その女の正体
飛ばされるのはもう暫く後ですご了承下さいませ
従兄弟の結婚式で都内ホテルに行った時に、テレビで見たことのある数十億稼ぐIT企業の社長さんと女が二人して仲良く抱き合ってキスしていたのを見てしまった。
駐車場が満杯で式の時間も迫る中ウロウロ探してやっと空いた薄暗い影の一角を見つけた。駐車しようとした矢先ホテルマンにそこはダメだと言われたのに父はとうとうキレ、余裕を持って出てきたのに現地で足留め食らい(ホテルで芸能人の会見があるとか?で指定された第一駐車場は既に車が停められず第二駐車場へ移動させられていた)母に着付けの時間が過ぎているとドヤされ、此方にと指示されたのに此方の駐車場も場所が見つからない。イラついている所にホテル側からまたもやの駐車拒否で、温厚な父も大きな声で抵抗したのだ。
ここまでの道のりのを説明して時間がないことを猛烈にアピールしたがために漸くそこに停めて良い事になった(父の粘り勝ち)エレベーター近くで便の良い位置、駐車スペースも大きい。
よく見れば防犯カメラ?が何台もこちらの駐車位置を向いている?防犯意識が強いのね〜さて降りようかとした所で焦った顔したホテルマンが駆けて行きペコペコしていた。
後から入ってきてスンナリと空きスペースに駐車した高級車から降り、イチャイチャしながらエレベーターホールに歩いて行くカップル。
チッ、ここはそういう人が停める為のスペースだったのか!何でもかんでも金持ちや有名人は得する様になってるのねと怒りからガン見したカップル。
あれ?あの人…確か先月若い女優と結婚したばかりの42歳のIT社長?世間では一途愛とか言われて一目惚れした女優にガンガンアタックしてやっと結婚した筈の男…
レポーターが
「女として憧れる結婚ですね〜愛されてのゴールインは女冥利につきますよ!」
なんて言われていた人では?
人目も構わずに昼間から盛るバカップル、見間違いはない。あの特徴的なヘアスタイル(ソフトモヒカンなんだけど)色がねぇ。
金髪の地色に毛先がラッキーカラーらしいピンクとブルーのツートン、いや金髪地だからトリプルトーンの悪目立ちに、デカデカと女の肩越しに回した手の主張しているそれ!
エレベーターエントランスのスポットライトにあたり何かがピカピカ輝き、高いの〜と時計が主張しているみたい…あーうん千万する時計か!この前TVのバラエティで見せびらかしていたよねこの世に数個しかないって
隠して無いよね貴方の身分を‥
その隣の女のは件の新妻か!
芸能記者が沢山来ているのに堂々としたもんだわね。新婚ってこんなん?ベタベタひっついてあほらしい。
あれ?違う‥?
入籍早々妻は仕事で海外撮影に行くことになってて寂しいですねってコメントしていなかったか?
じゃ、その女は誰だ?
まさか奥さんの居ない間につまみ食い?
新婚なのに?
*** ***
うっわ
ホテルマンに睨まれた〜ガン見しすぎたか。
若干胡散臭いと警戒され視線を食らったが、こちとら式に参列するちゃんとしたホテルを利用する客である。
芸能記者では無い!
一張羅を着た数名のご一家=結婚式参列者と分かるくらいには煌びやかでしょ?
母はまだ1万もしないワンピ着てますけど、これから親族控え室でレンタル着物を着付けしますのよ。
私もブランドワンピ着てるしねレンタルだけど!
しかし一眼(結婚式の親族の写真撮れと命じられたので持参)を隠し、荷物を出してますと装いながら望遠をフルにしてカメラのモニターをガン見した。
何故かもやもやっとしたので、芸能に興味はないが、確認だけでもしておこうって気になったから。
うん間違いない。成金男とアレだ。
因みに、カップルが乗り込んだエレベーターが止まった階は最上階だ(このホテルのこちらの棟に最上階はスイートだけなのさ)
以前このホテルのスイーツバイキングに来た時にそこのエレベーターエントランスに入ろうとしたらベルマン?に止められ客室への直通エレベーターであると断られたのだ。
影に隠れるように配置されたこの一機しか無いエレベーターエントランスは、一見地味で従業員用か?と思わせるが、人が常時配置されている事から特別な客用だとすぐに推察出来た。
使っている壁やら床もいい素材で生花まで飾ってある、なのに薄暗くて隠されている感じはまさにVIP専用なのだろう。
女子大生とIT企業社長が仕事なワケもなく、それ以外に何がある?だよね。
エレベーターに乗る前にキスもしてたし。
あっ、因みに私の見た物は全て録画している。動画モードで撮ってるに決まってるじゃん!
録画の点灯部は噛んでいたガムを貼って隠したよ。暗い駐車場で赤色点灯は目立つしホテルマンの視線を感じたのでね。何かあった時の保険という位の軽い気持ちだった。
コレ!バカ男にでも送ってやろうか‥!
まだあの女の記憶にヤツが残っているかは不明だけどね〜
しかし新婚の芸能人妻持ちとイチャイチャか。本当にあの女
人のもの好きだよね。
馬鹿な私の元彼との事は、彼女からしたらただの暇つぶしだったのだろうとはわかっていたけど、あっちには暇つぶしでもこっちはかなりの遺恨を残したわけよ。
だって、私達破局したからね。




