表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/17

不感症は調教次第で感度を上げることが可能と思われるが、感度が良すぎる相手を調教した場合は収拾がつかなくなるのではという推測

奥さん、こういうのが好きなんでしょ?

こういうのが、欲しかったんでしょ?





「そういえば今日さー、薬局の鑑査端末が新しいのに切り替わったんだけどさー」


 僕がシャワーを済ませて部屋に戻ると、寝転がってテレビを見ていた橋本が、突然思い出したように話しかけてきた。


「へー、最新のやつ? どう? いい感じ?」


 適当にベッドに腰かけると、僕は橋本へ感想を聞いてみた。


 前から橋本の店舗の調剤用ハンディ端末が経年劣化で、使い物にならないとぼやいていたのはかなり前から聞いていた。


 すぐにバッテリーが消耗してしまうとか、読み込みが遅くて調剤が進まないとか。


 いまや保険薬局での調剤業務に鑑査システムはなくてはならないものになっている。

 薬の外箱や、錠剤シートに表記されたJANコードを読み込むことで、処方箋の入力データと照合し、薬の取り違えを防止する。


 規格が異なる薬剤だけではなく、先発医薬品と後発(ジェネリック)医薬品、さらには先発メーカーが製造販売する後発医薬品である(オーソライズド・)(ジェネリック)まで取りそろえると、類似外観による薬の調剤ミスのリスクはかなり高くなってしまう。


 薬剤師の目視の鑑査だけで防ぎきれるものではない。



 しかもここ数年、収束する気配のない医薬品の出荷制限地獄のせいで、1年で何回薬のメーカーを変更しなければいけなくなったか……もはや数える気すら失せる。


 そんな中でも調剤ミスをしないで済んでいるのは、やはり鑑査システムの恩恵が大きいと思う。


 ちなみに僕の薬局で使用している端末は、まだ古いタイプのものだ。

 いまのところ支障なく使えている。


 橋本の店舗端末の劣化が早いのは使用頻度が高いせいだろう。大学病院前の薬局は、クリニック門前とは処方枚数が言葉通り桁違いに多いのだ。


「うーん、読み込みは早くなったのはいいんだけどさー……」


「早いのは良いよね」


 僕の薬局の端末は、JANコードをスキャンして反応するまで、平均3秒はかかる。


「感度が良すぎっていうか……すぐに変な画面にいっちまうんだよな」


 ……か……感度が良すぎて、すぐ変になって、イってしまう!?





*:..。♡*゜¨゜゜・*:..。♡*゜¨゜゜・



(あら……? まだなあんにもしてないのに、もうおかしくなっちゃったの? 我慢のきかない変態さんね……♡)


「あぅ! もっと……っ! もっと(ののし)って下さいっ! 

 そう! もっとゴミを見るような目で!

 ああぁぁぁあ〜……っ!!」




*:..。♡*゜¨゜゜・*:..。♡*゜¨゜゜・



「いいじゃん! そのほうがいいじゃん!」


 橋本は急に僕のテンションが上がったのでびっくりしている。


「そ……そうかー? でもまだ新しすぎて、おれは全然扱いに慣れてなくてさー。

 変になると、もうめんどくさくなってとりあえずその辺にほったらかして別の端末に変えちゃうんだよねー。

 ま、そのうち得意な誰かが勝手に直してくれてんだけど。そのせいで余計に使い方が覚えらんねえっつうか」


 変になると面倒で放置!?

 なにそれ! なんてうらやましいんだ! ずるい! その端末ずるい!!




*:..。♡*゜¨゜゜・*:..。♡*゜¨゜゜・



(もう、めんどくさい変態ね。そのまましばらくそこで転がってなさい。

 その無様で恥ずかしい醜態をさらしたまま、一人で勝手に喘いでなさい! 命令よ!)



「はいっ! 放置はご褒美ですっ! ありがとうございます女王様!!」



*:..。♡*゜¨゜゜・*:..。♡*゜¨゜゜・




「いいなー。うらやましいなー」


 思わず心の声がもれてしまった。



「なら須加も提案書出す? 不具合出てるなら通るかもよ。ただけっこう使いづらいし、おれは前の端末の方が良かったなー。

 なんてーの? こう……今までの持ち方してるとさ、指が当たる度に反応しちまって変な画面に飛んじまうんだよ」



 ゆ……指が当たる度に飛ぶっ!?



*:..。♡*゜¨゜゜・*:..。♡*゜¨゜゜・



(もう……いけない子ね。まだ指で触っただけなのに、こんなに飛ばして……。

 お行儀の悪い犬にはしつけが必要かしら……♡)



「わんっ! わんわん! わわわわん! わんわん! アオ――――ン!」




*:..。♡*゜¨゜゜・*:..。♡*゜¨゜゜・




「いいなー。うらやましいなー」


「なら提案書出せば? 須加の店舗なら2台で済むだろ? すぐに通るかもよ。

 うちは6台分だったからさー、上を説得すんのにすげー時間かかったんだよなー。

 しかもすげえ高かったって嫌味言われるしさー。前の端末修理してもらった方が良かったかもなー」


「ふーん。参考にしとく」


 橋本に適当に返事をしながら、僕は違うことを考えていた。



 いいなー。そのシチュエーション、すごくいいなー。絶対テンション上がる気がする。


 今度お願いしてみよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