火龍王のタマゴ登場人物紹介
宵野千里:18歳 駆け出しの魔法使い
間野服飾専門学校に入学すべく、故郷から東京に出てきた。出て来たばかりで、右も左もわからないのに、妖精カフェに勢い込んでバイトの応募をして見事合格。そこは、本物の妖精がウエイトレスをしている妖精カフェだった。しかし、出勤1日目に、いきなり大失敗をした。イギリス紳士に売った魔法雑貨によって、富士の樹海に腐海が出現。土の妖精ヒイラギと共に何とかこれを収める。
大海博史:40歳 妖精カフェのマスター
妖精カフェは、東京側と、精霊界側にある。これは、マスターが作った次元門でつながっている。精霊界側では、魔法雑貨店もやっている。趣味は、ケーキを焼くこと。千里が絶賛したレアチーズケーキは、博史作。現在、アンナによって妖精カフェのマスターに祭り上げられ、魔法雑貨店もやっている関係で忙しく、あまり外に出ていけない状態。実際は、アンナに守られながら、魔法アイテム研究をしている。アンナが、マスターの敵が誰なのか知っているのに勘づいている。無理しないでほしいと思っている。
大海アンナ:20歳 妖精カフェを始めた人。博史の奥さん
おじいさんがイギリス人。小さいころから魔法使いの素質があり、お爺さんの故郷、バスク魔法学校で、5歳から、ずっと寮生をしていた。非常勤講師で来た博史に惚れて、悪い魔法使いと戦っていた博史を助けるために仲間を増やそうと、学校に謎を残して卒業した。おばあちゃんが、パイを焼くのが得意だったので、教わって、とても美味しいパイを焼く。博史は自分の敵が誰か、アンナに教えていない。アンナは、自分でそれにたどり着く。博史には、それが分かっているとは、話さず、博史を支えている。
ウィンディ・オルケストラ
妖精カフェのウエイトレス。トラングラー魔法学園を飛び級で卒業して、妖精カフェで働きだす。風の妖精界の第7皇女。皇女と言っても末席なので、気楽だ。テキパキしていてとてもしっかりしている。ウィンディもウィンディの友達もみんな身長15センチ
サラ・サラマンダー
ウィンディの友達。火の妖精界の第5皇女。第5皇女と言ってもサラは、火龍王の宝石と言われている妖精で、火龍王の奥さんリクシャン王妃と小さいころから、親戚のようにしている。ボーイッシュだけど、女の子らしさも持ち合わせている。
アクア・マーリン
ウィンディの友達。水の妖精の第3皇女。第1第2王位継承権を持つ王子に何かあったら本当に女王になる立場にある人。にもかかわらず、妖精カフェで、バイトがしたいと親を説得している。頭脳明晰なお嬢様。
ヒイラギ・ドヴェルグ
ウィンディの友達。土の妖精の第6皇女。親の勧めもあって、「火龍王のタマゴ」では、7月の卒業を待たずして飛び級。ウィンディの後を追って、妖精カフェのウエイトレスになる。のんびり屋だが、決断すると早い。
京極我次郎 木の国出身 66歳 冒険家
妖精カフェのマスター、大海博史の師匠。魔法全般に明るく、精霊界の交流関係も広い。奈良時代の和歌山県出身。次元門の迷路にはまったことがあり、大幅に、時間を超えて未来に来てしまった。大海博史が、敵の魔法使いと戦って精霊界に落とされて瀕死になっているところを助けたのが縁で、いろいろな魔法を教えている。逆に、アンナに古臭い言葉を現代風に直されたり、現代の文明になじまされたりしている。弟子の博史にもらったウィスキーを気に入り、カフェなのに、カウンターや隅の席で酒を飲む。
クリスタ・ダーマット:天空園出身 トラングラー魔法学園、学園長
千里と勝手に契約したヒイラギ、サラ、アクアを引き連れて千里の気持ちを聞きに来た。千里が、彼女たちとの契約を続行したいというので、試練を与える。それは。4大妖精が共同作業をしないとできないことだった。風のエレメンタル、身長20センチの大妖精。
平賀あゆ:東京都出身 18歳
反物問屋の老舗、涼夏堂の跡取り娘。お父さんは、12代目、平賀伊右衛門。魔法関係者に糸を売る店でもあるので、千里と一緒に修行させようと、博史とアンナが思っている人物。魔力が弱めで、妖精カフェの6次元門を使って精霊界側に行くことはできなさそう。なので、京爺に、何とかせしてもらおうという話になっている。
