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こんばんは 今日は短めです

親子二人の涙をしばらく見物させていただいていたが

さすがにネリィさんが我に返ったようで


「 重ね重ねご迷惑おかけして 本当に申し訳ございません 」


ひたすら謝ってきた


「 どうかお気になさらず 」


としか言えないよね 他人には決してわからない苦労や苦悩があったからの涙だろうし





その後もエミィさんの荷物をどうするかとか

細々したこともお話させていただいて、とりあえずこの屋敷から一歩外に出ると

不幸や不運に襲われるのは分かりきっているので、このままとどまっていただき

引っ越しというか私物等は、商会の方々が明後日以降に運び込んでくれることになった。


「 ど どうか す 末長くよろしくお願いいたしましゅ 」


うん エミィさん緊張しているのか 噛むし、言ってることは嫁入りみたいなことだし

色々大丈夫かな・・・


まぁ箱入り娘と言うか、引き籠っていたというか

世間知らずなのは間違いないだろうし 働くという名目だけれども

しばらくはお客様だろうな


「 まぁ 此処にいる間は余計な心配をしなくて良さそうですし 安心してください 」


僕の言葉に嬉しそうに頷いていてくれるエミィさんだった。











「 じゃあ 案内してあげてね 」


ネリィさんを送り出してから、エミィさんにはまず用意した部屋や、屋敷内部の案内をメイドさんにお願いすることに


とりあえずは室内で出来る仕事という事なので、メイドの仕事を覚えてもらうため

案内兼 今後の教育係ということで、人族のメイドさんで現地採用組だけれど一番仕事も出来て優しい

ナージさんにお願いすることにした。


「 はい 旦那様お任せください 」


ニコニコ笑いながら、エミィさんを連れてゆくナージさん

教え方も上手らしいから安心かな




「 主様 」


2人を見送っていると、後ろから声を掛けられた


「 何かな セオ 」


「 あい、 エミィさんのことなのですが 彼女の不運は根が深い話だと思うのです 」


「 え 加護無しが原因じゃないってこと? 」


ネリィさんの話から、てっきり僕は加護が無いことによる影響だと思っていたのだけれど

セオの意見は違うようだ


「 そう簡単な話では済まないですね 彼女の場合もっと違う要因があるのだと感じます 」


「 どういうこと? 」


「 まだ色々な要素が入り組んでいるようで はっきりとは分からないのですが・・・ 」


セオがの話によると、加護が無いことに影響だけではエミィさんの身に降りかかる現象は説明できないこと

あくまでも可能性だが呪いの一種かもしれないが、不確定要素が多すぎる


しかも、何故この屋敷内では現象が起こらないのか・・・


「 うーーん 確かにそうだよね 」


「 デニエやミーネとも色々と話したうえで、ある程度時間をかけて調べる必要があると思いますわ 」







結局のところ様子見と言うか、経過観察という事になった

正直なところ、この屋敷内でも時間が経てば外部と同じような状況に戻る可能性もあるわけで


「 あとで ナージさんの話を聞いてみよう 」


「 あい  そういたしましょう 」


僕とセオは顔を見合わせて、2人が居るであろう廊下の突き当たりの部屋を眺めるのだった。




世の中には謎な出来事がいっぱいです それは異世界でも同じことのようでして

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