エイシアの独り言・・・なのですぅ
こんばんは、今回はエイシアさんの独り言という名の説明回です。
よろしくお願いいたします。
これは、電子精霊である私、エイシアの独り言なのですゎ。
今お休みになられているリックさんに送り込まれている情報は、これから語られることの何万倍、いえ何十万倍もの量でぇ、しかも圧縮されたものですぅ。
その情報を適正処理するのには多少時間がかかるでしょうからぁ
それまでの、時間つぶしですの~。
古より存在する火・水・風・土の四大元素と、それぞれの属性を司る精霊とは人の子が魔法と呼ぶ力を手助けする存在。
それは遥か大昔に、この世界を形作られた創造神様。そしてその創造神様から世界を引き継ぎ、全ての命を根付かせ育まれた生命神様。その原初の時代に四大元素の精霊は生み出され、長い時間を経て根付いていったのです。
その太古の昔以来となる新しい5番目の精霊の誕生、それが電子精霊なのですぅ。そしてその長としてこの世界に生じた者が私、エイシアなのですわ。
この世界において魔法とは普遍的な力であり、必要不可欠なもの。
異世界から見れば一見不可思議に思える魔法という現象も、遍くこの世界にある、理に裏付けされております~。
この世は理によって動いているのですぅ。
そして、この世界を構成する重要な理の一つに魔素がありますわぁ。
あえて嚙み砕いて説明しますとぉ。魔素はこの世界に普遍的に存在するモノであり、この世界の基本構成要素の一つなのです~。
空にも、海にも人々の暮らす街中でもどこにも魔素は存在するのですぅ。
これはこの世界の子供でも知っている常識ですゎ。
魔素とは魔力の源であり、魔法の媒介するモノ。
魔素があるからこそ魔法は成立するのです~。
人の子の持つ魔力を元に生成され、その能力により編み上げられた術式に基づく魔法は~、人の子の影響下を抜けた後にですねぇ、偏在する魔素により安定した姿を保ってぇ、魔法としての結果を残すことが出来ますのぉ。
水の魔法で作られた氷の礫でぇ、離れた場所にある的を射抜けるのわぁ、魔素があるからなのですぅ。
ですから~、この世界の大魔法使いといえども魔素のない世界では自由に魔法を使うことは出来ないのですぅ。リックさんの育った世界では魔法は基本的に使えないのですぅ。
しかも体内に魔素を取り込むことも出来なくなるので、魔力の回復も出来なくなりますゎ。
「でも、うちの両親は日本で魔法使ってよね。しかも何年にも渡って魔法を使って外見を変化させていたのでしょ。今の説明と矛盾する」
聡明なリックさんならばぁ、即座にこのような質問をされることと信じておりますわぁ。
ですからぁその疑問に対してもお答えさせていただきますの。
実は簡単な話なのですぅ。
リック様のご両親である王女様と勇者様はですねぇ、この世界の管理神であるトォーニ様より魔力の供給を受けていたのでぇ、魔素のない異世界(日本)においても魔法を使うことが出来たのです~。
もちろん~、そこには魔素がありませんよねぇ。ですから魔法は発動が出来てもぉ、継続は出来ない事になりますぅ。でも~、神様が常時魔力供給をしてくれますから~、周辺に膨大な魔力が常に満ち溢れてですねぇ、魔素が在する状態になっているのですぅ。
この世の理は神がお決めになりますゎ、もちろん一度確定した理は神様でもぉ、そう簡単に覆すことは出来ないのでぇ、神様のみがお知りになりぃ、使える抜け道も理の一部としてあるのですよぉ。
「ずるい」そうおっしゃりたい気持ちも分からなくはないですけれどぉ、ねぇ。
神様とはそういうものなのですぅ、ある意味最強のずるい存在ですゎ。
さて、話を元に戻しましょうねぇ。
人の子はその所持量に違いはあっても、例外なく魔力を持っていますゎ。
そして、精霊の加護を受けた人の子には精霊魔法の素養が育ちますぅ、信仰が厚き者には~聖なる魔法属性が生まれぇ、悪魔に魂を売ってしまえば、魔属性を受け入れることとなるのですぅ。そしてリックさんのお父上のようにぃ、勇者として神様に選ばれた方はですね、勇者のみが使える魔法を神様の加護を得ることにより使えるようになるのですぅ。
あぁ~ リック様の心の声が聞こえるようですゎ
「父ちゃんは、代々木の専門学校前の路上で神様からスカウトされたって」
おっしゃりたいことは分かりますが、神様の行いに間違いは無いのですよぉ。
東京の代々木がどういった街かも些細なことなのでございます~。
お話を続けますねぇ。
加護を受けた人の子は魔力を魔法として使う素地が出来上がります~
もちろん魔力量や魔法の才能、さらには本人の努力や運までもが作用するのでぇ
魔法師として大成するか、多少魔法が使える一般人で終わるのが決まりますわぁ。
えぇ ほとんどの人の子は後者で終わりますの~。
魔法を使いこなすことはとっても大変なのです。
また、この世界で獣人と呼ばれる人の子らは魔法的な存在ですゎ。
狼や、猫、狐に兎等、獣人も種族が分かれるのですけれどぉ、種族としてそれぞれの身体能力を魔法的な力で向上していますゎ。彼女たちは自発的に行使できる魔力を持ちませんから、基本的に魔法も使えないのですぅ。
でもぉ~
存在自体が魔法に依存する種族であり、筋肉や感覚器官、神経系等、肉体が生まれつき魔法で強化されているのですぅ。
これにより通常の人種より、身体能力が高い種族として知られていますゎ。
これが魔法的な存在という意味ですの~。
ご理解しただけましたかぁ
「なんで彼女たちなの?」
リックさんなら当然そこに食いつくはずですぅ、心の声が聞こえますわぁ。
流石でございます~。
先に褒めさせてください~。
獣人種の子供は、全て性別的に女性で生まれますのぉ。
これも神の定めしこの世の理のひとつですぅ。
決して、犬耳や猫耳の男性に違和感を覚えるからではなくてぇ、この世界では~そうなのです。
全ては神様が決めたことです~。
エルフやドワーフは特に説明も必要ないかと思われますけどぉ。
魔力を持ち魔法を使いこなすという点では人種に分類されますぅ。
ご安心くださ~い。エルフやドワーフには男性も女性もおりますよぉ。
誤解のないようにお伝えしておきますけど、この世界のドワーフの女性はとても可愛らしくてぇ
素敵な方がたくさんおりますぅ、良かったです~。
ちなみにぃ、背は低めですが、そこがまた良いのでしょうねぇ。
あらあら、どうやらリックさんがそろそろお目覚めになるようですゎ~。
続きはまたの機会に~なのです。
お読みいただけることに、毎日感謝しております。また、中々話が進みませんで申し訳ございません。
メインヒロインはいずれ登場します。明日も投稿予定ですよろしくお願いいたします。