お話いろいろ
こんばんは本日の投稿です
何とか気を取り直したノエルさんとマーサに声を掛ける
「 とにかく今はノエルさんを無事に護衛するのが先決だから、先を急ぐよ 」
「 ごめんよぉ あたいはもっと考えてから喋るようにするからさぁ 嫌いにならないでおくれよ 」
「 大丈夫だよ マーサは素直なところがとっても良いのだしね。 自分でも今回の反省は出来ているみたいだから怒ったり嫌いになったりしないよ 安心して 」
「 うん 」
しっかり頷くと僕に抱き着いてくるマーサ。
可愛いので頭を撫でまくると 嬉しそうに身をさらに摺り寄せてくる。
そんなマーサを羨ましそうに見つめながらも、ノエルさんも謝ってきた。
「 勝手な思いばかり先走ってしまいまして、大変申し訳ございません 」
「 いえ、とても光栄ですし真剣に考えておりますが、今はまずノエルさんを無事に送り届けるのが先決と考えます 」
僕は真剣な顔に戻してから、ノエルさんに伝えた。
「 はい、今は私が依頼主でありフェアな関係とは言えませんので、無事に送り届けていただけましたらその時に私のこの思いをきちんとした形でお伝えさせていただきます 」
ノエルさんは真っ赤な顔で、でもしっかりと話してくれた。
うん、僕もきちんとお答えしないといけない。
長い休憩を終えて、再出発です。
「 順番は休憩前と同じで、慎重に行動していこう 」
「「「「「 はい 」」」」ニャ」
綺麗にそろった返事が返ってくる、とりあえずみんな落ち着いたようで良かった良かった
先頭でセオがルートを確認しながら進んでゆく、何しろ複雑な坑道内なので電子魔法が無かったら間違いなく迷子だ。
まぁ昔ながらのやり方でマッピングしてゆく探索もありなのだろうけれど、その場合は当然のことながら技量と経験が必要だし正解の道は分かっていないので、どれだけ時間がかかるのやらという話。
そう考えると電子魔法が進化してきた事もあるけれど、相当ずるい魔法になってきたよね。
『 それでいいのです、トォーニ様もお喜びのことと思います 』
ミーネが突然話しかけてきた。
『 なんで阿佐ヶ谷のオジじゃない トォーニ様が喜ぶの? ずるし過ぎたら怒られるかなとか思っていたのだけれど 』
『 いいえ、もっと進化してずるい魔法になれば増々お喜びになると思います 』
『 ??? 』
ミーネの言ってることが今一つ理解できなくて、今は間違いなく頭の上にクエスチョンマークが並んでいるだろう。
『 えーとですねぇ 』
ミーネが理解しやすいように説明してくれたのはこういうことだった。
この世界ランドヴェールでは精霊魔法が発達していることは周知のとおり、問題は精霊魔法や基礎魔法がそれなりに優秀で且つ多くの人が使えるということ。
これによって、道具の発明や進化にブレーキがかかり技術革新が起き難い世界になってしまっているのだ。
だからといってこの世界から魔法を取り上げることはトォーニ様としてはしたくない。
(ちなみにですが、トォーニ様がその気になれば魔法に制限を掛けたり、魔法そのものをランドヴェールから取り上げてしまうことも可能だそうです)
そこでトォーニ様が考えたのが外部の人間を招聘することだったそうです。
その代表例が(僕が知っている範囲ってことね)地球のスコットランドから戦争に巻き込まれる寸前で村ごと転移した村、そうトオッカの宿屋・白鹿亭の親父さんが生れた村だって。だからスコッチウイスキーとかハギスやキドニーパイが伝統として受け継がれているらしい。
スコッチウイスキーの醸造所がある村ってところがポイントが高いよね。
ただ、トォーニ様も忙しいので(この世界に管理神はトォーニ様だた1人)この何百年かは他の世界からの招聘が出来なかったらしい。
そして少し目を離している間に、魔王が現れていて(魔王の誕生はどうも自然災害的な出来事らしい)しかも結構レアな魔王が誕生してしまい、ランドヴェールが戦乱に巻き込まれてしまう可能性が高そうだったことから急遽異世界から強者を連れてくることにしたらしい。
そこでトォーニ様の目に留まったのが、うちの父ちゃん。
素質もあるし異世界人なのに魔力が桁違いに膨大、最初に代々木で見かけたときはトォーニ様も驚いてしまったらしい。
そして地球の管理神様と話を付けて、スカウトしてエルフのルーちゃんと出会って仲間になって魔王を押し返してしまったって話だよ。
まぁその辺は長いので割愛。
