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共同作業記念

こんばんは 本日のお話です

「 という訳で、結構な騒ぎになったけれど、入植者の皆さんは納得してもらったよ 」


あの後、感激している入植者の皆さんに泣きながらお礼を言われたり、握手攻めにあったり、ハグされたりしたけれど

皆さんそれぞれに、引っ越しの為に元の家に帰った人たちもいれば、自分たちに与えられた家にもうそのまま住む準備に入る人

一気に動き出したのです。


そして 僕らはとりあえず帰宅して状況報告の真っ最中


「 いいなぁ あたいも開拓地を見てみたいよぉ 」


まだそこまで目立っていないお腹をさすりながら、ニコニコと笑うマーサ。


「 安定期に入ったら、散歩がてら行ってみようか 」


「 本当かい?  約束だよぉ 」


今は過保護状態なので、退屈しているのだろう

まぁうちのお嫁さん達として最初の懐妊だし、メイドさん達も張り切っているからなぁ


「 フェオも行きたいですよぉ ほらほらレウィだって見に行くって言ってますよ 」


マーサの発言に謎の対抗心を燃やす、フェオ

レウィと共にふさふさの尻尾がブンブン揺れている。

犬族の獣人と草原狼(?)なんだけど、もはや親子のようだ。

まぁ仲良しで良いけどねぇ。


なんかあまりにも可愛いので


「 おいで レウィ!! 」


声を掛けたら ものすごい勢いで飛びついてきて、顔を舐めまくられた。

もちろん尻尾はブンブンだ。


「 じーーーーーーー 」


そして羨ましそうに見つめるフェオの視線には気付かないふり 気付かないふり・・・





でもあまりにも見つめられるので


『 今夜はフェオの日でしょ 後でいっぱい可愛がってあげるよ 』


こっそり念話を飛ばしてあげると


「 ひゃうぅぅぅぅぅぅぅ 」


あっという間に真っ赤になって座り込んでしまった。

可愛いねぇフェオも






「 あなた 開拓地の警備はどうされますの? あの辺りは猛獣もいないですけれど、開拓が進んで山羊や羊を飼うようになれば狼も惹かれてやってきますし。 徐々に豊かになれば盗賊どもに狙われる可能性もありますわね 」


ひとしきり説明したあとで、ノエルが僕に訊ねてきた。

そう、大事な問題だし気になるよね。


「 うん、とりあえず現在の耕作地外縁にデニエと一緒に土魔法で塀と堀を作って来たよ 」


「 ええ、夫婦の共同作業でしたの 楽しかったわぁ 」


「「「「「 むっ 」」」」」


勝ち誇ったようなデニエの言葉に反応する奥さん達・・・


「 ずるいですニャ 」


「 あい、私も共同作業を希望しますゎ 」


「 フェオとレウィも一緒にしたいですぅ 」


「 俺も俺もぉ 忘れないでくれよぉ 」


みんなが一気に発言し出すものだから、収拾がつかなくなってしうのだ


デニエぇ・・・ 絶対分かっててやってるよねぇ 







なんとか、みんなと順番に共同作業することで場を収める事には成功


まぁ順番決めや何をするかで2時間以上が経過していたのだけれどねぇ





「 あーっと 警備面の話だったよね 」


「 はい あなた 」


嬉しそうにニコニコ笑っているノエル

ちなみにノエルとの共同作業は開拓地に建てる別邸の調度品を選んだり、据え付けに行くことと決定

明後日という早い段階なのでとても機嫌がいいのだ。


「 塀と堀の話からすると、塀の高さは5m程度 堀は3m位の深さだよ。狼や熊では乗り越えることは出来ないし、動物対策は問題ないかな 畑を荒らす猪や鹿も入ってこれないしね。 塀付近の木は伐採してあるので、猿も飛び移って入ることも出来ない様にしてある 」


「 さすがですわ あなた!! でも野盗や山賊が開拓地に入り込んで来たらどうされますの? 」


外周は塀で取り囲んだとしても、正門と裏門は当然あるわけで 人の出入りも当然の様に発生する。


「 入植者の皆さんの安全は重要だよね。 だから警備は基本的にゴーレムに任せるよ、これもデニエと一緒に作った軽装ゴーレムを20体警備要員として配置してきた。 ゴーレムの制御は大地教から人を派遣してもらえるので任せれるし。ゴーレム自体にも電子魔法による自律制御を付与してあるので、入植者の要請により防御対応が出来るようにしてあるんだ 」


「 ・・・ あのぉ あなた 」


おや? ノエルがちょっと驚いた顔をしているよ


「 ん? どうかした 」


「 はぁ・・・ そうですね 私の旦那様は ・・・      ええ 最高ですわ!! あなた 」


なんか少し呆れた後に褒められた気がするのは気のせいかな?


だってねぇ 入植者に自衛しろと言っても中々困難だろうし

傭兵を入植地に入れたら、違う軋轢もありそうだしね。


街からも少し離れているから防衛手段はないと困るから、デニエとゴーレム警備隊を作ったのだけれどなぁ


まぁ最終的には褒めて貰えたようだし良いのかな





僕には聞こえていなかったのだけれども


「 リックってとんでもないことするよなぁ 」


「 あい 主殿にこの世界の常識は通じませんですね 」


「 ゴーレム作成や制御って難しいのニャよねぇ ミーネぇ 」


「 まぁ リック様とデニエさんですから・・・ 」


「「「「 ・・・ 」」」」



まぁ高位精霊であり神格を持つデニエと共同作業が出来る時点で・・・

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