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錬金術?

こんばんは 本日も投稿でございます。年末ですが平常運航で参ります。

「 なぁ リック この中って何が入っているのかな 早く開けて見ようよぉ 」


魔力を流してやっと姿を完全に表した銀色に輝く箱を目の前にしてマーサは大興奮だ。


「 そうだねぇ ポルちゃんが出て来た時以来だからなぁ でもあの時の箱は金色だったからね。今回は銀色だからあんまり期待し過ぎない方が良いよ きっと 」


「 むぅ そうなのかぁ。 そうかぁ 金貨の方が銀貨より高いものね うんあまり期待しないでおくよぉ 」


マーサはとりあえず納得してくれたようだ。


「 あ~ いたいた いたのですニャ  フェオ~ 見つけたニャン こっちだよぉ 」


小走りにユーンがやってきて 僕の背中に抱きついてきた。


「 おぉ!!   探してた? ユーン 」


思いっきり抱きついてきて 離してくれないユーン、結構力強いです 少し苦しいかも。


「 起きたら居ないので心配しましたニャ!! フェオなんか泣きそうでした 」


「 ぞうでずよぉ~ フェオばぁ どってもじんぱいじたのです ~ 」


いや半泣きでは無くて、もはや全泣きでフェオさんはしがみ付いてきました。


「 あぁ ごめんごめん ほんとうにごめんよ 」


フェオは特に心配性だからねぇ 気を付けであげないとね失敗失敗。


その後も、ノエルさんやセオにも少し叱られました、きちんとみんなに話してから動こう、これが今日の教訓です。以後注意します。







「 それで、これがみんなに迷惑かけながらも見つけた贈り物箱だよ 」


「「「「「 おお~ 」」」」 ニャ 」


『 流石はご主人様!! 二個目の贈り物箱を発見するなんて、あぁぁぁぁ ミーネはミーネはご主人様のモノになれて嬉しゅうございます!!幸せでございます はぅぅぅ どうかぁミーネを早く捕まえてくださいぃぃぃぃ 』


まぁ 妙にテンションが高くなっているミーネはとりあえず置いておこう。

時々変な壊れ方するよねミーネさんは。




「 まぁ見ての通り今回は銀色だから、そんなに期待しないでね。 前回は金色でポルちゃんが出てきたのだけど、当然ねぇそれよりは落ちるだろうからさ 」


「 でも、贈り物箱は滅多に現れないと聞いておりますわ。それをこの短期間で2つ目を見つける主様はやはり凄い方です 」


まぁ教えてもらったのだけどね、でもデニエの事を話すとまたひと騒動ありそうだからなぁ・・・ うん たまたま見つけたことにしておこう。




「 リックさ~ん 良くこれを見つけましたねぇぇぇぇ 」


えーと エイシアさんが現れてしまいましたけど・・・ しかも妙な気配が漂う状態です。


「 う、うん たまたまね、そう 夢でここに何かあるよぉって 教えられて 」


「 へぇぇぇぇぇ なのですぅ そうですか夢ですかぁ 」


「 そ、そう 夢でね キツネさんと羊さんが ここだよってね ここに良い物あるよぉって 」


「 ふぅぅぅぅぅん なのですぅ 」


何かやはりまずい雰囲気が・・・ でも夢の中だしエイシアさんにはバレていないと思うのだけれど。


「 きっと正夢ってやつだよねぇ 不思議な事ってあるよ 」


「 キツネ耳と羊耳のメイドは可愛いですぅ 」


「 そうそう、特にキツネさんの尻尾がふさふさ・・・      あっ 」


しまったぁぁぁぁぁっぁ 獣耳の話題になるとぉぉぉ ・・・ ついぃぃぃ


「 やっぱり なのですぅ 場所から言って土精霊 ということわぁ デニエなのですぅ あの女はキツネと羊のメイドをいつも側においているのですぅ 」


あぁぁぁ あっさりバレました。恐るべし女の勘・・・









結局その後女性陣に責められて、洗いざらい白状させられました。


まぁ奥さん方は仕方ないという顔でしたけれど、エイシアさんの怒りは収まるところを知らずデニエの所に殴り込みじゃと言って姿を消されました。

精霊戦争とか起きないといいけどねぇ・・・。




「 では 改めて 箱を空けますよぉ  おーい 」




「 まぁ リックがモテるのは仕方ないけどよぉ 他の精霊もあり得そうだよぉ 」


「 そうなのですか、姉様 」


セオが真剣な顔でマーサの発言に反応してる。

そして僕の話は聞いてもらえません・・・。


「 あたいが知ってるだけでも 水の精霊最古参だったかな ディネア様とか言うのと 風の精霊、エスティ様とか言う高位精霊は危険だよぉ。 二人ともリックの事気に入っていたみたいで、祝福とか言いながらほっぺとかにキスしていったんだぜ 」


