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2 機器を取りにいざ行こう!

(/ー▽ー)/フフフ


( ˘꒳˘)


先生の話を聞いてノートを纏めて、気付いたところや気になった点をノートにメモして授業後に先生へ聞きに行く。


聞いて書いて聞いて書いて……を繰り返していたらいつの間にか放課後になっていた。


今日はいつもより時間の流れが早く感じた気がする。

自分でも信じられないほどVRえ……えぇ、なんちゃらに惹かれているようだ。


窓から外を眺めてみると、いつも菜々ちゃんと帰りの待ち合わせをしている桜の木の下に、既に菜々美が待っていることに気づいた。


「待たせてる……!急がなきゃ!!」


廊下を小走りで駆け抜け、待ち合わせ場所へと急ぐ。


「あっ、桜坂さんっ、少しいいかな……?」

「ごめんなさいっ!今急いでるの!!」

「えっあ、ちょっ……」


途中見知らぬ……いや、少しだけ見覚えのあるような男子から声を掛けられたが、今はそれどころではない。


菜々美を待たせているし……VRなんちゃらが頭の中を駆け巡っているのだ!


階段を降り、下駄箱で靴に履き替えて菜々美が待っている桜の木の下へと駆ける。


「ごめん!菜々ちゃん、お待たせっ!」

「おーキタキター!……では向かうとしますかね」

「はぁ、はぁ……へっ……何処に……?」


菜々美の元へ到着してすぐ、菜々美が何処かへ向かうと言い出した。

息を荒らげながら疑問を口にする陽菜。


「何処へって……まぁ、私の家だよね」

「菜々ちゃんの……家……?」


どうして菜々美の家に行くのか分からない陽菜。


「あれだよ、『VRMMORPG』をやるための機器を取りに行くんだよ!」


大きく声を張り、叫ぶ。

周りの人が大きな声にビックリしてザワザワし始める。


「ね、ねぇ菜々ちゃん……?みんな見てるよ……?」


菜々美にみんなが自分達に注目している事を告げる。

すると菜々美は陽菜の腕をがしっと掴んで走り始めた。


「いつもの事じゃん!!無限の彼方へさぁ行こう!!」

「えっ、あっ……ちょっと引っ張らないでぇー!!」


最初の言葉に引っ掛かりを覚えた陽菜だが、菜々美の勢いに飲まれてその事についてすっかり忘れてしまった。


「ね、ねぇ菜々ちゃんっ!機器ってどんな感じの物なの!?」


菜々美の家に機器を取りに行くことは伝えられているのだが肝心の機器の見た目を何も知らされていない。

想像もつかないそのVRえ……む……なんちゃらが頭の中でクルクル回っている。


「そ、れ、は……着いてからのお楽しみ!!」

「えぇーっ……」


肝心なところで渋る菜々美。


「……って、そうじゃないや!!ゲームの機器って高いんでしょ!?お金持ってきてないよ!?」


朝一緒に登校している時の話を思い出し、菜々美にお金が無いことを伝える陽菜。


「だいじょぶだいじょぶ、あげるやつは無料で手に入れたやつだからさ!」


走りながら器用にも後ろを向いて陽菜に向かってグッジョブをする菜々美。


「で、でも……」

「気にしないで!私が陽菜とやりたいだけなんだから!無料で貰えるんだから有難く貰っときんしゃい!!」


無料より高いものは無いッ!と菜々美。


「うぅ……あ、ありがとう?」

「いえいえどういたしましてー!」


いまいちどう感謝を告げていいのか分からない陽菜は疑問形のありがとうを繰り出した。


「そろそろ着くぜぇ!ひなぁ……楽しみにしとけぇ?」

「……もう既に、疲れてきたよ……?」


菜々美の家にようやく到着する。

学校から近い距離にある菜々美の家だが、その距離を走っただけでぜぇぜぇと息切れをする陽菜。


前から知っていたが、体力が物凄く少ないことが改めて実感できた陽菜だった。




前、木下でそのまま渡す。

今回、菜々美のお家。


展開が多少かわりんぐ。


( ˘꒳˘)

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