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的なやつです

本日もよろしくお願いいたします。

『そんな感じですよ~』


テレパシー的な現象が続いている。やっぱり頭の中に声が直接響いて、語りかけてくる感じ。

試しに、今度は意識して声に出さないで話しかけてみる


『お願いがあるのだけど』


『なんでしょ』


語りかける声(?)のイメージは女の子っぽい。

まぁ勝手に僕が脳内変換しているからかもしれないけれど。


『もうちょっと、音量下がるかな。頭に響きすぎて』


さっきから響く声が大きかったのでお願いしてみた。


『・・・ ぉ・・ぇ』


下げすぎだね、今度はかすかにしか聞こえないって思ったら


『このくらいでどうですかぁ』


いい感じに修正してきた。絶対に考えを読まれている、これが噂に聞くテレパシー的なやつかぁ。


「ありがとう、ちょうどいい感じ」


つい、口に出していました。でもそのほうが伝えやすい気がする。

今、ふと気がついたのだけどさぁ、多分他には誰もいないからいいけど、すっかり暗くなった廃墟の中、僕1人で話しているよね。


傍から見たら単なる危ない人、ここが日本なら通報されて人生終わりだよ。


『日本じゃ無いから大丈夫ですよ~ ここは異世界ランドヴェールだし安心してくださいね』


「よかった、一安心だね」ってまた独り言状態・・・


「でも、口に出したほうが楽だからこれでいいかな?」


テレパシー的な状態なんて経験ないし、考えていることと伝えたいことってさぁ、そんな簡単に切り分けられない。当然だけど口に出すほうが慣れてるし簡単だよね。


『私は大丈夫ですよ~、口に出してもらえるなら考えていることは読まないようにしますねぇ』


少しほっとした。考えてること全部読まれるなんて、プライバシーの侵害どころじゃないもの

うっかり妄想も出来なくなるとこだったよ、危ない危ない。


「ところで、最初の疑問に戻って聞きたいのだけど。 いったい誰?」


『そうでしたねぇ~ とは言え、自己紹介するにも手順があるので 出してもらえると助かりますぅ』


出す?どっから?まさか封印とかされている魔物?美少女?

前者は困るなぁ、後者は歓迎だけど。


『えーと、心は読みませんがぁ 勘違いされていると困るので言っておきますけど、別に封印とかされてないし、もちろん魔物でもありませんよ~。美少女は否定しませんけどぉ』


絶対、心を読んでいるよね。間違いないね。でも美少女ならいいかなぁとかも思う。


『えーとぉ、そろそろ本気で出たいのですぅ。お願いですから振り向いてもらえますかぁ』


振り向いたら、キャーお化けとかベタな展開はいらないのだけど、などと思いながらも暗がりの中、誰もいないはずの後ろを振り返ってみた。


「えーと・・・ 光っている?」さっきまで明かりなんて無かったはずなのだけど。


『はーい、そうですぅ その光っているのを取り出していただけるとぉ とっても助かっちゃいます』


部屋の隅っこに置いてある僕の所持品にして全財産の入った背嚢が光っている、正確にいうと背嚢の横に付いている小物入れの辺りが光っているね。


「あそこに何か入れていたかな?」


色々気になるけど、そばまで行ってから小物入れを開けてみた。


「スマホ・・・だよね そういえば電池切れちゃったしこの世界じゃ使えないけど、なんとなく持ってきていたのか。 えーと・・・電池復活?」


なんか独り言が癖になりそうな気がしながら、小物入れから何故か光っているスマホを取り出してみた。


「っていうか 全体的に光っているよね。こんな機能付いてないけど」


電池さえあれば画面が光るのは分かるけど、全体が輝くように光を発している。持った感じ別に熱くなったりはしてないし、大丈夫だと思うけど。

熱くなってたり膨らんだりしていたら本気で困るよね。


『ありがとうございますぅ 中々シンクロ出来なくて、こうしてお話しできるまでに時間がかかってしまいました~ ごめんなさ~い』


僕の手の中で光っているスマホが、頭の中の声に合わせるように震えながら動き出す。


「えええ」思わず驚いた僕の手の中から、スマホが振動しながら浮かんでいく。

こんな機能、絶対ついてないよね。


『驚くのは、まだ早いですよぉ』


声がそう告げた意味を、僕の目の前まで浮かんできたスマホが立証してみせてくれた。


「・・・ うん ・・・」 あのね、ここの所いろんなことで驚いてきた。


母親がエルフだったり、父親が勇者だったり、日本から異世界に転移もしたよ。

今日もテレパシー的な話しかけられかたもしたけど。

あのね、驚きすぎると返って冷静になるときってあるよね。

いま、目の前でスマホが女の子に変化した。異世界って何でもありなの?


目の前に浮かぶ女の子? 妖精?身長は30cmくらいかな。まるでフィギアです。

もうね、連続で驚くことに、そろそろ疲労しています・・・ 

だからとりあえず嬉しいことを口にしてみたよ。


「うん、小さいけど美少女だ」


「 ありがと~ 」小さな美少女が僕の目の前に浮かびながら嬉しそうに話しています。


そして可愛い声が頭の中じゃなくて、ちゃんと耳に聞こえてきたことにも気がついた。

とりあえず、独り言は解消されました。でも、日本ならやっぱり危ない人だよね

どう見てもフィギアと会話している人だもの・・・


あと、声もイメージ通りの可愛い声でした、決して脳内変換では無かったようです。


「でしょ~」


まぁそこが救いかな・・・

お読みいただきまして、本当に感謝でございます。ブックマークも頂きました。大喜びでございます。

明日も投稿しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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