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嫁という字は

こんばんは 本日の投稿です

「 すごーーーーーーーい 」


フェオが思わず感嘆の声を上げている


他のみんなも見上げて驚いていたり


早速庭に走り込んだりしている


「 確かに凄いね・・・ 」


いや。本当に凄いとしか言いようがない


門から続く石畳の先にある正に豪邸


正面玄関は重厚感のある木製だ、実に重々しい雰囲気が漂う


壁は石かと思ったのだが、近くで見ると表面をモルタルで仕上げてあるようで

丁寧な仕事が光っている。


相当にしっかりした作りのようだし、建物自体から魔力が感じられる

もしかすると魔法による構造強化もされているのだろうか


「 気が付いたわね 」


僕が壁に触れていると、デニエが声を掛けてきた。


「 まぁ これから住む家だしね 色々確かめないと。 みんなの安全にもつながるし 」


この世界にも地震はあるだろうし、建物の強度は気になるよね。


「 そうね、強度を増す魔法を掛けてあるけれど 土魔法でさらに強化する必要はありそうね 」


うん この世界の考え方としては強度を増して耐えられるようにする そうなるよね


まぁ中の構造とかを確認して、単なる強化だけでなくて色々考えよう。


何より、みんなの安全が第一だ。



「 ところで 地震って多いの? 」


「 そうねぇ 建物が壊れるほどの地震はここ数百年くらい起きていないはずよ 」


いろいろ聞いてみると、そもそも地震は日本に比べて圧倒的に少ないし 規模も大きくないようだ。


まぁ古い石造りの家も多いし、その家が壊れていないということが証明している。




「 リックぅ 中もすごいよぉ ほらこっちこっち 」


壁を眺めていたにをマーサが興奮しながら腕を取って連れてゆく。




大きくて分厚い木製のドアをマーサに手を取られながら通り抜けると


「 おおおおおーーー 」


「 なぁ 凄いだろう 」


まるで自らの事にように胸を張るマーサ


でも、確かにこれは自慢したくなる光景だ



玄関を入ると そこは広々としたホールになっており

正に西洋のお城の内部のようだ。


床は大理石だろうか、ピカピカに輝いているし

視線を上に向けると 吹き抜けになっており 大きなシャンデリアが目を引く


魔法で灯されたそのシャンデリアはこの豪邸だから違和感はないが、相当な大きさがある。


正面には上の階へと続く大きな階段があり、上からシンデレラでも降りてきそうな雰囲気がある。

まぁガラスの靴を置いて行かれても困るし、そもそもガラスの靴なんてものすごく痛そうだ・・・



「 リックぅ 本当にここに住めるのかい あたいまだ信じられないよ さっきもファネさんとかにも何度も聞いたけれど、ここに住んでくださいって言うんだよ 」


「 うん、 みんな喜んでいるし、ここに住めるよ。ここが僕らの家だ 」


孤児院で育ち、スラムで暮らしてきたマーサ


竜種として生まれてからずっと一人で暮らしてきたセオ


盲目となり奴隷に落ちて、つらい目にあってきたフェオ


野良猫の立場から、異世界にやって来て獣人になり一人で配送センターにいたユーン


貴族だったけれど、吸血種として利用され続けてきた過去をもったノエル



みんな、いまやっと幸せを掴もうとしている



デニエもそうだ


高位精霊として、神として、ずっと自分を抑えて人々のために尽くしてきた。


そして、僕のために生まれて来てくれたミーネ


永い眠りから覚めて僕の所へ来てくれたポル



僕に魔法と加護をくれて、この世界に来てからずっと一緒に居てくれるエイシア



みんな僕の大事なお嫁さんだ。



そんなみんなと住む家がやっと決まった。



定住先を手に入れてくれたようです。

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