そして僕が生まれて日本で暮らしていたので電子魔法の芽が出て、エイシアさんが始まりの精霊として誕生した。
要するに僕はこの世界に色々な刺激を与える存在になって欲しいということらしい。
新しい酒は新しい皮袋になんて言葉もあるように、新魔法だけでなく新常識・新技術・新人類? とにかくランドヴェールに新風を吹き込んでこの世界の文明に刺激を与えて進歩を促す一助になってくれたらラッキーってことらしい。
まぁ小さいころから可愛がってもらって、お土産やお年玉もくれた阿佐ヶ谷のオジさんの頼みを断るわけにはいかないし、好きに生きて良いって言われてるからそうさせてもらおう。
その上でこの世界の役に立つならとっても嬉しい事だよねぇ。
最近はミーネと話しながらでも普通に行動できるようになっているので(これも進化なのだろうか)、どんどん先に進んでいて気が付いたら整備された坑道は終わりを告げていて手掘りの跡が残るような洞窟状の通路を進んでいた。
落盤とか怖いけれどセオが目視と魔法で確認しながら進み、危なそうなところは強化の魔法を掛けてくれているので地震でもない限り落盤の危険は限りなく低い。
「 主様ぁ 」
そんなことを考えながら歩いていたらセオが振り向いて話しかけてきた。
「 なーに セオ どうかしたかな 」
念話だとノエルさんには伝わらないので、声に出してくれたようだ。
まぁ声のトーンから察するに危険等の伝達では無いようだ。
「 坑道内なので時間の感覚が無くなっていると思いますが、そろそろ野営場所を決めるには良い時間ですわ 」
確かに行動も奥の方になっているので、太陽の位置も風や気温変化も分からないので時間の感覚がおかしくなってきている。
ちなみに電子魔法で時間を確認したところ、夕方というか夜になっていた。
「 どこか野営に適した場所はあるかなぁ 」
〈MAP〉を自分でも確認しながらセオにも聞いてみる。
「 あい、この先の分岐を本来のルートですと左に行くのですが、右に暫く行くと広めの空間があるようですわ、そこを確認してみましょうか 」
「 あぁ あるねぇ うん そっちに行ってみよう みんな聞こえたかな そこで問題なさそうなら野営にするよ 」
「「「「 はーい 」」」 ニャ 」
分岐を右に折れてしばらく進んだ先は天井の高い広い空間が存在しました。
あきらかに人為的に拡張された空間で、壁面の痕跡から採掘跡か何かを探して掘り進めたのではないかとの想像がつくような場所だった。
通路はさらに伸びていたが暫く行ったところで行き止まりになっており、周辺も確認したけれど危険もなさそうなのでここで野営することに決定した。
「 じゃあ ユーン 」
「 ハイですニャ 任せてください 」
嬉しそうに荷物を出し始めるユーン、役に立てることが嬉しくてしょうがない感じだ。
テントにマット、テーブルに椅子、さらにはカンテラに盥に調理器具。
あっという間に旅の途中とは思えないような快適な環境が整えられてゆく。
「 盥に水を張ってくれるかな セオ 」
「 あい、主様 」
大き目の盥が3つ用意されセオがその中に水を張ってゆく、もちろん魔法で作り出した水で飲んでも美味しいミネラルウォーターだ。
それを贅沢にも足を洗うために使おうというのです、しかもそのままでは冷たいのでお湯にしてしまいます。
「 〈加温〉 」
盥に張った水に向け僕は手をかざして、魔法を唱える。まだ慣れていないのでキーワードがあった方が効率が良いようだ。
ちなみに〈加温〉は火精霊のレイア様に最大の祝福戴いたのでアレンジして作り上げた火魔法です。
冷たい水でもあっという間に任意の温度にできます、赤ちゃんのミルクに最適な人肌から沸騰したお湯まで一瞬で作り出せる優れもの。
『 普通の人なら単なる魔力の無駄遣いですが、ご主人様なら平気ですね 』
なんかミーネの少し呆れたような声が聞こえたけれど気にしない。
「 さぁお湯使って足を楽にしようね 」
「「「「「 はーい 」」」」ニャ 」
みんな嬉しそうにブーツを脱いでゆく、健康的な足が眩しいねぇ。
良く考えたらでっかい盥というか風呂桶があればどこでもお風呂に入れるよね。
大きい物でもユーンに頼めばしまっておいてもらえるし、水はセオが作れるので後は適温にするだけ・・・
しかもお嫁さん達だから、一緒に入ってくれるだろうし
夢の混浴だぁ!!
うんすごく良いよね~
お読みいただきまして本当にありがとうございます




