第五話 ルデルフ王国に行きます。嫌です。
あけおめ
【第五話】ルデルフ王国に行きます。嫌です。
あれから何日が経ったのだろうか。勇者になり、とある国に行けと言われた。
だが俺はゲームをし、ご飯を食べ、風呂に入って、寝る。これを3か月
続けた。まさにニートだ。恥じるな誇れをモットーに愚者として生きよう。
そろそろ昼飯の時間だ。
「母さん昼飯まだー?」
「そろそろできるわよ~。食器の準備手伝って~」
「へーい。今日の昼飯はなんだ?」
「今日はハンバーグよ。おろしポン酢も付けとくわよ」
「なんと!おかわりも頂きたい」
肉にはおろしポン酢が良く合うのだ。
ピンポーン
食器の準備を手伝ってると誰かが来たようだ。
「私が出るわね~」
とりあえず準備の続きをしよう。
「はい。どちら様でしょうか~」
俺はご飯の準備を終えて、とりあえず母を待つことに
「えぇ~~~!!!!」
待ってると外から母が驚いた声を上げた。
時は1分前の話
「はい。どちら様でしょうか~」
「お久しぶりです。ヒルジンです。今日は残念な報告があって
お尋ねに参りました」
「それはどういうことですか?」
「ツナ様は死亡しました」
「えぇ~~~!!!!」
「ルデルフ王国から連絡があり、まだ到着していないとのこと。王宮魔法騎士に
捜索を依頼しましたが、見つけることができませんでした。まことにすいません
でした」
するとヒルジンさんは土下座をして謝ってきた。
「何事だ?」
気になったのかツナがひょっこり顔を出した。
「い…」
「ん?ヒルジンさんどうしたんすか?」
「生ぎでるぅーーーーーー!?!?!?!?」
「ルシフェル?」
「生きてるぅーーーーー!!!!!」
「母さんマネしなくていいから」
「ご無事だったんですか?」
「あ、はい。なんとか」
「いったい何があったんですか?」
「いやこっちのセリフですよ。何かあったんですか?」
「あのルデルフ王国から到着してないと連絡があったんですが」
「まぁ行ってないのでそうでしょうねぇ」
「……ん?」
何か嚙み合ってないような。ヒルジンさん達は首をかしげている。
「ん?僕はこの3か月間家から出ずゲームをしてただけですよ?」
「……」
「どうしたんですか?」
様子がおかしいヒルジンさんに近づき、顔を覗き込むと
「し、死んでる!?」
「ただ気絶してるだけだよ」
この声は
「カノじゃねぇか。どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもねぇぞ。国中大騒ぎだったんだぞ」
「どうして?」
「やっぱお前の鈍感…いやポンコツ具合には呆れるぜ」
それ狼野郎にも言われたぞ
「で、今の状況は」
「お前がひきこもってる間にヒルジンさんはルデルフ王国にお前が行くという手紙を書
き、連絡には1ヵ月経ってもこないとのこと。そして俺たち王宮魔法騎士が捜索してんだよ。
それでも見つからなくてモンスターに捕まってる可能性だったり、他国に捕まっている可能性を
考えた。いろいろ情報を集めてもダメだった。結果お前は死んだことになった。
以上だ。これで理解しろ」
「なるほど。俺がゲームをしてる間に……」
「俺なんかやっちゃいました?って言わないのか?」
「いや別に俺何もしてないし、てか無自覚でやっちゃってるのはもう病気だから。
それに気づかない俺かっけぇって思ってるならそれも病気だ」
「何でもかんでも病気にするな。……現実逃避は……いいぞ」
「お前この3か月何があったんだ?」
「聞かないでくれ」
カノは少し涙を流し、苦しそうに語った。
いや本当になにがあったんだ。
「ツナ様!?!?!?!?」
「お、やっと起きたかヒルジンさんよ」
「どうして勇者として他国に出向かないのですか?」
「いや~なんというか。まだその時じゃないというか」
「満を持すな。ツナ」
カノが呆れた目でこっちを見てくる
「すまないが急いで支度をし、ルデルフ王国に行ってくれたまえ」
「ちょっとまだ無理ですかね~」
「どうしてですか?あなたはこの国の勇……」
