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目的地に到着???

本日も投稿させていただきます。ありがとうございます。

あの感動的な(?)親子の別れの後から、僕は、とりあえずの目的地マーレィ村に向かってひたすら歩いた。

幸い天気は良く、気候的にもこの世界はちょうど秋の初め頃なので、野宿もそんなに寒くなかったのが幸い。

マーレィ村には、小さな宿屋も雑貨屋もあるらしいしけど、保存食はなるべく食べずに、野兎や雉みたいな鳥を狩って食べ物は節約、何が起こるかわからないし。


とにかく街道を目的地に向かって進んで行き、そして、やっとたどり着いたマーレィ村・・・

と思われる場所・・・

たぶんここがそう・・・。


「誰もいないよね」


独り言を口に出してみたけど、当然のことながら返事はない。

どうみてもゴーストタウンです


明らかに人の気配のなさそうな家とか、多分元は商店と思わしき間口の広い建物。

とにかく寒々しい光景が広がっている、まだ秋のはずですが。


「正直おかしい気はしていた・・・ 街道って言っていたけど、すれ違う人もいないし、途中の水場も荒れていたし・・・」


誰も聞いてくれないけど、独り言を口に出しながら村の中を歩き回ってみた。

残念ながら人の気配は無く、寂れた感じや建物の痛み具合から数年は人が住んでいない気がする。


仕方ないので、村の中心あたりの一番大きな建物(大きくて丈夫そうなので一番まし)の扉を開けさせてもらい、部屋の中に荷物を置いて、とりあえず落ち着くことにした。


その建物には裏に枯れていない井戸もあって、水が手に入ったのは本当に助かった。


「まぁ壁や屋根があるだけいいか・・・」がっかり感から独り言が増える。


久々に人と話せると思っていただけにね。


でも野宿が続いたし、囲われたとこで休めるのはありがたいよ。

建物の中を確認して、壁の厚さや天井とかも問題なかったので、一息入れるために壁にもたれかかるように座り込んだところまでは覚えているのだけど・・・


眠ろうと思うと5秒あれば・・・


zzz 









『・・・ぉーぃ・・・』


さっきから・・・なんか呼ばれている気がする


『ぉ~ぅぃぃぃ』



どうも寝ちゃっていたらしいね

誰かに呼ばれた気がしたのだけど夢でも見てたかな

ぼんやりした頭をしっかりさせるために、立ち上がって体を伸ばしてみた。


「んーーーー」


どうも、座ったまま寝ちゃったようで、少し体が痛いのはあるけど良く寝た気がする~。


「うーーーーーーん」


さらに大きく伸びをした僕を、また呼ぶ声が・・・


『・・・起きましたかぁ・・・』


「えっ・・・」


やっぱり夢じゃない、誰かが話しかけてきている。外はすっかり夜になっていたみたいで部屋の中は真っ暗。でも、目を凝らしても誰かがいる感じは無いし、人の気配も無い。


「人恋しくて夢でも見たかなぁ」


それに座り込む前に出入り口に仕掛けた結界は効いているみたいだから、侵入者が居れば反応しているはず。


あ、この防御結界は母親に渡された魔道具。エルフの魔法が封じ込められていて、侵入警報と風魔法による防御魔法も発動する超便利アイテム!!

おかげで野宿も安心です。


「結界も効いているし、居るとしても悪意のない存在?」


母親による結界の説明では、無害な小動物とか昆虫とかには結界は反応しないって代物。

生物に対して、何でも反応していたら、まともに眠れないです。

屋外だったら、昆虫とかいくらでもいるから、一晩中警戒音が鳴り響くことになりかねない。


あと、精霊や妖精にも反応しないとか言っていた。

基本的に精霊は、悪意や害意を持たないらしいし(いたずらくらいはする)、自然界にはたくさんいるからこれも反応していたら大変らしい。


でも、僕は精霊の加護を貰っていないから、精霊の姿は見えないって言われていたなぁ。


『そんなことないですよ』どこからともなく声がする。


やっぱり誰かいる?

しかも会話になっている気がするのですが・・・


「えええっ・・・ いま口に出しちゃった?」


うっかり考えていたはずのことを独り言のように口に出していたかとも思ったけど、そんなことはないはずだし、相手の声(?)も聞こえてくるのではなくて、正確には頭に響いている感じ。


これってもしかして、テレパシー??的なやつ?

周りを再度見渡したけど、暗闇に慣れてきた目で見てもやっぱり誰もいませんでした。


お読みいただきまして、本当に感謝でございます。頑張りますのでどうかよろしくお願いいたします。

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