子供部屋おじさん、Vtuberになる。〜戻りたいと言ってももう遅い。妹系Vtuberの兄として自粛生活を満喫してもいいですか〜

　俺はユウキ。内定取り消しにより目でたくこどおじデビューを果たした。しかし金に目が眩み某ウイルスの治療薬の治験を受けたところ、なんと未知の副作用でTSロリロリ幼女になってしまう。

　家族のお荷物となって元から無かった人権を更に失い、家庭からの追放も待ったなしかと嘆いていた矢先、ひょんなことからVtuberとしてデビューする事になった。先輩Vの妹と絡みつつ、配信者として収益化を目指す俺を、なぜか周囲は優しく応援してくれる。おかしいぞ。やってることは普段と同じなんだが？

　お願いです、スパチャを……スパチャを恵んで下さい。もう家族のお荷物は嫌です。一度でいいから妹に"お兄ちゃん♡"って呼ばれて溺愛されてみたいんです！

　え、もう既に兄貴じゃない……？
　のぉおおおおん！！

◇◇◇

　パンデミックでマスクの着用が義務となって久しい情勢下、大学を卒業したばかりの主人公ユウキは相次ぐ内定取り消しにより実家暮らしのニート（自称「子供部屋おじさん」）となり、動画サイトで「Vtuber」として活動する生意気な妹にからかわれつつ罵倒される生活を送っていた。しかしある日、金に目がくらんで某ウイルスの治療薬の治験を受けたところ、未知の副作用で可愛らしい幼女の姿にされてしまう。

　とうとうバイトすら出来ず途方に暮れることになるかと思いきや、ひょんなことから妹の伝手で自らも「Vtuber」として活動することになり、姉妹で活動するユウキたちの人気は日増しに高まっていく。さらにトラブルメーカーな同僚たちとの交流も次第に増え、ユウキはどことなく鬱屈とした社会を図らずも明るく盛り上げていくのであった。