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カオスな展開

作者: 晶湖畔

なぜでしょう今私が悪役令嬢っぽい状況に陥っているんでしょうか?

お嬢様お坊ちゃまが通う聖パウスホラ学園のグラウンドに大勢のギャラリーである生徒と先生がいてその中心で同じく生徒である私と私の婚約者とその友達の守智と最近私の婚約者の周りをうろついている一人の女生徒がいてみんなの注目を集めてる。


「今日という今日は許さない、か弱い香苗に対する数々の嫌がらせをするような意地の悪い君に僕は君との未来は描けない婚約を破棄させて貰う。」


「奏輔さんそれはっ。」


「いや香苗は被害者なんだから僕に任せて黙っていてくれ。」


といかにも私が悪い奴だと婚約者の奏輔さんに宣言された、まあ別に好きでも嫌いでもなかったから婚約を破棄するのは全然構わないんだけどあたかも私がそのヒロインぶってる女を虐めたなんてとんだ茶番だわ。誤解を解くべく


「嫌がらせなんてなんの話かさっぱり分かりません。」


と本当に手を下したことはないのでそう伝えたが奏輔さんは


「分からないなんてシラを切るのか。確かに今まではそうシラを切りとうせたかもしれないが一昨日の放課後に香苗をA棟三階の階段から突き飛ばしただろう。」


そんなこといわれても本当に身に覚えがないので


「そんなことしてません。」


と言うが聞く耳持たない奏輔さんは


「嘘をつくな香苗の足の包帯が見えないのか。」


と言い募るが知らないものは認められないので


「包帯は見えていますが私が香苗さんを突き落とした証拠はあるんですか?それと理由は?」


と私が言うと


「ひ、酷い、理由なんてわかっていってますよね。私が朱莉さんの婚約者である奏輔さんと仲良くしているのが気に入らないんで突き落としたんですよね。」


と香苗さんは言い放った。まあ普通婚約者に他の女が近づいたら気分はよくないから嫌がらせもするだろうが私はしてないので


「一つ宜しいでしょうか?私は別に貴方と奏輔さんが仲良くしていても気になりませんでしたよ。愛だの恋だの所詮学園生活の間だけだろうから放置していただけなのにやってもいないことを盾に人を犯罪者呼ばわりするんですか?」


と政略結婚に置ける結婚前の遊びくらいは容認するのは常識ですよと裏に含ませながらそう言うと


「嘘をつくなよ朱莉、政略結婚でも僕のことが好きだったんだろ

だから醜く嫉妬してか弱くて可愛く心の清い香苗に嫌がらせをしてたんだろ、他の嫌がらせは証拠がないからシラを切れるが今回の階段から突き飛ばした件は言い逃れが出来ない証拠が残ってたんだ。それがこれだ。」


と奏輔さんは懐から真っ赤なハンカチを取り出し


「こんな真っ赤なハンカチを持つのはこの学園で朱莉しかいない。このハンカチは香苗が突き飛ばされたときに落ちていた品物だ。これが現場に落ちていたということは突き飛ばした犯人は持ち主である朱莉しかいないんだ。これでも言い逃れが出来るのか?」


と得意げに奏輔さんは私に詰め寄る。あーそれ一週間も前に落としたはと思ったがそのことよりハンカチを取り出したときの周りの反応がおかしい気がする。証拠品で犯人と断罪された私を軽蔑する目ではなく戸惑っているのと得意げな奏輔さんに対する目が同情に満ちてるのは何でだろうと考えていると


「ふっ、逃れようのない証拠品で呆然としてるようだが人を傷つけるような婚約者は婚約破棄は当然だが学園内で人を怪我をさせているんだから退学もやむなしだろう。」


と奏輔さんに言われたが


「待って下さい。そのハンカチは一週間も前に落としてなくしたんです。それに一昨日の放課後はA棟の三階にはいませんでした。何かの間違いです。」 


と事実を述べるが


「こんな派手な赤いハンカチが落ちていたら誰だって拾って持ち主である朱莉に届けるに決まってるだろ一週間も落ちっぱなしはないだろ。」


と奏輔さんは言いながら私に近付き私の腕をひねり


「いい加減認めろ朱莉、悪いことをしたら謝るのは常識だろ婚約破棄も退学も自業自得だろ。香苗はずっと悲しい思いをしてきたんだいい加減香苗に土下座して謝れよ。」


と私を正座させようとしたら


「それ以上朱莉さんいや朱莉様に触るな。」


と奏輔さんを私から引き離したのは


「守智何すんだ。」


そう奏輔さん友達の守智登場‥うん正直いって以外だったが様って何?と考えていると


「奏輔、このハンカチの意味を分かってんのか?」


と守智が奏輔さんに言うと訳が分からないって奏輔さんの様子に


「このハンカチはなぁ、このハンカチはなぁ、拾ったら朱莉様とガチ喧嘩するってことだぞ。お前に朱莉様が倒せるか?お前は朱莉様の強さを知らないからこんな堂々とハンカチを本人に見せれるんだ。悪いことは言わない朱莉様に謝れ。」


‥‥は?何そのバイオレンスな話と戸惑っていると


「ブッ、ブッ、ブラッディーチーフだぁーーーーーーー。に、逃げろー。」


どこからともなくそう叫び声が聞こえたかと思ったらその声に反応するように私達を取り囲んでいた生徒と先生が散り散りに散って行った。

この場に残ったのは私と婚約者奏輔さんとその友達守智とヒロインぶってる香苗さんと今まで存在感がなかった生徒会長金谷このメンツで話はどうなるんだと思ってると


「奏輔、君はこの学園のことを知らないんだな。赤いハンカチは拾ってはいけないこれは誰もが知ってることだぞ。この赤いハンカチを我が学園の不良が拾い朱莉様に拾ったお礼を寄越せと朱莉様手を出そうとしたら扇子でめった打ちにあったそうだ。それ以来赤いハンカチを拾った者は幾人もの不良が朱莉様の扇子に打ちのめされて遂には我が学園の裏女帝として君臨しているんだよ。それから誰も赤いハンカチは拾わないんだよ香苗さんだっけ一昨日の放課後にA棟の三階から朱莉様が突き飛ばしたって言うけどそんな事実はないから大体その時は僕が朱莉様から指導して貰ってたんだよ。C棟の地下室でね。」


あー確かに不良どもを伸したのは事実なんだけど気紛れでそうだ鉄扇ってかっこいいよねとノリでオーダーで鉄扇に見えない扇子を作って貰ったのが嬉しくてついつい遣ってしまったなとその前に護身のためにと武術を習ったのが若干熱心になったりと偶々重なったときだったなと考えていると

生徒会長金谷は薄らと赤い顔をしながらブレザーを脱ぎカッターシャツを開けさせ


「ほら見えるだろ朱莉様の指導の証が。」


愛おしそうに赤い痣を撫でてる生徒会長金谷真性のドMな様子に奏輔さんは絶句し


「わ、わ、私帰るね。」


と私を犯人扱いした香苗さんは逃げ帰り奏輔さんの友達の守智は


「なあ、朱莉様僕も指導して欲しいな。」


と熱い視線を投げかける。


えーと悪役令嬢な展開かと思ったら女王としもべって‥‥。

マジですか。





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