表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/464

お手紙書いた

こんばんは 本日のお話になります

正直なところ、ノエルの実家からの力添えには期待していたけれど

まさか後見人の話まですんなり通るとは思っていなかった。


まして、うちの実家と言うかエルフ女王国の爵位が簡単に出てくるとは思わなかった。

ルーちゃん、あれでいて厳しいところもあるしねぇ


それに公爵ってさぁ 爵位の中でも上の方だよね・・・ きっと


「 エルフ女王国にの制度上 多分爵位としては最上位になりますね 」


僕の疑問、そう心の中の疑問にすぐに答えてくれるのは


「 ミーネ ありがとう 」


「 どういたしまして 大切な未来の旦那様の疑問に答えるのは、妻として当然です 」


途中から自分の言ってることが恥ずかしくなってきたせいか、顔が真っ赤になっているミーネがいますよ。


もうねぇ 心の中のプライバシーも諦めました。

お嫁さん達には敵いませんしね。



まぁいずれにしても超魔鋼の利権に群がってくる人々への対応策としては十分すぎるくらいの手札が手に入った訳で

あとはそれが世間に知れ渡るまでしばし我慢かなぁ。


「 あい、それまでの間は 屋敷内で過ごしましょう 」


セオがそういうと僕に寄り添ってくる。


「 そうだねぇ 」


セオに答えを返しながら、やっぱり心の中まで読み取られていることを再度実感するのだった。

まぁ可愛いし いいか。







~ 3日ほど経過 ~





「 ご主人様 本日はご使者の来訪が完全に途絶えました。 また、先ほど街に出しておいた者から情報が上がってまいりまして、ご主人様の爵位の件やドリナエン公爵家の後見に付かれたことが公式に通達され王都にも届いたようです 」


狼族メイドのエリンが僕に伝えてきた。


昨日から使者の数が激減して、今日はとうとう0人になったようだ。


どうやらしっかりと情報が行き渡ってくれたみたい。


他国とはいえ公爵という地位は効果がある。

まぁ利権に喰いついてきた貴族は、当たり前のようにあまり裕福でない貴族が殆どで、男爵位の貴族が多かったしねぇ。


「 あなた これからどうなさいますか 」


ノエルがこれからの動きを尋ねてきた。


「 そうだね、とりあえず予定通り手紙でも書こうか 」


僕が手紙を出そうとしているのは、現在の貴族院正副議長宛の手紙だ。


クレイファ共和国には公爵家が二つ存在し、交互に貴族院の正副議長を務めているのだ。


現議長を務めているのが、ギース=デユフェット デユフェット公爵家当主

副議長は ソイジレーア=ヒレッタ ヒレッタ公爵家当主


その2人に対して僕は手紙を書こうとしている。


内容としては、新しく開発した超魔鋼という金属とその製品を是非見てもらいたいというもの。

正直なところ実に薄い内容を貴族用の美辞麗句でゴテゴテに装飾すると、それなりに長い書状となってしまう。


その手紙を、ノエルの達筆で清書してもらうのだが


まず使うのは羊皮紙ではなく、手に入る中で(密林通販で)最も高級な和紙を使う事。

そしてその書状を届ける使者は、僕の名代としてお嫁さん代表ユーンとデニエ付きメイドの中でも美貌を誇る、猫族メイドのジリアさん。

ジリアさんは、はっきり言って超絶美人で色っぽい猫耳メイドさん。

猫耳コンビの破壊力は抜群だ!!


そして護衛には、デニエが土魔法で作りあげた騎士ゴーレム5体。

元々規格外の強さを誇るデニエの騎士ゴーレムに、電子魔法で作りあげた監視システムを取り込んである。

要するにデニエと僕の合作なのだ。


これによって遠隔で監視が出来るほかに、魔石に貯め込んだ魔力を使っての魔法行使も可能となっている。

護衛としては実に頼もしい存在だ。


そして、ただ書状を渡すだけではなくて

お土産も持たせる。

ユーンの高位収納にしまったお土産は


最高級の日本産ウイスキーに、高級ワイン、胡椒、コーヒー、そして葉巻。

この辺りは、正副議長本人用。


ちなみに好みはリサーチ済みなので、問題なし。


さらには、シャンプー、リンス、コンディショナー、香水、化粧品、高級石鹸、陶磁器、ガラス食器、高級果物、ケーキ、グラニュー糖


この辺りは奥様方、お子様へのお土産と言ったところ。


いずれもこの世界においては、貴族と言えども入手困難な超貴重品であったり、手にしたことも口にしたことも無いような品々。


しかも送り主はこの世界においても最重要国の一つエルフ女王国の公爵名だから受け取って貰える。



「 じゃあ ユーン ジリアさんお願いします 」


「 まかせてくださいニャ しっかりとお渡ししてきますニャン 」


可愛く答えてくれるユーン。


ああ見えてユーンはしっかりしている子なので、言葉遣いも礼儀も相手によってきっちりと変えることが出来る。

そしてスーパーメイドのジリアさんは全く心配することもない。


2人が馬車に乗りこむと、護衛の騎士ゴーレムが巨大なゴーレム馬に乗って警護の位置につく。


そして僕らは走ってゆく馬車を見送るのだった。



本日もお読みいただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