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マグノリア(星川亮司)
四作目は、星川亮司先生が書いて下さいました。星川先生、ありがとうございました!
真白いマグノリアが開くころ、年の離れた二人が出会い、そして時を経10年後。少年から女性へ宛てた手紙のような詩です。
昔に想いを馳せるこの作品は、今も想い出が残っているかを静かに問いかけて来るようです。
今年もボクの庭には真っ白なマグノリアが咲きました。
二人が出逢ったのは、悲しげな顔をした貴女が、教室の窓辺の席からカーテンに隠れて、中庭を見つめていた頃になりますね。
そんな貴女に、12歳年の離れたボクが年甲斐もなく心奪われました。
あれから10年――。
二人の距離は東京と大阪、550キロ離れたまま、毎日、指先から送るメッセージだけが二人をツナグ赤い糸。
貴女の庭にはまだ真っ白なマグノリアは咲いていますか?
お読みいただき、ありがとうございました!
『マグノリア』とは、モクレン属の花の総称らしいです。モクレン、コブシ、シデコブシ、タイサンボクetc.
星川亮司先生のマイページ→http://mypage.syosetu.com/846777/