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スクラッチ・ブレーブゲーテ  作者: 弘明広厳
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第四話 初めての勇者活動

(/・ω・)/

【第四話 初めての勇者活動】


俺は今……なぜか魔族に囲まれていた。


「魔王様ーーーー!!!」


10人程の魔族から「魔王様」を連呼される。

はたして誰得なのか。


「みなさんそろそろ魔王様から離れてくださいミン」


「おい語尾変えられるのかよセミール」


「今それ必要ないでしょミンミン」


「ほら語尾変わった」


てかそんな会話してる場合じゃないんだけど


「そろそろ話を進めろよ。魔王が起きて何も進んでないのはどういうことだ

セミール。無能か?てめぇ」


窓枠に座り込んでいるの狼男が呆れた声でしゃべった


「ガグナお前には理解できないだろうな。この魔王様はヤバイ。ミンミン」


俺ってそんなにヤバイの?


「けっ!!知るかよ。てかそんなちんちくりんが魔王になれんのか?」


なんかすっげぇ不快だわ。


「いちを俺勇者なんだけど!!」


「お前みたいなちんちくりんが勇者なわけないだろ!!!」


ごもっともだよ!!


「喧嘩するんじゃないよ。魔王様には敬意を見せなさい」


コックみたいな格好をしたおじさんがしゃべった。


「チッ……ボトフじぃさん怒らせるのは面倒だからさっさと進めてくれセミール」


なんだこのコックのおじさん。もしかして結構強いのか?


「さっそくですが話を進めましょう。ツナ様今の状況をどこまで理解してますか?

ミンミン」


「イチゴジュースが美味かったです!!!!」


「……」


 セミールは呆れた顔した。


「ガグナお前はどこまで聞いてた。お前の耳ならだいたい分かってるだろ。ミンミン」


「はぁ?俺に説明しろってか!!ったく…仕方ねぇな。ポンコツ魔王のために

分かりやすく教えてやるよ」


なんか……ごめん。


「お前は今から魔王になってもらう。そのため魔王の血を飲まして継承させたってとこだ。

分かったか?」


「ならあのイチゴジュースはなんだったんだ?」


「……はぁ?」


「あれはイチゴジュースじゃねぇ!!あれが魔王の血だ!!魔王の血は普通の魔族の

 血と違って一滴飲むだけでも死ぬんだよ。だから薄めてやったんだ。

 もうちょいすれば副作用が来る頃だろ」


「え?副作用?そんなの聞いてないよ?」


「考えてみろ。一滴で死ぬんだ。薄めてもきついってことだよ」


「どんな副作用があるんだ?」


「そんなの知らん!!俺は魔王の血なんか飲んだことないからな」


えぇ……。


「まぁいいや。副作用は仕方ないか」


「まぁいいやって。で質問とかあるか?」


「う~ん。そうだ俺は魔王になって何をすればいい?」


「いい質問だが俺は知らん。あとはセミールに任せるぜ」


「はい。魔王様にしてもらうのは世界を支配することです。ミンミン」


ずっと思ってたけど、語尾のせいでかっこいいセリフが

可愛くなってる気が……


「しかし今の魔王様では無理です。ミンミン」


うん。知ってる。てかガグナの野郎めっちゃ頷いてやがる。


「なのでまずは強い配下を探すことが最初の目標です。ミンミン」


「で。俺は何をすればいいの?」


「聞いてないのかよてめぇ!!!」


「い、いや……眠たくなっちゃって……てへ☆」


「ガグナ説明よろしくです。ミンミン」


「またかよ!!ったく……」


ほんとごめんなさい。いちを誤っとこう。


「お前はまだ弱いだろ。だから強い仲間を探して戦力になってもらうってことだ」


「なるほど。それで強い仲間ってどこにいるの?」


「それはおまえが見つけてくるんだよ!!!」


「えーーー!!!面倒くさい!!!!」


「楽すんなよ!!!!」


「仲間の方は私が目星を付けときます。ミンミン」


「セミール。甘やかしたらダメだ」


「仲間の方はセミールに任せるとして。俺はこの後どうすればいいの?」


「魔王様は普通の生活をしていてください。ミンミン」


「やっと帰れるのか。だったら俺は勇者でもしてるよ」


「えぇ、どうぞ。時が来たとき…また迎えに上がりますね」


そういうと指で円を描くと自分の部屋が映った。


「ったく。魔王もして勇者もするとかバカかよ」


「だよね……」


「ツナ様。期待しております」


「コックのじぃさん……」


「じゃあな!!」


俺は手を振り自分の部屋に戻った。


「ツナ起きなさいよ~!!」


「え?もう朝か?でも確か俺は……」


「何してんのよ。三点倒立なんかして寝て」


「またあいつかよ」


「よく寝たってことでしょうね。早く支度しなさいよ。王宮の人が待ってるわよ」


「嘘だろ。まだ全然寝てないのに……でもだるくない」


「もしかして魔界の時間軸ってこっちより遅かったりするのかな?」


またセミールに会うときにでも聞こうかな。

とりあえず支度して外に出た。


「お待ちしておりました。私はヒルジンです。以後お見知りおきを」


「あの時のくじのおっさんじゃないっすか」


「そうじゃよ。とりあえず王宮でゆっくり話そうではないか」


「わ、わかりました」


なんか緊張してきた。

俺は馬車に乗り王宮へ向かった。


「うわーー。広ーい!!!」


無駄に明るいシャンデリア、無駄に長い机、無駄にでかいピアノ

絶対いらないだろ。こんなの。


「さっそくですが、今後の勇者としてのことを説明します。

ツナくん。君は勇者の存在をどれほど知ってるかね」


「えっと。魔王ガナト・サノヴァを葬ったんですよね。

勇者の名はデアクト・ペアセイバーってことくらいなら」


「うん。それくらい知っておれば良い。そうじゃ。デアクト・セイバーは

魔王討伐のために生まれたと言っても過言ではない」


「俺もそう慣れってことですか?」


「いや。お前には期待しておらん」


 はぁ?絞め殺すぞクソじじぃ。


「お前にはこの国の発展のため、他国との貿易強化じゃ。

他国はこの国より経済回復してる場所が少ないんじゃ」


「なるほど。ということは冒険しながら問題を解決すればいいと」


「理解が早いな」


まぁ変な狼男にバカにされたしな。ちゃんと話聞かないと。


「ということでまずは風の国「ルデルフ王国」に行ってくれたまえ」


「えぇ。面倒くさ」


「金はたくさん出すつもりだ」


「全力でやらせてもらいます」


またノリで承諾しちゃった。


「ではルデルフ王国の方に連絡しておく。準備ができ次第、向かってくれたまえ」


「任せてください!!」


チョコレートを頬張ってガッツポーズを決めた。


そして俺は3か月……家から出ず、ゲームをした。









ノリの良いようにうどんもリズムよく食べて吐きそうになった

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