プロローグ
やぁ。
前まで……というか、旧作を見ていてくれた方はお久しぶりです。
新しい方は初めまして。
今日も今日とてねむいです。
この度なんやかんやあってこの作品を1から作り直すことにしました……といっても。
もう結構始まりが気に入らないのですが。
それでも早めに本編へと入らなければまずいので取り敢えずはご勘弁をば。
結構変えておりますがご了承ください。
では。
( ˘꒳˘)
ゲームが初めて作られたのは1912年。
スペインのとある技術者がチェス機械を作り上げた所から始まった。
その後様々な技術者が自らの理想を体現すべく多種多様な形態、内容のゲームを世に生み出していった。
それから月日が経ち、202X年。
ゲームの形態も月日が経つ事に増えていき、今では星の数ほどとなった。
ロールプレイングゲーム、シューティングゲーム、シミュレーションゲームetc……など様々なゲームがあるが、今一世を風靡しているのはそれらとは全く異なる、ゲームの形であった。
そう、それこそが……。
『VRMMO』である!!
VRMMOとはなんぞや……?
説明しよう、VRMMO、又の名をバーチャルリアリティマッシブリーマルチプレイヤーオンライン!!
……長い、余りにも長ったらしい!!
ので人々は、VRMMOと呼ぶ。
さてさて、肝心なVRMMOの説明へと入ろう。
VR、これはわかると思うが『バーチャルリアリティ』の略である。
人間の五感に刺激を加えて、現実と全く同じ世界を理工学的に作り出すこと。
それが、VR。
そしてMMO、『マッシブリーマルチプレイヤーオンライン』1番長い所だ。
複数プレイヤー参加型オンラインとも呼ばれるMMO。
複数のプレイヤーがインターネットという電子の糸を用いて多人数が同時に参加することの出来るオンラインコンテンツのことだ。
上述とVRと合わせて、VRMMO。
仮想現実の世界で複数のプレイヤーが1つのゲームの世界で交流することだ。
しかしそれだけでは別にVRMMOがこの世の話題を一気にかっさらっていったとは考えにくいだろう。
何故今VRMMOがゲーム業界でその名を轟かせているのか……?
そう、『フルダイブ』機能である。
誰もが一度は思ったことだろう……ゲームの世界に入れたらな、と。
あの広大な大地を冒険出来たら、手に汗握る激しい戦闘を、カッコイイ剣戟を、ド派手で強力な魔法を使えたらな、と!!
小説やアニメ、漫画の中でしか見たことの無い、その世界。
それが今、現実となった!
仮想空間内に五感を接続して、その世界へと入り込む技術。
それが開発されたおかげで誰もが夢見た英雄になれる!
『フルダイブ』機能を開発した大手ゲーム会社『ノスタルジア・オンライン』、前々から会社名と行っている行動全てが矛盾していると話題になっていたゲーム会社を筆頭に各ゲーム会社は次々に多種多様なジャンルのフルダイブ型のVRゲームを開発していった。
ホラー、ストラテジー……どんどんとVRゲームが開発されていく中、やはりそのゲームの中で一番人気が出たのは……。
『RPG』であった!!
RPGこと『ロールプレイングゲーム』。
皆が夢見た大冒険、魔法などが全て詰め込まれたゲーム。
広大な大地を自分の足で冒険出来る!迫力満点の手に汗握る激しい戦闘を繰り広げることが出来る!自分の意思で鋭い剣戟を相手に撃ち込むことが出来る!現実には無い魔法を自分の手で作り出したり、自由自在に使いこなせる!
RPGがVRで人気となるのは必然と言えよう。
先程まで手探りでVRゲームを作り出していたゲーム会社はこぞってVRMMORPGへと手を出していった。
もちろん名作と呼ばれるゲームも登場すれば駄作、クソゲーと呼ばれるゲームも発売されていった。
もちろん『ノスタルジア・オンライン』もVRMMORPGのゲームを出していた。
流石はフルダイブ機能の開発会社とでも言うべきか、フルダイブの全てを熟知していて、プレイヤーへの風景描写の見せ方が他とは一味違ったりフルダイブだからこそ出来る機能が盛りに盛られたそのVRMMORPGはストーリーの出来、グラフィックの美麗さ、各主要キャラクター、NPC達の魅力も相まって最高の出来であった。
しかし他の会社が何本もVRMMORPGのゲームを出しているのにも関わらず『ノスタルジア・オンライン』は何故だかその1本だけしかゲームを出さなかった。
待っても待っても『ノスタルジア・オンライン』は次のVRMMORPGを出さなかった。
人々は悲しんだ。
楽しみだったのに、と口々に呟く人々。
皆残念がったり、腹を立てたり……と様々な反応を示した。
そんな中『ノスタルジア・オンライン』の公式ホームページに、ある1つのメッセージが投稿された。
そのメッセージにはシンプルに、そして衝撃を与える一言が記されていた。
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『新作発表のお知らせ』
皆さん、いつも○○で遊んで下さり誠にありがとうございます。
我々もこのゲームで皆さんが楽しく遊んで下さりとても嬉しい
です。
前置きは置いときまして、本題へと入りましょう。
この度○○は、来週を持ちましてサービス終了と致します。
今までありがとうございました。
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サービス終了の文字。
全プレイヤーはその一言に唖然とした。
……しかし。
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○○をサービス終了するのには理由があります。
○○は我々が今後全力を掛けて作り上げようとしている作品のテ ストバージョンに過ぎないのです。
言うなればこれは、台座です。
こんなことが出来るのか、あ、これは出来ないのか、と試行錯誤
手当り次第に作り上げたゲームです。
これを言ったら炎上してしまうかもしれません。
が、あえて言います。
これはまだまだ完成品では無い、駄作です。
もう一度言います、これは台座です。
我々『ノスタルジア・オンライン』は更なる進化を遂げるでしょ
う。
○○より更に面白く、皆さんを夢中にさせるゲームを。
現在開発中です。
待ってろーーーBy 神谷 勤
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全プレイヤーが震えた。
自分達が遊んでいたVRMMORPGよりも更に面白いゲームを作っている最中だと。
じゃあ……どれほど面白くなってしまうのだろうか。
最後にこう、記されていた。
ゲームタイトル『フリンフィニティ・ワールド』と。
ノスタルジア……懐かしさに伴う儚さ、哀しさ、或いは寂しさのこと。
何故矛盾してるかと言うと、ノスタルジア・オンラインは先進的な開発姿勢を見せているため、時代を懐かしむどころかバンバン切り開いて懐かしむスキを与えていないから。
……フリンフィニティがプリンになってた!!
( ˘꒳˘)