どうしたんですか、今の音? …あっ、あれは!?」

「…アルの旦那!? なっ、あっ、あの化物がぁああ!」

「…アル、なにがあったの!?」

「奴らが抜け出したんだ…! アリスはみんなにこの事を連絡してくれ!」

「わっ、わかったわ!」

「アバンとルナはMPドレインがエンチャントしてある武器を探してくれ! それなら、奴を活動停止にできる!」

「アル様、わかりました! 数は少ないですが、武器庫にいくつかあったと思います。アバン! あなたも運ぶの手伝いなさい!」

「おっ、おう!」

 アリスは王様のところに…アバンとルナは武器庫に向かって走っていった。さて、出撃といきたいところだが、まずは魔石にチャージしよう…。



「…ノスク、俺がいいっていうまで後ろを向いていてくれないか?」

「えっ? うっ、うん。わかったよ」

 僕はスネークイーターを解除して、魔石にMPをチャージしながら敵の様子をみた。どんどん敵は遠ざかっていき海の方に移動していた。そんな様子をみて胸騒ぎを感じた。

「…まさか…逃げてる?」

「…えっ? もう振り向いていいの?」

「ごっ、ごめん。まだ…」

 念の為、マリシアウルネクストを発動して確認すると点滅はしていなかった。つまり、この国での危険はないということなのだろう。

「でも、ほっとくわけにはいかない…。うーん…」

 あの敵もマジックイーターのようなスキルか、ノスクの持っているような強力な武器が使えれば攻略が簡単なのに…。

「…もういいの?」

「もっ、もうちょっと待って…。あと半分…」

 僕がうつむくと下でゆらゆらとなにかが揺れていようにみえた。自身の影だったが、まるでドゥラスロールだ。

「いや、待てよ…。そうか…。それなら…。いいぞ…。いける!」

「じゃあ、振り向くね…。…にゃあああああ!!!」

「あっ…」

 ノスクは僕の独り言に勘違いして、こちらを向いてしまった。ノスクは僕の魔人化した姿を見て、ベランダの隅に逃げたが、毛を逆立てながらも、腰の剣を抜き構えていた。あいかわらず足はブルブルと震えていたが、今にも襲ってきそうだ。

「なっ、なんだ、化け物! アルをどこにやったんだ!」

 

「ちょっ、ちょっと待てって! 俺がアルなんだ」

「アルはお前みたいな化物じゃない!」

「…証拠もある。誰かを助けるのに理由なんて…」

「いらない…。…えっ? ほっ、本当にアルなの?」

「ああ…。チャージも終わったし、スネークイーターを再発動っと…」

 僕はステータス画面からスネークイーターを発動し元の姿に戻った。ノスクは急いで剣を降ろした。

「ほっ、本当にアルなんだね。…ごっ、ごめん! ひどいこといって…。アルは…魔物なの?」

「違う…一応人間だよ。これは…呪いみたいなものなんだ。まあそんな事は後でいい…。ノスクの剣もすっごい光って、やる気だしてるみたいだし…。ノスク、いくぞ!」

 ノスクの剣は今まで見た中でも一際青く輝いていた。早く行けって急かしてるようだ。

「うっ、うん! …準備はいい? いくよ?」

「ああ…。今度こそ完全に封印するぞ!」






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