「勇者なのは分かってます。ですが、俺は今しないといけないことがあるんです!」
「そ、それは!?」
「まずはハンバーグを食べること。母さん冷めないうちに食べようぜ」
「もう食べてるわよ」
「一人だけずるいぜ」
「あらカノ君久しぶりじゃない!!昼ごはん食べていかない~?」
「なら遠慮なく頂きますー!!」
「カノ君。これでいいのかい?」
「ヒルジンさんもいかがですか~?」
「いえ私は結構です。それよりどうしたことか」
「この場合のツナはいうこと聞かないので野放しにした方が良いですよ」
「カノ君がそこまでいうなら……とりあえず君に後はまかせることにするよ」
「えぇ?俺にっすか?」
「ツナ君の母様にお食事についてはまた今度ということで。と伝えておいてくれ」
「わ、わかりました」
それは自分で言えよ。とカノは思った。
「それとカノ君はツナ君が無事ルデルフ王国に行くために護衛をしてくれ」
「無理です。その日は先輩と稽古があるんで」
「私から事情は話しておこう」
「えぇ……」
「とりあえず3日のうちに着くように。私は今からルデルフ王国に送る手紙の手配をする」
「わ、分かりました」
とりあえずご飯いただくか。
「どうしたんだ。カノ?」
「……はぁ…」
カノはため息を吐いた
「とりあえずハンバーグ食べて元気だしな」
「元気ないの8割ツナのせいだぞ」
「2割はあのおっさんだろ」
「わかってんならひきこもるな」
「無理だね。ニートは至高だ」
「至高であっても今回は無効だ。3日後にはルデルフ王国に向かうぞ」
「…え?」
「俺が護衛することになったからよろしく」
「無理。やだ。拒否する」
「無理な。俺がもらった仕事だ。完璧にやらしてもらう。ということでツナの母さん
明日朝7時までに起こしといてください」
「わかったわ~」
「おいおい。それは違うだろ母さん」
「そろそろ仕事してね?」
あ。今母さん怒ってる。顔が怖い。
「あ。はい」
ということで俺は初めて仕事をすることになったのだ。
翌日
「お!!ちゃんと起きたようだな」
「起こされたの間違いだよ。お前のせいな。カノ」
「俺も仕事なんだよ。わかってくれ」
「…まぁ俺も仕事だし。仕方ないよな」
するとちょうど良い感じ日が登ってきた
「初めての仕事。立派に終わらせろよ」
「おう。できるだけな」
「自信持てよ。お前ならできる。俺が保証する」
「無駄に持ち上げるな。バカタレ」
いつも通り無駄な会話をしながら俺とカノはルデルフ王国に向け、歩き出した。
ルデルフ王国…世界一魔導士を輩出している国であり、200年前魔王幹部の一人を
倒した英雄の地。その英雄の子孫が今の国の政治をしている。
午後2時
「ついに着いたぞーーー!!!」
「疲れた。やっぱニートには過酷すぎる」
「もうちょっと運動しろよ」
仕方ないだろ。めんどくさいんだから
「あれがルデルフ王国か」
「あぁ。英雄の地とも言われている国だ」
「たしか学校の教科書に書いてたな」
「とりあえず俺はここで終わりだ」
「いいな。あとは帰るだけなんだから」
「いいじゃん。終わった後おいしいもん食べれそうで」
お互いにらみ合う。
「じゃあな。無事帰ってこいよ」
「あぁ。頑張ってくる。ニートなりにな」
俺たちは手を振りお互い向かう道を辿った。
少し歩くと入口の門が見えてきた。
てかどう話すればいいだ?分からなすぎる
「止まれ」
門番らしき2人が槍で道を封鎖する。
「えっと。勇者としてこの地にきました。えっと。とりあえず偉い人呼んでもらっても
いいですか?」
「勇者?たしか勇者は死んだはず……お前偽物だな」
「まぁ偽物と言えば偽物ですが、形だけ勇者です」
まぁくじで勝手に勇者になってるし
「どういうことなんだ?わけがわからん」
「そんな怪しいやつを入れることはできん」
「たしか国から手紙が来てるはずなんですけど」
おどおどしながらちゃんと説明する。
「そんな話聞いたか?」
「いや知らん。とりあえず俺が聞いてくる」
なにやら困ってるっぽい?
「どうした騒がしいぞ」
誰かが来た。
「アスト様!?」
二人が同時に名前が呼んだ。
アスト?誰だ?
ことよろ