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姉弟ですか?

こんばんは 本日も投稿させていただきます。

いきなりですが前回の終りの方に出てきた事の説明から始めます。


何故姉弟なのかということですが、ノエルさんはエルフと吸血族(亜人)のハーフでして、年齢で言うと57歳です。

ただしご存知の通り寿命が長い上に、成人してからほとんど外見的に老化しないという特徴をお持ちですから、見た目は10代後半くらいにしか見えません。

なので、実年齢的には姉弟きょうだいという感じですかねぇ。


ちなみに僕と違って、ノエルさんはエルフの特徴が強い方なので耳も少し尖っていますし、胸も・・・ まぁ美少年で通るくらいですから。

絶壁というか美しい平野と言うべきか。



「 僕的にはすごく好みですけどね 」








「 よし!! 」 


小さくガッツポーズしている人がいたとか居ないとか。








「 リック様と・・・私が姉弟・・・ そんな  何故いきなりそのような事を 」


ノエルさんがマーサに困惑の表情で問いかける


「 え、だからさぁ ノエルさんの母上はエルフの女王様なんだろう 」


「 はい、それは先ほども申し上げましたがその通りです 」


「 エルフの女王様の王国って幾つもあるのかい? 」


「 いえ、そんなことはありません エルフの王国は一つだけです 」


まぁそうらしいよね、多くのエルフが暮らす平和な国らしい。


「 だろぉ だからだよぉ 」


「 だから、それが何故に私がリック様の嫁になれないことに繋がるのですか 」


あぁ もう嫁になる前提なのですか、まぁノエルさんはエルフだし超絶美人だし嬉しいのですけれど

貴族のお嬢様で女王陛下の娘さんを満足させる暮らしって僕に可能なのだろうか

はなはだ疑問であります。


「 だってさぁ 姉弟は結婚できないのだろ 」


「 ですから 何で私とリック様が姉弟なのですか !! 」


「 だって リックのお母さん エルフの女王だもの あたい会った事あるよ 綺麗な金髪の女王様 」


「 ・・・ え、 ええええええええええ ま ままさか・・・ 」


「 だろぉ リック 」


「 あぁ そうだね うちの母親はエルフの女王だね   だけど 」


僕は途中から明らかなマーサの勘違いに気が付いたから 訂正しようとしたのだけれど


「 そんなぁ ぁぁぁぁぁっぁぁ 酷すぎる!! 」


ノエルさんはもう話を聞いてくれる状況ではなくなっていた。

具体的に言うと大声で泣き始めて崩れ落ちてしまった。


『 ご主人様 いずれ泣き疲れますのでしばらく放置するしかないかと 』


ミーネが冷静に話しかけてくる


『 でもさぁマーサの勘違いだよね、ノエルさんのお母上は先代の女王陛下でしょ 』


『 はいその通りです  まぁしかしこのまま誤解していただいても宜しいかと 』


『 え、困るでしょそれは 』


『 では誤解を解いて慰めてあげますか、そうなれば間違いなく求婚されますよ 』


まぁ好意を持たれているのは理解しているけれど、求婚とか・・・だって貴族だよ


『 身分の差があるし、貴族のお嬢さんが5人目のお嫁さんなんて立場にはなれないでしょう 』


『 お忘れですか、彼女は出奔しておりますので貴族の立場はお捨てになると思いますし、そもそもノエルさんの兄上は貴族ですけれどノエルさんご自身は貴族では有りませんよ 』


そうだった、その当主であるお兄さんから逃げ出してお母さんの元へ行くための護衛だったね。


『 うーん でもお母上の庇護下まで護衛するわけだし、ノエルさんが自分の母親に隠し子が居たのですかなんて言い出しても混乱の元だし、きちんと誤解は解いた方が良いかなと 』


いずれ分かることだしね。


『 まぁ ご主人様がそうおっしゃるのですから、これ以上は止めませんがノエル様のお気持ちに答えを出す必要はあると思います 』


『 ノエルさんかぁ 』


実際に素敵な人だよね、綺麗だし優しいし貴族の生まれなのに偉ぶったりしないし。


『 以前の説明が中途半端で終わってしまいましたが、貴族社会に属していた彼女にとって異性へ自らキスをするということは相当な覚悟を持っていると思われます。 しかも彼女は吸血族の血を濃く引くものですからご主人様膨大な魔力を含む体液は最上級の媚薬にも等しい物です 』


それが理由なのかな・・・ まぁ急にモテるわけないし・・・ まぁ好意を持たれるのは嬉しいのだけどねぇ


『 え、でもじゃあ僕がもし断ったりしたら・・・ 』


『 恐らくですが、ご主人様に操を立てて一生独身を貫かれるかと 』


『 え、 そこまでするの・・・ 』


『 はい、エルフにはそのような習慣は有りませんが、吸血族の特に女性は生涯に一人の男性しか愛さないそうです。 また処女を失うと一時的にその能力が発揮出来なくなり、産まれてくる子供に能力は受け継がれるか潜在能力として血筋に紛れるようです 』


