黒龍王の遺産を保護しよう
精霊界には、火、水、風、土の4大精霊の竜がいるのに、人間界には竜がいない。人間界は精霊で言ったら、光と闇の竜が存在しなければおかしい。
以前、人間界は、多様に竜がいたのは間違いない。なのに、大きな事件があって滅んでいる。古代生物の恐竜を調べていたクリスのお父さん、ポール・ドラグニスは、モバイ・カーによって殺害された。クリスは、父の後を継ぐために、精霊界にやって来た。妖精カフェから精霊界に入ったクリスは、恐竜は、メテオによって滅んだこと、それを発動した黒龍王の遺産を父が追っていたとを妖精カフェのメンバーに話す。
メテオが、今の人間界に落とされると、人類は、滅亡する。しかし、京爺が、「こんなことできるのは千里ぐらいじゃ。黒龍王の遺産なんか見つけてどうする」と、馬鹿じゃないかと言う。これを聞いたメンバーは、黒龍王の遺産が敵の手に渡ったら次に危ないのは千里だと認識した。これをきっかけに、妖精カフェのメンバーが、そしてクリスが動き出す。
一方、千里は、服飾の専門学校にあゆとトニーと三人で入学。学生生活が始まった。ウィンディたちは、魔法の修行をアンナにつけてもらうために以前両親に言っていた、特別な服作りを始める。アクアとサラは、自分たちも、妖精カフェで働きたいばかりに、癒しの水衣だとか、炎帝のマントを作ると豪語していた。ウィンディも負けずと、天女の羽衣を作ると両親に言っていた。でも、ヒイラギは、そんなことを言っていない。逆に、無理難題な服を作りなさいと両親に言われていた。土の国で、他の精霊たちと同じように高価で作るのが難解な服は、息吹の蓑衣。この衣を着ている限り、どんな悪条件でも生命が維持されるという伝説の衣なのだが、ミノムシみたいにずんぐりした衣で格好が悪い。
息吹の蓑衣の素材をどうやったら調達できるか。そこに行き着いたとき、滅んだ恐竜たちの思考が、そして妖精たちの気持ちが千里に流れ込む。アンナと、トニーは、千里を心配した。




