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陥落したのは

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強く閉じた瞼にさえ強い光が当たっているのがわかるほどってどんな感じよ、まさかのテロ?


漸く光が収まったのがわかり、体に痛みが無いことと触れる体の実態がある事を確認して、爆弾系の発光ではなかったと安堵してから、ギュッと閉じた目を開けた。



へ?どこ?



確か昼間のキャンパスに居たよね?


学内の新しいカフェ前に居たよね?


今日は天気が良くてお日様眩しい〜っ!

こんな日は外でランチだと外に出た筈。これからお昼って時間で、私の好きなクリームチーズとサーモンのクロワッサンサンドと良い香りのラテを目当てにいそいそと学内の店に向かって歩いていたんだけど?

こんな暗がりで閉塞的なカビ臭い場所では無かったよね?そもそも大学にこんな場所無いはず。


薄暗がりで光源は‥ロウソク?

光の玉が浮いている

あぁ照明を吊っているのか‥構内でイベント?聞いてないけど?って今昼間だよね?


その僅かな揺れる光がパチンという音で増え、突然キラキラしたパツキンの外人がずいっと暗闇から現れた。

見えたのはとても整ったお顔と綺麗なブルーのお目々。


ザ・イケメン、ザ・外人な長身男子がまるで王子様の様ないでたちで跪き恭しく手を差し出した。(うわっ足長っ、折り曲げた足の上半身と下半身のバランス〜二次元か!アニメだよねその体型)



「ようこそ、我が国の窮地を救ってくださる聖女様」



おう、現実の様に声がする。


さっと手が伸ばされたのは私では無くて、隣にいる気配へと伸びる。


あっ、やっぱりそっち。


わかってる。


わかっているからみなまで言うな。



クイーンは綺麗だって知ってるから。

渾名がクイーンだからね。



私は庶民だものね。

見た目もとてもじゃ無いけど聖女様?って柄では無いからわかってますよ〜

はいはいそっちね。了解です!


え?聖女様?




*** ***




ん?


よく見たら、王子の格好した外人だけじゃない。


周りにも外人のおっさんが数人いるじゃん。

ホリ深くて光源の加減で顔の影が怖いからホラーかと思った。

ドッキリか、素人を騙す番組?

この王子、再現ドラマに出てくる在日外人?

わかった映画の宣伝でしょ。ラブロマンス?いやコメディでしょ‥まさかの中世ゾンビ系とか?斬新〜

背後のおっさんがホラー感満載だからまじゾンビか?


誰か宣伝って言ってよ。


マイク持ってお笑い芸人かディレクターとかカメラマンとかご登場とか‥

無い‥?ないの?キョロキョロと周りを見回しはたと気付く。


たしかにこんな精巧なセットに

瞬時で人間二人を移動なんて出来ないよね?

周りに居たはずの学生たちも何処にも居ないし、昼時のカフェ前のコーヒーの香りも無い。

隣の第3食堂から漂っていた筈のカレーの匂いも無い。かび臭いのと、ほのかに草の様な匂いとかなりキツめの香水の匂い‥


ここ何処、この人達は誰?


もしかして‥あの格好‥モノホン異世‥まさかね?



***  ***



私はテンパっている様に見えないけどかなりテンパっていた。

情況解らな過ぎって時に、あっさりと王子様から差し出された手を取ったのは横に居たクイーンだった。





確かさっきは財閥系の企業の次男ボン(大学の上級生)と手を繋いでイチャイチャしていたよね?

まずここが何処かもわからないのに、知らない男の手を取るとかありえないでしょ?


「少しは警戒しなよ、ここは日本じゃ無いかもしれないんだから!知らない人の手を簡単に取っちゃダメでしょ、誘拐されて外国に売られるかも知れないのに」


あぁ私ってお人好し、こんな女の心配なんてしてる余裕は無いのに!



元彼の事を笑ったのがいけなかったか?

現場に踏み込んだ後、元彼への罵詈雑言やフィギア捨てたアレでバチが当たったのか?

いやいやいや冷静になれ自分!後悔よりも現実把握が先だよ。


あれ?王子の言葉を何でか理解できたよね?


日本語だったじゃないの!

そう、外人面だけど日本語通じるじゃないのと気がつき王子に日本語で喋ってみた。


「ここはどこですか?いきなり来ちゃったのですが、ここは私達の居た場所では無いようです。元に戻して下さい。帰して下‥さい。警察に連絡しますよ今すぐに帰して下さい!」


小声で問うが反応が無く段々と大声になってしまったのは仕方ないと思う。


あり得ない事が私に起こっているんだもの、騒ぐよね?

何の了承も得ずこんな所に連れてこられたんだからさ。

誘拐だよ!


これから何をされるのか何処に連れて行かれるかわかったものじゃ無い恐怖に、帰してと連呼するしか手が無かった。

何の返答も得られず焦れた私は大きな声で帰してよと叫び、王子に一歩とにじり寄った。



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