「 それは 困りますわ 」


「 しかも小さいと思っていた精霊だけどさぁ どうやら高位精霊になると大きくもなれるみたいだし、この前も火精霊のレイア様もそうだったしよぉ 」


「 主様が精霊の祝福を受けるのは喜ばしい事ですが、愛され過ぎですわ まぁ私の主様ですからモテるのは当然ですけど 」


「 そうなんだよなぁ あたいのリックは 獣人にも精霊にもモテるからなぁ 」


「 ええ 私の主様ですから 」


「 もちろん あたいの大事な旦那様のリックはなぁ 」


なんでしょうか違うところに火種が生まれています。これ以上混乱を引き起こさないでください。




「 マーサ姉様もセオ姉様もぉ こんな時に姉妹喧嘩はダメですニャ 」


「 そうですよぉ 姉様方が争うと フェオは悲しくなります 」


その場は下の2人が何とか諌めて、姉妹喧嘩は回避されましていよいよ贈り物箱の開封です。

ここまで長かったです。




「 楽しみですニャ 」


僕の手元を覗き込んで嬉しそうなユーン、目がキラキラしている。


そんなみんなの注目を集める箱を開けたら、中には皮袋と箱がもう一つ入っていました。


「 ニャンでしょうか? あれ 何か書いてありますニャ 」


ユーンが取り出した皮袋は感触からするとお金が入っているようですが、皮袋の表面に何か書いてありますねぇ。


「 フェオが読んでみますぅ  えーとぉ  この中のお金はぁ りっくん達が昨日までに開発した電子魔法の開発報酬です、どうか自由に使ってねぇ 神様より   って書いてあります 」


「 ふわぁぁぁぁ 」


皮袋の中を見たユーンがびっくりしている。


「 どうしたの ユーン? 」


「 え、えぇぇっと 中身全部ですニャ 金貨なのですニャン  しかもこれ エルフ国の金貨ですニャ 」


結構大きな皮袋でやけにずっしりとしていると思ったら、全部金貨ですか・・・ まぢですか


「 ふぉぉぉぉ !!  流石は主殿だぁ すげぇぇぇぇぇぇぜ さぁさぁ さぁ はやくぅぅ それを俺に入れるんだぁ ぜんぶぅ奥まで入れちゃってくれよぉぉぉぉ 」


金貨と聞いて黙っていられない人が登場です。


「 ポ、ポルちゃん ちょっと落ち着いて 」


もうねぇ圧力が半端ないです、ポルちゃんが興奮MAXです。

お願いだから危ない発言はやめてください。






いずれにしても金貨は重いし、ポルちゃんに預かってもらうつもりだったので、ここはユーンにお願いしよう。


「 ユーンはその金貨をポルちゃんの背中に入れてあげてくれるかな 」


「 はいですニャ 」


「 までぇぃ 主殿よぉ 俺の背中に入れてくれるのは嬉しいけどよぉ せめて魔力を込めてからにしてくれぃ 」


とっても可愛い声で男らしい台詞が発せられました。

そうだった、ポルちゃんは金貨に魔力を流してから入れて欲しいのだよね。


そんなわけで、ユーンから一回皮袋を預かってしっかり金貨に魔力を流してから再びユーンに皮袋ごと手渡します。


「 じゃあ よろしくね 」


「 はい、お任せですニャ   ポル様ぁ 」


そしてユーンがポルちゃんの背中に金貨を投入すると・・・


「 ほほぉぉぉ!!!! うひょぉぉぉ  きたきた~!!! 」


とても騒がしい状態がしばらくの間、続いたのです。

ちなみに金貨は260枚も入っていました。


新魔法の開発はお金になるようです。



お読みいただき誠にありがとうございます。皆様はこの年の瀬いかがお過ごしでしょうか、私はいつも通りに過ごしております。

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