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忙しい一日の終わりに

こんばんは 今日のお話でございます

子供たちはメイドさんに任せておけば問題ないだろう。


色々ありすぎて疲れたけれど、まだ寝るわけにはいかないのだ



僕は屋敷の中を進んでいってある部屋の前で足を止める。


ノックをすると中から返事があったので


「 リックだ 帰って来たよ 」


僕の声を聞くと扉を開けてくれたのは、兎族メイドのマリだ。


「 お帰りなさいませ ご主人様 」


「 あぁ 変わりないかな 」


「 はい、マーサ様に変わりはございません お帰りをお待ちになっております 」


妊娠中のマーサには専属メイドのマリが張りついていてくれている。

獣人は比較的安産と言われていて、特に兎族は人族より妊娠期間も短い傾向にあるらしい。


ただし妊娠初期に無理をするとリスクが高くなることは同様らしく、ましてや初産なので慎重にいかないとね。


そっと部屋に入って マーサの方へ歩いてゆく


「 あ リックぅ おかえり~ 」


ソファに腰かけていたマーサが立ち上がって こちらへ走ってくる 


「 ちょっ マーサ!! 走っちゃだめだよ 」


慌てて側に駆け寄ってマーサを抱きとめた。


「 むぅぅ あたいは病人じゃないよぉ 」


「 いや もちろんそうだけどさぁ 」


そう 病人ではないのは確かだ

妊娠状態も正常で順調、まだお腹も目立っていない 特に悪阻もひどくは無い・・・ まだ


でも心配なのだ

僕には兄弟もいないし(いまのところ・・・ 今後は不明)

身近で妊娠や出産を感じていないので分からない事が多いけれど、マーサが妊娠して僕との子供が彼女のお腹にいるのは事実だ


そばにマリが付いていてくれるし、心配し過ぎなのはわかるのだけれど・・・


「 マーサ様 どうか安定期に入るまでは 御無理をなさいませんよう 」


マリがマーサに声を掛けてくる


兎族であるマリはマーサより少し年上な感じがするけれど、実際の年齢は不明

元々デニエのメイド専属メイド12人のうちの1人なので、年齢は聞いても答えてくれない。

ただ結婚や出産はマリ自身は未経験だけれど、実例は何度も見て来ているので知識としては十分とのこと。


同じ兎族だしマーサとしても頼れる存在のようだ。


「 わかってるよぉ マリの言う事はきちんと聞くから 」


「 はい さすがマーサ様ですわ 」


適度に甘やかしながらも、きちんとマーサをコントロールしてくれているようで実にありがたい。

色々忙しくなってきたし、マーサだけを贔屓するわけにはいかないので本当に助かる。


「 ありがとう マリ 」


感謝を込めてマリに頭を下げながらお礼を言ったのだけれど 


「 と、とんでもないです ごごご、ご主人様 頭を お上げください はふぅぅぅぅ 」


マリを混乱させてしまったようだ。






これ以上いるとマーサは何時まで経っても眠らないだろうし、マリはマリで何か赤くなって混乱していたので

僕は早々に退散してきた。






「 あーーーーーーーー 」


マーサの様子も見て、すっかり気も抜けたので


お風呂です


日本育ちなので、御多分に漏れず風呂が好きです。



この屋敷を買い取って最初に改装をお願いしたのは浴室!!


この世界にはあまり入浴の習慣が無く、庶民は水浴びや体を拭く程度

貴族でも体を洗うのが水からお湯に変わったり、サウナのような蒸し風呂が多い。


この屋敷の備付のお風呂も蒸し風呂と浅い浴槽だったのですよ、これはダメって言ってね


この世界ではあまり重要視されていない設備のため、屋敷の広さの割には狭かったので

一気に増築&大改装して、一気に大浴場化と露天風呂まで設置ですよ。

土地は無駄に広かったのですんなりいきました。


ちなみに室内のお風呂は水魔法を応用した魔道具による給湯なんだけど、露天風呂は天然温泉です!!

高位土精霊のデニエに相談してみたら、温泉が用意されました・・・

偶々温泉が存在したのか、それともどこからか持ってきたのかは不明だけれど

(デニエはニコニコ笑って詳細は教えてくれなかった・・・)


なんとも贅沢なことになっています。


どんなに忙しくても、家族の笑顔とお風呂があれば疲れもとんでいきますよね~

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