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風魔法使いの兄妹は、王女殿下に恋をする  作者: ともP
第四章:レオン・ステラ
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038. 捜索

◆ 学園内で目を覚ましたレイナは、外に出て行ったであろうレオンの後を追ったが、外にレオンはいなかった。


レイナが心配そうな顔をしていると、突然大きな音が聞こえた。


レイナが外に出ると、そこは地獄絵図だった。街が破壊されていく様子をレイナは何もできずに見ていることしか出来なかった。


(どうしよう……このままじゃ王都が無くなっちゃう)


レイナは走って王都へ向かっていった。



◆ レイナが王都に着くと、そこには既に人の姿はなかった。変わり果てた姿の王都を見て、レイナの心は張り裂けそうになる。


(どうしてこんなことに……、一体誰がこんなことをしたの?)


「レオン……」


レイナの目には涙が溜まっていた。レイナが泣きそうになったその時、後ろから声をかけられた。


「レイナ様!!」


後ろを振り返ると、クリスティーナとバルバロッサが立っていた。


「バルバロッサさん、それにクリスティーナさんも無事だったんですね」


「はい。レイナ様こそ、ご無事で何よりです」


「王都の被害状況は?」


「魔法陣で復活した刻龍によって半分以上が破壊されたようです。被害者は数えきれないほど死者、負傷者で溢れかえっています」


「刻龍……、そんな」


刻龍とは、大昔に封印されたと言われている龍である。


その鱗はあらゆる魔法を吸収し、吐き出す息は全てを焼き尽くすと言われている。そして、その牙と爪は、いかなる金属も切り裂くと言われていた。


古来より――、この王国ユグドラシルに魔物を集めていたのは、この古の邪竜の魔力が原因だと言われている。


「それよりも、レオンがどこにいるかレイナ様はご存知ありませんか?」


「私もレオンを探しに王都まで走ってきたの!」


「そうですか……。レオンに何かあったのでしょうか?」


「レオンはエアリスを追ってどこかへ行ってしまったの」


それを聞くとクリスティーナは驚いたような表情を浮かべる。


「えっ!? それは本当ですか!?」


「うん……。それで、私はレオンを追いかけてきたんだけど……。全く、見つけられない状況で」


「分かりました。それなら私たちもレオンを探すのを手伝いましょう。刻龍が龍の巣に辿り着く前にレオンを見つけ出して、刻龍を倒さなければなりません」


バルバロッサは王都の住民を避難させるために、騎士団を王都から一時的に撤退させた。王都に残ったのはバルバロッサとクリスティーナだけだそうだ。


「自分は騎士団をもう一度王都に戻すために、一度この場を離れます。護衛はクリスティーナが務めます。頼めますか?」


「分かった! レオンのことは私に任せておけ」


バルバロッサと別れた後、二人は王都中を走り回った。しかし、いくら探してもレオンを見つけることは出来なかった。


「見つからない……」


「はい。これだけ探し回ってもいないとなると、レイナ様は何かお心当たりはありますか?」


「……後は王都にある丘の上の教会くらいでしょうか。そこに行ったという確証はないですけど、レオンは王都の地形にあまり詳しくないので」


「では、そこに向かうとしましょう」


二人は教会に向かった。教会はもう跡形もなく破壊されており、瓦礫の中に人の気配は全く感じられなかった。


「待ってください、レイナ様!」


クリスティーナが制止すると、レイナは教会の奥に目を向ける。そこには、黒い影が何かに集まるように群がっていた。

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