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第2話『寝取られ男はリセットに気づく』

 もしかして、これ人生リセットされたのか?

周りの情報を見て、俺はそう思ってしまう。天国にしてはいささか現実味がありすぎる。


 だが、そうだとしたら。 

俺の懸念が当たれば少々まずいことになる。


 率直に言うと。

クローバー村は山賊に襲われて滅びる。


 ちなみに俺はその日、親と一緒にピクニックに行っていたから助かった。そこでエリーゼは山賊に辱めを受けたとか言っていた。

正直なところ、俺は人間っていうのの性根はそんな変わらないものだと思ってる。


 だからたぶんエリーゼにとってはそれはあくまで数多にある中の一つのきっかけであって、どのみちこれから先の未来では男を食い物にして甘い汁吸うようなクソビッチなままなのは変わらんだろう。


 閑話休題。

ともかく、クローバー村崩壊で俺は大きくデメリットを負うことになる。親が財産全部奪われたせいで、命は助かるもののそれから俺は借金に苦しみながら借金返済のためにドブさらいだとかのアルバイトをすることになってしまったのだ。更に言うとそのせいでオヤジは無理な仕事をして事故死、母親は病気がちになって俺が18の頃には死んでしまう。


 正直あのアルバイトやるよりかまだ冒険者をやったほうが実入りはいいんだが、いかんせんあのときの俺は世間知らず、経験不足、ガキ、の三拍子揃っていた。そのせいで数年の時間を無駄にしてしまったのは言うまでもない。


 ついでに言うならクローバー村の生き残りの人たちからは山賊の内通者とか言われの無いそしりを受けて、その弁明だとかに大変だった。あと仲の良かったボーグとかいうガリ勉だけどいいヤツが襲撃のせいで死んでしまい、そういうこともあって災難続きで当時の俺は一時期病んでしまった。


 んでそんときに慰めに寄ってきたのがエリーゼだったんだが、今思えばこの女は俺を踏み台にしようとしてただけだったんだろう。ちなみにエリーゼは捨て子らしく村長夫妻の養子だった。ただ村の襲撃で村長夫妻は亡くなってしまい、こいつは一人になってしまう。そう考えたら無数にあるきっかけでも、割とでかいきっかけだったのかもしれないな。


 正直このクソビッチに愛情などもはや抱かないし同情の感情など欠片もないんだが、村の崩壊が無ければもうちょいマシになってたんじゃないか?と頭の片隅に浮かぶ。村長夫妻の目もあるし、なにより俺にたかってくることもない。適当にそこらへんの村の男に寄生してよろしくやってもらえばいい。


「ねぇ、ジョン。何考えてるの?」

「ん、あー。エリーゼ、今何年の何月だっけ」

「ジョンったらどうしたの?今は精霊暦790年3月の10日でしょ」

 精霊暦790年。

そうなると俺とエリーゼは10歳ってことになる。んで確か山賊の襲撃が四年後の精霊暦794年。


 一瞬迷うが、よく考えればこいつだけの問題でもない。山賊の襲撃を防げれば、救える人がたくさんいるし財産を失うこともないのだ。


 俺がこの四年間だけ努力したら、平和と安穏を得ることができる。俺はこのクソビッチの手のひらで踊らされる人生なんぞ捨てて平和な家庭を清楚系のすごく優しい人と作る人生を選ぶべきなのだ。


 そうなると、まずは情報整理も兼ねて家に帰らないとな。

まぁ正直なんで馬車に轢き殺されて人生リセットされてんのかは分からんが、神様の慈悲だと思うしかない。少なくとも俺の立ち回りと最低限の運さえあれば死ぬ前の人生よりかはマシな人生送れるだろう。

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