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お宅拝見!

こんばんは 本日のお話です

大騒ぎの一夜が明けて、お嫁さんも増えたし本気で家を探すことに


「 家ならまかせて! うちの子達が用意しているから 」


デニエが朝食後のお茶を飲みながら言い切る。


「 え、 それって大地教の・・・ 」






「 あたいは庭がある家がいいなぁ 子供が出来たらさぁ 庭で遊べたらきっと楽しいよ 」


そうですねぇ マーサの子供なら兎族の女の子だし、庭でぴょんぴょんしたいだろうしね


「 お庭は広いのが良いですよお 思いっきり走れる庭にしましょう旦那様~ 」


うん 犬族だしねぇ 走れる方が良いよねフェオ。


「 庭も良いけど 3階建て以上にしましょうニャ 家の中でも走れるのが良いですニャン 」


あぁユーンは猫族だしねぇ 立体的に移動できるの楽しいよね


でもねぇ



「 ここは首都だし、そんな大きくて背の高い家なんて貴族じゃなきゃ無理だよぉ 」


「 あい 主様の言う通りですわ 我儘が過ぎると主様に嫌われますよ 」


獣人お嫁さんズのテンションは、セオの一言で一気にダウンして、大人しくなってなってしまう。


「「「 ごめんなさーい 」」 ニャ 」


「 大丈夫だよ 怒ったりしてないから 」


フェオは尻尾が下がり切っているし、ユーンは耳が伏せてしまっている。マーサも目が潤んでいるので

どうやら本気で萎れてしまっているようだ


まぁでもあんな無茶な条件でも大地教の皆さんに聞こえたら本気にしかねない・・・  






「 え ? 」


扉が閉まる音がして、誰かが走っていく音がする


しかも、デニエに耳打ちしているのは、 えーとぉ 大神官のファネさんだよね


視線に気が付いたのか デニエが満面の笑みで僕に話しかけてくる


「 今ねぇ ファネ達が探してきた家が条件にちかいのよぉ しかも近隣も買い取れるから大きな庭が出来るわよ 」


大神官ファネさんは嬉しそうに話すデニエに祈りを捧げていますよ。


「 あのぉ まさかと思うけど もう話が進んでいるとか? 」


僕が恐る恐る聞いてみると


「 大丈夫よぉ もう終わっているから 」


「 はい、近隣の買収も先ほど進めるように指示いたしました 」


ファネさんが付け加えるように話してくれた。

ようするにさっき走り去った人だよね、指示を受けて走って行ったんだ。





話を聞いてみたらですね

昨日のうちに本山の隣で売りに出ていた家は話を決めて、隣の空き地や周辺の土地も買い取るように話を進めていたようです

元々は貴族の別宅として作られた豪邸でしたが、完成前にその貴族の汚職が発覚し一気に没落し売りに出されたようです。

さすがに豪邸過ぎて買い手が中々付かなかったとのこと。


ちなみにいくらで買ったのかは何度聞いても教えてもらえず

代金も受け取ってくれないので、デニエと相談して大地教に寄進する形で収めることで何とか受け取ってもらうことに。




そんな一騒動が朝からあったあとで

取り敢えずみんなで家を見に行くことに


良く考えたらまだ見ても居なかったんだよねぇ。




「 でもさぁ 大地教の本山って この前見たところだよね 」


「 そうですニャ 大きな建物でしたのニャン 」


そもそもこの騒動の発端となったのが大地教の教会前だからね。

白い大きな3階建ての教会


「 あれれ でも大地教の教会の隣にそんな大きな建物有ったかな? 」


「 そこまで目立つ建物はございませんでしたね 」


僕の疑問にノエルが返してくる。


そうなのだ、大地教の隣とか言ってたけれど、そんな大きな建物があった記憶が無い

僕だけならともかく、ノエルも言ってるってことはきっとなかったんだよね。


そんな感じで僕らは???を浮かべながらも、案内してくれるファネさん達大地教の関係者の後を歩いてゆく。




「 しかし・・・ 視線が痛い 」


僕はつい口に出してしまう。


だってさぁ 大地教のエメリさんレマさんの美人神官コンビに加えて大神官ファネさん


そしてデニエのお付きの獣人メイドさん12名 彼女たちもみんな個性はあるけど綺麗な人ばっかり。


もちろんそれ以上に輝いているのは


マーサ、セオ、フェオ、ユーン、ノエル、エイシア、デニエ、ミーネ、ポル そう僕のお嫁さん達。

僕にはもったいないくらいの可愛くて素敵なお嫁さん達。


でもね、首都の大通りをこれだけの美女に囲まれて歩いている僕。


大地教の神官さん達は当然のようにこの街では有名だし、獣人メイドさん達はすごく人目を惹く。


そして当然のように僕にくっついて歩くお嫁さん達。


まぁ目立つし、男性からの視線が痛い 


「 なんだ あの野郎 良い女大量に連れやがって 」


「 あれって、大地教の・・・ なんで 」


「 ・・・爆発しろ 」


方々から聞こえてくる声・・・




「 よぉ そんな冴えない男なんかより ・・・ 」


「 ネェちゃん そこの綺麗なネェちゃん ・・・ 」


「 彼女たち~ 時間あれば・・・ 」



僕は一切無視で女性陣に掛かる声も沢山あるのだけれど


「 無礼者!! 」


「 ふっ 」


「 ゴミ!! 」


全てが大地教の神官様やメイドさん達に一蹴されて


撃沈 轟沈 爆沈 ・・・







1人の男性を囲むように歩く美しい集団が通り過ぎた後の路上には、屍が累々とその躯をさらしていたとかいないとか・・・



綺麗なお嫁さんは好きですか

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