トニー・マーティン:18歳 イギリス人 光の魔法士
バスク魔法学校を首席で卒業し、ケンブリッジ大学に春から入学する予定だったが、親友のリチャードが、留年しそうになったので、以前良いところまで解いたバスク魔法学校にあるアンナの謎を解いて二人で日本を訪れ、生命の緑石を手に入れる。ところが、このアイテムの使い方が分からず、富士山の樹海に腐海を発生させてしまう。この事件は、バスク魔法学校のジャスティン校長の知る所となり、魔法学校を除籍されることになった。これをアンナの謎のアンナ本人に救われる。代わりに、千里を1年守ってほしい。そうしてくれたら、魔法の修行をつけてあげると約束を貰う。それで、千里の騎士になる決心をする。
リザード魔術教団
秘密結社。リザード魔術教団の教主、モバイ・カーは、火トカゲを召喚する禁書を父親が、アイテム事故でいなくなったのをいいことに、使い始める。しかし、火トカゲは、なぜか自分に契約してくれない。なぜなら、火トカゲは、気に入った主人の魔力〈オーラ〉を食べて共生するからだ。オーラの不味いモバイとは、誰も契約してくれない。しかし、契約する魔術師によって火トカゲを召喚できることを利用して、リザード魔術教団を設立。魔術師に火トカゲと契約させたことで、絶対権力を教団の中で振るう。
モバイ・カー:41歳 アイテム使い
イングランドの1000年続く魔法使いの末裔。家柄はいいのだが、本人の魔法は弱い。殆ど、家にある、特別なアイテムに頼って魔法を発動し、それを、さも自分の力のように誇示している。小さいころから、自分に嘘をつく癖があり、その嘘が嘘を呼び、大言壮語を吐くようになった。ある時期、特別なアイテムを手に入れてから、自分のウソを知っている魔法使いを殺すようになり、誰も、モバイの話をしなくなった。その後、格下の魔術師のボスになり、リザード魔術教団を作る。そこで、「精霊界は、我の意のままに動く」と、言い放ち、本当にそのように動き出す。
妖精カフェの大海博史は、モバイのことを知っている人。バスク魔法学園の1年後輩にあたる。何度も命を狙われ、最後は、精霊界に続く亞空間に落とされた。既存の門からではなく、亞空間に迷い込んだ博史は、やはり時空事故で、その迷路で苦労した京極我次郎が残した道しるべをみつけた。それを頼りに精霊界にたどり着く。
博史が生きていると知らないモバイは、大言壮語の末、火龍王のタマゴを魔術師のギーブルに盗ませた。
ギーブル・ダハーカ:火の魔術師
ペルシャの古い家系の魔術師。実際は、モバイより古い由緒正しき魔法使いの家系だが、力を失っており、バスク魔法学校で、モバイに魔力を復活してもらったため、彼に絶大なる信仰をしている。モバイに言われるまま、火龍王のタマゴを龍王城から盗み出した。二匹の火トカゲと契約しており、火の攻撃力が強い。二匹の火トカゲに魔力を食われている為、やせぎすの顔をしている。
サミル:火の魔術師
エリシウム山のこじ開けられた黒鉛の門を守っていた。舌長火トカゲのトルと契約している。京爺が、エリシウム山の千里の世界と繋がっている黒鉛の門を閉じたときに邪魔しようとして、力を失い、リザードマンに助けられ、精霊界で暮らしだす。サミルと契約している火トカゲのトルは、京爺に舌を半分斬られただけなので、そのうち力を取り戻す。リザードマンと暮らしているうちに、精霊界が本当はどういう所か知ることになる。
ホグナス:モバイ・カーの城の下男
代々、カー家に使える下男の家系。背骨が陥没骨折しているため、ものすごく曲がっている。使い魔の火トカゲのロイをとても大事にしている。ただ、ホグナスの世界は、この古い城だけ。とても狭い視野しか持っていない。火トカゲのロイの方がよっぽどしっかりしている。
火の国
龍王城
火龍王:レビアタン・ドラグーン 火属性の翼竜
