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【長編連載中】クソスキルのせいでハードモードでニューゲームしたref 〜人生はクソゲーの連続だ!〜  作者: 九楽
第五章 幻想の猫王国編

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第百十三話

「…そういえば、どうやって開けるんだ? 流石に重すぎて開けれそうにないぞ?」

「うーん…。どっかにレバーとか…。ないね…」

「…ん? ノスク! 剣が光ってるぞ!」

「えっ!? ほっ、ほんとだ!」

 ノスクが扉に近づくと、傘のような剣は青く光り、急にポツポツと雨が降りだした。そして、拡散した青い光が集まっていき線状の光が扉に当たると、音をたてながらゆっくりと重そうな扉が開いた。

「…ひっ、開いたな」

「…うん」

「…だな」

「…ですね」

 あまりの不思議な事態に僕達は開いた扉をじっと見ていたが、特にこれ以上はないようだった。僕達はランプに火をつけて、警戒しながら石畳を歩いていると、後ろの方で先ほどの大きな音が聞こえてきた。どうやら扉がしまったようだ。



「…なんだこれ?」

 そのまま歩いていくと、青い石版が置いてあった。なにか書いてあるようだ。

「よめない…。ノスク、わかるか?」

「うーん…。これは古い猫語かな…。たぶん、こう書いてあるよ…。彼の地の…恐るべき…大罪の化身を…勇者と共に…封印する…。これより…先は…青き剣と共に…。あとは文字がかすれてよく見えないや…」

 …大罪の化身? …どういう意味だ? それに、青き剣と共にって…。まあ、進めばわかるか…。

「よし…ここからは隊列を変更して進もう」

「隊列?」

「ああ。先頭は…」

 僕はノスクを先頭にして次にアバン、ルナ、僕の順番で歩いた。まあ、職業別にいえば、遊び人、盗賊、戦士、勇者ってところか…。なんか頼りないな…。逆勇者フォーメーション…。

「…なっ、なんで、僕が先頭なんだにゃ!?」

「僕は回復魔法が使える。みんなが無傷で帰るっていう前提を忘れないでほしい」

 つい忘れてしまいそうになるが、この世界はゲームのようでゲームじゃない。まあ、ポーションを使ったり、寝たりすれば回復する事ができるけど、リカバリーツーになってくると話は変わってくる。回復役である僕は絶対に死ねない。

「やっぱり、夢じゃなかったんだ! アルのあの魔法!!」

「俺も夢かと思っていたぜ…。あんな恐ろしい魔法初めてだ…」

「ええ…。私も変な夢かと思っていましたが、現実だったのですね。……恥ずかしかったです…」

「ごめん、ごめん…。でも、危ない魔法だからなるべく怪我しないようにね?」

「うん…。わかったよ…。アル…僕も頑張る…」

 ノスクは剣を抜くと、脚をブルブルさせながら、ゆっくりと前に進み始めた。流石に入口が頑丈な扉でしまっていただけあって、モンスターがいる気配はないが、下手に安心もできない。こういった遺跡にはとんでもないトラップがあるのがお約束だ。僕も警戒しながら慎重に歩いていると、妙に青白く光る空間が前方に見えた。



「いたっ…!」 

「…大丈夫か?」

「ひどいトラップだにゃ…。誰がこれ外したんだよ…。もう…!」

 ノスクは床板の外れた箇所に引っかかり、盛大にぶっコケていた。ノスクは顔をさすりながら立ち上がると、壁に立て掛けてあった外れた光る床板をはめた。

「確かにな…。でも…なんか…変わった部屋だな…」

「だめだニャ…」

「びくともしねぇ…」

 そのなにもない部屋の中には硬い扉があり、何度も押したが全く開かなかった。ノスク達はグテっと扉に寄りかかった。

「なるほど…。仕掛け扉か…。ノスク、手帳を見せてくれ…」

「うん…」

「なにも書いてないようですね…」

「そんなことはない…。どこかに…。ノスク…前のページに戻ってくれ!」

「…えっと…どこ?」

「そこだ…。なるほど…。少し借りるぞ…」

 手帳をペラペラとめくっていき、女性のような絵をみるとピンっときた。僕は手帳を持って空中へ浮かんだ。

「みんな…俺の指示どおりに床板をずらしてくれ!」

 パズルのように床板をずらしていくと、一枚の絵ができあがっていった。これを手帳の絵と全て同じようにすれば扉は開くだろう。



「あとは…こいつをハメるだけだな…。よっと…。これで開くはずだ…」

「アル様、流石です…」

 感心した様子でルナは小さく手を叩いていた。僕は口元を触りながら、カッコよく決めた。

「ふっ…。俺ぐらいになれば、こんなもんは朝飯前だよ…」

「ねぇ…アル…。開かないんだけど…」

 ノスクは微動だにしなち扉を指差した。僕はそれを見て、ガクッと肩を落とした。

「たっ、多分…ロックが外れるタイプなんだよ!」

「そうですよ。貴方は早とちりしすぎです!」

「じゃあ、開けるよ…。はぁ…はぁ…。開かないんだけど…」

「そっ、そんなはずは…。うぉらぁーー! はぁ…はぁ…よいしょー! ……ダメだ。びくともしない…。なんで開かないんだ…。…ん? あっ、あれ…!?」

 僕も思いっきり扉を押してみたが、全く開かなかった。だが、ふと扉に寄りかかると、扉は横にズズズッとずれていった。ノスクは疲れきった声をだした。

「…もしかして、最初から横にずらすんじゃなかったの?」

「…しっ、失礼ですよ! アル様はあんなに自信に満ち溢れてたんですから、少しは気持ちを察してあげてください! 全く…もう…」

「…お前が一番ひでえよ」

「よっ、よし…扉も開いたことだし…。次に進もう! ほら、…早く早く!」

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