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【長編連載中】クソスキルのせいでハードモードでニューゲームしたref 〜人生はクソゲーの連続だ!〜  作者: 九楽
第五章 幻想の猫王国編

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第百二話

「…注文したから、料理はもう少し待っててね。…ドリンクは…もう来たみたいだ」

「ありがとう…。それで…さっきの話の続きなんだけど…」

「うん…。この剣が反応するときは、本当にろくでもないことが起こるんだ…。そして、従わないと…。もっと…とんでもないことになる…」

 危機的状況を察知する力ってことか…。…ん?

「じゃあ、既にとんでもないことに巻き込まれてるってことか!?」

「…ごめん……」

 立ち上がって怒鳴ると、ノスクは下を向いて、しょんぼりとしていた。僕は周りの視線を感じながら、席に座って、ドリンクを口に入れた。少し声が大きかったかもしれない。

「…でも、船とかでもこれたんじゃないのか?」

 僕だけじゃ…戦力的に少し不安だ…。せめて…シオンさんだけでも連れてこれれば……。…あれ…なにか忘れてるような気がするな……。

「船だと一週間以上かかるよ…。もうそんなに残された時間はないかもしれないんだ…」

「なるほどな…。……でも、こんな酒場でなにしてるんだ? 遊んでるってわけじゃないんだろ?」

 ノスクはバッグの中から、ボロボロになった小さな本を取り出し、テーブルの片隅で広げてあるページを指さした。そこには青く光り輝く剣を持った猫と、黒い線のような雷雲が描かれていた。

「仲間を探しているんだよ。伝説によるとネズミの王はとんでもないやつなんだ」

「…そんなに危ないモンスターなのか?」

「うーん…。モンスターじゃないみたいなんだよ。どちらかというと呪いに近いらしい…。僕も詳しい事はわかんないよ…」

 やっぱり、黒い魔物じゃないのかもしれないな…。でもまあ、困ってるみたいだし、協力してあげるか…。

「…伝説ではどうなっているんだ?」

「僕のご先祖様の本には……蒼き剣が光る時、闇の王が復活し、全てを滅ぼすだろう…。滅びの道から逃げるには、蒼き剣の意思と勇者を繋ぐ事…。…って、かかれてたんだ」

「なかなか、物騒だな…。この闇の王ってのが、ネズミの王の事なのか?」

「多分…。過去にも何回かあったなんて、僕も冗談半分に聞いてたけど…。まさか、僕の代のときに光るとは思わなかったよ…。…あっ、料理がきたみたいだね!」

「なかなか、おいしいそうだな…」

「うん。ここの料理はおいしいんだ。冷めないうちに食べよう」

 ウエイトレスはミートボールやパン、スパゲッティなどのいくつかの料理を運んできた。僕はテーブルに運ばれた料理を眺めていた。

「わぁ…。これなんて、すっごくおいしそう…。いっただきまーす!」

「…おい、ちょっとまて……」

「…どうしたの? 早く食べないと冷めちゃうわよ」

 テーブルには見慣れた赤い服を来た奴がいつの間にか着席していた。そいつはバカみたいに大きな口を開けてスパゲッティを口に入れ、モグモグと食べていた。

「…なんでお前がここにいる?」

「なんでって…。…一緒にきたじゃない? 私が急に出かけたアルを追って空を飛んでたら、制御できなくなって…」

 僕は段々とここに来たことを思い出し、頭を押さえた。お酒を飲んでないのに頭痛がする。なんなら二日酔いだ。

「…一人しか連れてこれないんじゃなかったのか!? こいつは連れてきちゃダメだ!」

 僕は大きな声をだして追及すると、首をブンブンと横に振っていた。彼にも想定外の事態らしい。

「ぼっ、僕は知らないよ…! どうやって、きたの!?」

「だから、あの水たまりの中に入ってよ…」

「…そんなバカにゃ!?」

「……」

「……ねぇ…早く食べましょうよ」

「……」

「ははっ…はははは…。…食べて、食べてっ! ここは僕のおごりだよ!」

 戦力的にかなり不安になってきた…。

「…アリスだけ返すことって……」

「はい…。あーん…!」

「ふぐっ…! うっ、うっ…」

 うまい…。

 できないのかって言おうとすると、アリスは強引に僕の口にスパゲッティを入れ込んできた。僕の口はスパゲッティで一杯だ。

「…おいしいでしょ?」

「……」

 はぁ…。……先に食べるか…。

 僕は不安な気持ちを押さえて、とりあえずはお言葉に甘えて料理をいただくことにした。一通り食べ終わると満足そうな表情をしたアリスに声をかけた。

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