1尻尾 神の力思い知るがいい!!
僕はあの神様との通話が終了すると、とにかくどうやって家族に信じてもらうかを考えていた。
「あの……神様そこらへんのことぐらいどうにかしてくれててもいいのに……」
とにかく対策を考えてみた。
対策1
「僕、僕だよ僕」
「詐欺は結構です」
結論:家から追放。
うん、これはだめだ。
対策2
「おはよう」
「誰だ!」
「私だ!」
「お前だったのか!」
「暇を持て余した」
「神々の」
「「遊び」」
結論:コントとなる。
あれ?おかしいな?
対策3
「僕だよ!九重雪だよ!」
「雪は男でしょ!いや……女の子だっけ?」
「男だよ!」
「じゃああなたは誰よ」
「雪だよ!女の子になっちゃったの!」
「そうなの」
「うんそう」
結論:これが一番。
っていうかなんで最初からこうしなっかたのか……。
とにかく計画を実行しよう。
「お、おはよう」
「あら雪ちゃんおはよう」
「おはようってわかるの!?」
「わかるわよ。だって顔が男の子のときと一緒だもの」
「それってどうなの?」
「可愛いから大丈夫よ」
「それはそれで複雑なんだけど」
「それよりも早く朝ごはん食べちゃいなさい」
「わかった。……今日学校行かなきゃだめ?」
「今日は……無理そうだから色々買いにショッピングモールに行きましょうか」
「わかった」
そうして俺は朝ごはんを食べた。
美味しかったよ。
「じゃあ取り敢えず戸籍変えてくるから待ってってね」
「わかった」
「知らない人がインターホンを鳴らしてもなるべく出ないこと」
「子供じゃないんだから」
「本当に気をつけてね」
「うん」
そうして母は僕の戸籍を変えに行ったのだった。
そして家族がいなくなった家で僕が何をしているかというと……。
「僕ってときの女神なんだよね?本当にそういう能力使えるのかな?」
ということで試してみました!!
「【タイムストップ】」
そういった途端に周囲の音が消えた。
「へぇ本当に使えるんだ」
僕は調子に乗って体を使いすぎた。この後どうなるかも知らずに……。
僕が時間を動かし始めたら音が戻った。
「ふぅ楽しかった」
僕が飲み物を取りに行こうとしたら不意に頭の中に声が聞こえてきた。
『そんな好き勝手に能力を使わないでくれないか?』
「だ、誰!?」
『俺は時の魔獣シルバーウルフだ』
「シルバーウルフ?」
『そうだ。俺はすべての世界の時を司っている。ゆうならばお前の使い魔のようなものだ」
「は、はぁ」
『その時を司る俺は止まった時間も動けるわけだ』
「うん」
『つまり動けるのに目の前の仕事ができないんだ』
「は、はい」
『それに、使いすぎると寿命が縮まるぞ』
「えっ!?そうなの!?」
『まぁ取り敢えず無闇に使わないほうがいい』
「はい、わかりました」
『わかればいい。じゃあお仕置きな?』
「はい?」
『俺はお仕置きはしないとは言っていないぞ?』
「あっ……」
「取り敢えず一回反省しろ!!』
「ぎゃあああああああ!!」
こうして俺は母が帰ってくるまでシルバーウルフにお仕置きされ続けていたのだった。
とほほ……。