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花見日和(潮崎レオル)
どうも皆様、先陣を切らせていただく、潮崎レオルでございます。
一週間ほど前のことです。散歩中にふと山のほうを見ると、近場の染井吉野よりも早く、山の桜が満開を迎えておりました。
この詩『花見日和』は、そんな散歩中に思いつきました。楽しんでいただけると幸いです。
穏やかに吹く東風に
その身委ねる桜花弁
長閑な風に柔らかに乗り
春を報せるように舞う
一斤染の花の木に
メジロが蜜を求め来る
花に緑の顔をうずめて
白い目元も黄に染まる
黄砂で荒れる春空も
今日は澄みきる青い空
桜の色も蒼天に映え
花見る人にも笑みが咲く
酒の臭気も強くなく
人の姿も多くなく
チチチュンチュンと鳥は歌い
木は朗らかに明るく笑う
里の桜に先立って
山の桜は花見日和
お読みいただき、ありがとうございました!