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死ねば助かるデスマーチ  作者: まきえ
2/2

1話/


「――うゎああああっ!?」


 覚醒は突然に。深淵に沈んでいた青柳の意識は唐突に現実に押し上げられた。それ以前の記憶から、彼を混乱の淵に突き落とす。


「頭、――ない! 穴、ない!? 血は!?」


 自分の後頭部を両手で触り、顔も覆って手のひらを確認する。手には若干の汚れはあったが、鉄の匂いはせずに平然としていた。


「あれ。俺生きてる。なんで……」


 なぜ自分自身の生存に混乱するのか。それは、直前の記憶が起因する。


 彼の頭に突きつけられた金属の感触。カチリと音を立てる鉄の音。直後に炸裂する火薬が、彼の頭蓋を粉砕する弾丸が疾走する。耳と頭に響く轟音は、彼の体が死を意識するよりも早く蹂躙した。その結果、コンクリートの床に血と脳漿を撒き散らし、視界を赤く染めて彼の人生は閉幕した。



 ――はず、だった。



 痛みはない。けれど、頭蓋を後ろから撃ち抜かれた感覚だけが生きていた。その中で、青柳悟はなぜ自分が生きているのかと疑問が旋回する。


「……っ……ぁ」


 近くで人の声がした。青柳があたりを見渡し、このときになって初めて違和感を覚えた。


(どこだ、ここは)


 彼の記憶では、最期に見た景色は埠頭に建築された薄暗い倉庫であり、黒い取引に使われている場所だった。最後の局面で(ハク)の追っかけ立直(リーチ)を仕掛け、地獄単騎待ちに刺さり無様にも敗北した。その落とし前として拉致られ、手足を縛られた上で射殺されている。


 けれど、今いる場所はそこではない。


 広さだけ見れば、先程までいた倉庫とそう変わらない。けれど、壁には大きな絵画が飾られ、床は豪勢な絨毯。青柳がいる周りには円形の模様が描かれ、彼はその中心にいた。


 話し声は――正面の大きな扉の向こう側。この扉も彫刻による装飾が細かい。いかにも青柳が思い描くヨーロッパといったところだった。


「……ぅ、……、……ぅ」


 よく聞き取れないからと、円の外に出て扉に近づく。徐々に近づく扉の先での会話に聞き耳を立てた。


「――だからさ。そこの


辺張(12)と中張牌の浮き牌(5)の選択

他に選択するターツがあるなら辺張払い、聴牌効率ならば浮き牌払い


リャンカンvs両面vs暗刻

例)357m34p333s

 3m(7m)払いが一番牌効率が良い

  3mの場合567m2345p(7種24牌)

  3pの場合3467m4p(5種18牌)

  3sの場合46m25p(4種16牌)


2種類のリャンカン

3557m2466p

 6p切りはシャンテン戻し

 37mぎりはその牌と外側の牌のロスあり

 5m切りはリャンカンに加え、外牌を引けば両面変化が強くなる




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