『 それで、ノエルさんはその潜在能力が開花したわけだ 』


『 そのようですね 』


だから吸血族は血筋を大事にして外部の血を余り入れないのか


『 じゃあノエルさんを嫁にもらったら・・・ 』


『 はい、間違いなくご主人様の命は狙われることとなります 』


そうだよね、ノエルさんが僕の嫁になってその処女が失われる前に僕を亡き者にしてしまえば、ノエルさんは一生誰の元にも嫁がないことになる。

相当厄介事に巻き込まれたかなこれは


『 近々色々と決断を迫られることになると思われます 』


ミーネは純粋に心配してくれているのだと思う、僕専用の知恵の女神様だしね。

真剣に考えないといけないなぁ 








ミーネと相談しているうちに気が付くとノエルさんも泣き疲れてしまったようで、相変わらず泣いているけれど先ほどまでのように話が聞けない状態では無いようだ。


「 ごめんよぉ あたいそんなつもりじゃなかったんだよ あんたがそこまでリックのこと好きだなんて思わなくて・・・ 」


マーサがノエルさんの傍らで一生懸命に謝っている。


「 うぅぅ えぐぅ ・・・ 」


ノエルさんも何かを答えようとしているのだけれどうまく話せていないようだ。


「 マーサ 大丈夫だよ 僕がノエルさんに話すからね 」


「 リックぅ ごめんよぉ やっぱりあたいが馬鹿だから・・・ 」


半泣きのマーサを慰めてから、側で心配そうに見つめていたセオに後をお願いする。


「 あい 主様    さぁマーサ姉様 こちらへ 」


セオに連れられたマーサを見送ってから、ノエルさんのそばに腰を下ろした。


「 ・・・ ふぇぇぇぇ リック様 ぁぁぁ 」


僕の顔を見つめた後に抱き着いて涙を零すノエルさん。


「 大丈夫ですよ 」


まずは落ち着かせるために、しっかり抱きしめてから背中を撫でてあげた。




「 あのですね 」


「 うぇぇ ひゃい 」


何とかノエルさんが反応してくれる程度には落ち着いたようだ。


「 マーサの話ですが間違えているんですよ 」


「 慰めは えぐぅ い い いりましぇ せんよぉ あぅ 」


何かまた泣きそうになって来ているので一気に訂正してしまおう。


僕の母親の名前はルーナリエ   ルーナリエ=フェ=ヤーマン エルフの国の次期女王です。


「 なぐさめ・・・ え、 え、 ルーナ リエ  ルーナリエ様・・・ 」


「 そうです、それがうちの母の名前です 」



まだ混乱している感じのノエルさんは反芻するように呟いている。


「 ルーナリエ様 次期女王 リック様の母上  私の母は・・・ アグネイシア  アグネイシア=フェ=ヴァリウ エルフの現女王・・・  です 」


まぁ無事に戴冠が終わっていたら現女王と前女王に立場が変化しているかもしれないけれど、細かいことはこの際気にしない。


「 そうです!! うちのマーサはエルフの女王という共通項だけで勘違いしてあのような発言になってしまったのです、申し訳ありません 」


「 ・・・ と 言うことは・・・ 私とリック様は・・・ 」


「 はい、うちの母とノエルさんの母上は姉妹でもないはずですし、精々遠い親戚程度の繋がりです 」


何とか理解してもらえたのではないだろうか、ノエルさんが再び大泣きするような様子は見えなくなった。


「 ・・・ はぁぁぁ では 間違いだったのですね・・・ 」


「 ごめんよぉ あたいが余計なこと言っちまったからだよ 」


話を聞いていたようでマーサがノエルさんに謝ってきた。


「 いえ、 私もろくに確認もせずに泣き出してしまったのがいけないのです。 こちらこそ申し訳ありません 」


どうやらマーサの勘違いということも伝わって、ノエルさんとマーサはお互いに謝りあっている。

まぁマーサにしても悪気があったわけではないし、そこはノエルさんも気にしていないようで良かった。


「 でもさぁ おかげであんたがリックの事をとても好きなことも分かったよ。 安心していいよあんたならリックの嫁に相応しいよ あたいは喜んで受け入れるよ 」


「 マ マーサさん・・・ 本当ですか ・・・ ぅぅぅ ふぇぇぇぇぇ 」


あぁ どうやらノエルさんはマーサの言葉に感極まってしまったようだ。


「 あんた 良い子だよねぇ・・・ ぅぅぅ 弱いんだ あたい・・・ ぅぇぇぇぇっぇぇ 」


そうでしたね うちの筆頭嫁様は涙もろいのでした。

うん しばらく無理だね。


お読みいただきまして感謝感謝でございます。年末ですが平常運転で進行中でございます。

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