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予感 そして 女の勘

こんばんは GWも明けましたね お仕事お疲れ様です

気のせいだろうか やけにメイドさん達の動きが激しい・・・


元々デニエの連れて来た12人のメイドさんを中心に、彼女たちに鍛え上げられた

我が家のメイドさん達は、優雅で美しく家事からテルルのようにお店の運営までそつなくこなしてくれているのだけれど


昨日くらいから、妙に全員が気合入りまくりと言うか

いつも以上に仕事が濃い・・・


変ないい方だとは思うけれど

元々も仕事が完璧なので、完璧レベルとしてはそもそも上が無い


あえて言うならば、 そう仕事が、その内容が濃いとしか言いようがない


「 肌感覚として そうとしか表現のしようがないよなぁ 」


優雅な動作で掃除をしている、メイドさん達を眺めながらつい独り言を呟いてしまった。


「 ふふふ 流石は旦那様 」


そんな僕の後ろに 突然気配が現れたかと思うと柔らかい感触が背中に伝わってくる


「 デニエは悪戯好きだねぇ 」


おそらく魔法で声も変えて、僕を驚かそうとしたのだろうけれど

良く仕掛けられる悪戯という事と、雰囲気や背中に伝わる感触がデニエだと教えてくれる


「 うふふ やっぱり分かってしまいますのね 」


とても嬉しそうに僕に伝えてくる 可愛いお嫁さん

高位土精霊にして、神とも崇められる彼女だけれど

その素顔はとても無邪気で可愛いのだ


「 それはそうだよぉ まぁ最初の頃は騙されたけどね 」


まぁ実際に最初の何回かは、思いっきり間違えた

正直なところ魔法による変声は、物真似とか言うレベルでは無い

試しに電子魔法を活用して<音声解析>っていう魔法を組み上げて本人の声とデニエの魔法による声を比べてみたんだけれど


年齢性別を問わず誰の声でも、動物の鳴き声までも99.99%一致するレベルで再現されている事が判明した

繰り返して言う、魔法ってすごいよね。





「 ねぇ デニエ なんかメイドさん達・・・ 」


いざデニエに聞いてみようと思ったのだけれど さっきの濃いと言う表現はあくまでも

僕の個人的な肌感覚であって 上手く伝わるか分からないことに今更ながらに気が付いて

言葉に詰まってしまう


「 言いたいことは判りますわ 旦那様 」


「 え  判ってくれるの? 」


「 はい 愛する旦那様の考えは きちんと伝わりますのよ それが夫婦と言う関係ですし 妻の嗜みですわ 」


何かメイドさんからも似たようなことを良く聞くのは気のせいだろうか

まぁしかし 妻にも嗜みがあるようで 


「 理由ってあるの? 」


「 はい 恐らくは明日の午後にでもなれば嫌でもわかりますわ そろそろ他のお嫁さん達も気が付いていると思いますけどねぇ 」


「 ??? 」


何だろう 全くわからないんだけれど


「 女の勘ですわぁ 」


その後も何度か聞いたのだけれど 詳しいことは一切教えて貰えなかった

うーん 気になるなぁ




「 ねぇ セオ 」


その後も他のお嫁さんや


「 テルルぅ 聞きたいんだけれど 」


メイドさん


それに 知恵の女神様


「 ミーネぇ 」






結果としては 誰も詳しい話は教えてくれませんでした


と言うか 誰も詳しいことは判っていないのかもしれない

ただ みんなに共通しているのは


そわそわしてしまうこと


女の勘が何かを告げていると言った漠然としたことらしい



そして 明日になれば


さらには 明日の午後になれば分かるのではないかという事


あと


「 リックは特に気にしなくていいんだよぉ 」


「 旦那様はどーんと構えていてください 」


「 主様は何も心配しなくて平気ですわ 」


「 御主人様は些事に拘らずに鷹揚になさってくださいまし 」


といった感じで 何もさせてくれません


娘たちはマーサとマリが沐浴と可愛いベビー服を誂えるとかで留守ですし


それならばと レウィと遊んでいたのですけれど


「 旦那様ぁ レウィをお風呂に入れたいのでぇ フェオが連れてくのですぅ ごめんなさーい 」


「 ・・・ ぅん 」








その後僕は 結局暇を持て余して


書斎でネットを見て過ごしましたとさ・・・


異世界なのにネットが繋がることに感謝しつつ


しかし 女性ってなんであんなに 勘が鋭いのでしょうか 不思議です

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