深い緑の鱗に胸一線に赤の模様。体調20メートルの巨大竜。額に赤い龍眼があり、小さなものでも見通せる力を持っている。この龍眼から、ほんの小さな涙を流しており、サラの首にリボンと共にある。オーラを見通せる神通力があり、千里たちが手伝うことで、広範囲に生物を見渡せる。
リクシャン・ドラグーン:火龍王の王妃
全身真っ白な美しい翼竜。サラと親戚のようにしている。サラは、火龍王とリクシャンにとって一番心を許せる存在。リクシャンは、サラマンダー家から火龍王に嫁いだ。現5大将軍サラマンダーの娘。盗まれた王子をサラに探してと託す。
ユミル・ナーガ
リクシャンお付きのリザードマン。龍王城後宮の宮人侍従。祖父のバクバが、龍王城の侍従長なので、龍王城全般に明るい。
バクバ・ナーガ
ユミルの祖父。龍王城の侍従長。京爺の友達。城保全、運用などに携わっていて、龍王城の生き字引と言われている。火属性リザードマンの長であり、城では、多くの侍従である翼竜も従えている。
水の国
竜宮城
水竜王:仁人 水属性の竜
体長100メートルある蛇のような体をした青龍。巨大な竜玉を持っており、強力なテレパシー能力を有する。空を飛び、時に津波や高波をおこす怖い竜神様。現在そのような災害を自ら起こすことはなく、竜宮でとぐろを巻いて蟄居している。淡水の水竜の面倒も見ている。水族の権威の象徴。
フォブ:甲殻族の長
水の国の祭りごとを預かる左大臣。海や湖には、祭りどころがある。フォブを中心とした官僚が決めた祭りごとを水の国の民に周知させるところ。水竜王と同じぐらい年寄りで友達。
海王:天照カイト 両棲の人魚
水の国の軍を預かる右大臣。大将軍で、剣術の達人。実質海を治めている人。海上に住んでいる両性の人魚は少ない。そこに帰ると、村長みたいな人になる。
天照サーヤ:海王の娘
アクアの友達。アクアと同じで、雅な人。芯がしっかりしているお姫様。戦争を延期させるために龍王城に赴く。
イギリス魔法使い防衛隊
人間界と精霊界を繋ぐ組織で、精霊界絡みの話や事件があると、ここが優先して動く。イギリス魔法界の権威者や実力者が集まっている組織。
クリス・チャーチ:火の魔法使い
モバイ・カーに父親を殺害され、母親性に名前を変えて生活していたが、火龍王のタマゴ奪還作戦に参加。父親ポール・ドラグニスの後をついで、ドラグニス姓になると決めている
ジャスティン・クロウ:闇の魔法使い
バスク魔法学校の校長先生。魔法戦闘においても実力者。リザード魔術教団との戦闘において司令塔の役割を果たす。専門は、風魔法研究。
ドリア・メンデール:光の魔法使い
バスク魔法学校で、薬学を教えている。趣味は魔法アイテム収集。妖精カフェのマスター博史と、とても仲が良い。
ウィリアム・マイアー:水の魔法使い
普段は、パン屋をしてる。美味しいと評判のお店で、食パンやフランスパンなど、本当に、基本的なパンで人気を博している。
二コル・オーエン:土の魔法使い
魔法使い防衛隊主宰。今回、4大精霊の王家の妖精と契約した千里のことを知り、千里を守る秘密結社を作る。火龍王のタマゴ奪還の折り大怪我をしたが、そんなの関係ないという感じで、精力的に動いている。
その他
情報屋ジャッキー
土蜘蛛のフィーリアと契約できたので、情報屋を始めた。フィーリアは、5次元を見ることが出来る第9番目の目を持っている。ロンドンの、魔法使い御用達の通り、ミユキ通りに小さいが、ジャッキーの店を構えている。ここの二階が自宅になる。彼女は、アンナと同級生で、博史の教え子にあたる。
モーリス・アンドレ、メアリー・アンドレ
東京側の妖精カフェの常連さん。奥さんのメアリーと仲良くなった千里は、よくこの家にお邪魔するようになる。千里は、メアリーのことをモーリス夫人と呼んでいる。
サイモン・カタパルト
精霊側妖精カフェの常連さん。竜の擬人化人の龍王なのだが、4大精霊の竜族に可愛がられまくって家にあまりいない人。千里は、本当に偉い人なのか疑問に思っている。
ターシャ・カタパルト
サイモンの奥さん。翼人の擬人化人。ターシャは、有翼族。容姿はエルフで、翼がある。天空園の擬人化人誕生祭で伝統的な舞踊を妹のナーシャと踊る。




