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都会、田舎(東雲流水)
二作目は、東雲流水先生が書いてくださいました。東雲先生、ありがとうございました!
人混み、電車や車の音、ビル、排気ガス、空港エトセトラ。都会は忙しく騒がしいですよねぇ。そんな都会から離れ田舎を訪れた時の、エッセイ風の詩です。
ゆったりと春を感じることのできる良さが伝わってくる作品です。
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春待ち恋しく道歩き
ふと遅降りの雪が見え
手にとってみれば雪柳
冬の名残を片手にし
東風の音を聴いた
雛菊携え皆を探し
平和を祈り墓に添える
蝶と蜂が踊るさなか
手を合わせて目を閉じた
桜吹雪が舞う家路
鞄片手にすれ違う
新入生の笑い声
「観桜の時期はいつ来る」と
「もうすぐ来るさ」と友は言う
縁側に座り陽に当たる
ウグイスの鳴く声遠くから
静かな春を感じる場所
たまの田舎も悪くない
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お読み頂き、ありがとうございました!
東雲流水先生のマイページ→http://mypage.syosetu.com/591887/