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何事も最初が肝心

こんばんは 今日もよろしくお願いいたします。

筆頭嫁のご懐妊が確認されて、昨日はお祝いムード一色だったのだけれど

今日は今日で朝日が昇るわけなのです


「 うーん あまり気乗りがしないのだけれど・・・ 」


「 あい、 主様の気持ちが大事ですので 取りやめにしましょう  リン !! 」


僕がつい行きたくないようなことを言ってしまったがために セオが動き出そうとする


「 お呼びでしょうか セオ様 」


セオの声に反応して一瞬で現れたメイドさん。


彼女はデニエ付のメイドでは無く、セオが何処からか連れて来たメイドさんだ。

シュッとした尻尾と頭に生えた小さな角がアクセント





セオに引き合わされた時に竜種なのって聞いてみたら


「 とんでもありません 私は竜種に使える竜人族です 」


そういって うなじから背中の鱗を見せてくれた。


セオ曰く、竜人族にとって鱗を見せることは服従の証らしい。


僕が見てしまったけど良いのか聞いたところ、竜種であるセオの配偶者は無条件に従うべき存在であるらしい。

その上で僕の事は観察していたようで・・・


「 あの子は いずれ主様に鱗を触って欲しいと言っているのよ さすがに心構えが完全に出来上がっていないらしいのだけれど 時間の問題ね 」


セオが微笑みながらそんなことを言って来た。


「 どういうこと? 鱗って他人が触っていい物なの? 」


竜と言えば”逆鱗に触れる” の故事もあるくらいだし、鱗って大切な物じゃないのかな。

しかもリンを見る限り竜人種の鱗って、うなじから背中の上部にしか生えてないし、普段は隠すように服を着てるから見えないしね。


「 もちろん 家族以外触れることは基本的にありません。 見せる事すらありませんわ 」


「 じゃあ なんで ? 」


「 それは いずれ本人の口から聞いてくださいませ 」


セオはそう言い終わると、僕の腕に爪を立てるのだった。

なにか怒らせるようなこと言ったかな?




「 あなた 」


どうやらリンの事を思い出していたら、話が進んでしまっていたようで目の前のノエルの呼び声に我に返った


「 あぁ ごめん ごめん 」


「 何を考えていたのですか リンをじっと見つめていたようですけど 」


気が付くと、真っ赤になってもじもじしているリンの姿がある 

うん 何か可愛いね


「 いや ちょっと回想をね 」


「 とにかく セオ姉様はあなたに対して甘すぎますから 我侭を言うのもほどほどにしてください そのまま真に受けますよ 」


そうなのだ とにかくセオは僕に対して甘いというか、僕のためならば国の一つくらい滅ぼしかねない。

冗談では無くてそのくらいの実力もあるのだから余計に性質が悪い。


それを考えると、ノエルは僕のお嫁さん達の中では一番の常識人。

まさに良心そのものだ。




今回もその良心が仕事をしてくれたので、貴族院からの招待に対して土壇場で断るという事態にならずに済んだ。

口は災いの元、その言葉を深く心に刻んだ日だった。





「 では 留守番をお願いしますね 」




「「「 お任せください 」」」


「「「「 いってらっしゃいませ 」」」」


「 早く帰って来ておくれよぉ 」


「 ほら レウィ パパが出かけますよぉ 」



貴族院からの招待状には、人数の制限も無かったのだけれど

流石に全員で行くわけにもいかない。

筆頭嫁のマーサは懐妊中だし、レウィもいるので必然的にフェオも留守番だ。


あと、エイシア、ミーネ、ポルは妖精と間違われても困るし、色々問題が起きそうなので待機組。


さらにデニエの場合、神様としても高位精霊としてもねぇ・・・ バレたら大騒ぎ間違いなしだから。



なので同行者は、セオ、ノエル、ユーンの奥様3名とそれぞれお付のメイドさん達。


今回は人数も多いので、馬車は新たに作った6頭引きの大型箱馬車を作成

4輪を独立懸架式サスペンションにしてさらに車輪はゴムタイヤを使用

見た目はこの世界の馬車からかけ離れない様にしてあるけれど、性能は格段に上をゆく。


しかも例によって、馬や御者に護衛の騎士は全てゴーレムなのでこちらも性能は桁外れですよ。



今回は護衛の騎士ゴーレムを14名(体)用意して、その威圧感たるや半端ではありません。


何事も最初が肝心ですからね~。


第一印象ってとても大事ですよね。

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