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首都散策

こんばんは 本日のお話です。

「 と言うわけで、もうしばらくの間ここクレイファ共和国は首都レミンに滞在と相成りました 」


我ながら物凄く説明的なセリフだよねぇ でも仕方ないのだ


「 あい 主様の仰せのままにですわ 」


「 あたいは嬉しいけどよぉ 住まいはどうするんだい 」


そう、マーサがが言う通り困るのは住まいなのだ。


定住するかどうかはまだ決めかねているところだし、家を借りるにしろ買うにしろそう簡単な話ではない。


「 取り敢えずはこの宿の延長はさっきお願いしてきてあるよ 1か月分は前払いしてきた 」


「 ふわぁぁぁ ここのご飯は美味しいので嬉しいですよぉ 旦那様 」


うんフェオは嬉しそうだね。


「 でも太らないように気を付けないとニャ 特にフェオは最近少しお肉が・・・ もががががが 」


ユーンの話の途中でフェオがすごい勢いで口を塞いでいた、まぁ確かに食事は美味しいよね此処。


「 で、で でもでも 旦那様 その後はどうしますか 」


ユーンの口を塞いだまま 一生懸命にフェオが話題を変えてくる。


「 う、うん 1か月の間にロイルさんの様子を見極めるとともに 借家とかも探してみようかなと思っているよ   ところでフェオは大丈夫? 」


気のせいかユーンの顔色が・・・


「 え、 あぁぁぁ ごごめんユーン 」


「 っぷ ふぁぁぁぁっあ    殺されるかと思ったニャン 」


どうやら呼吸が苦しかったようで・・・





結局ユーンの怒りは、夕飯のデザートをフェオが献上するまで治らなかった。











次の日 


僕とノエル、さらにユーンの3人で借家を探しに行くことにした。


といっても、仮にも首都だし広い上に店もたくさんある、さらに僕たちは余所者だ

というわけなので、宿の人に教えてもらった場所を頼りに歩いている。


「 首都だけあって広いね 」


「 すみません 私が余計な事をしてしまって・・・ 」


実はノエルは以前に来たことがあるので道は分かると言っていたのだけれど・・・

数年前に旧市街が区画整理されたようでだいぶ様子が変わっていて案内不能になっていたのだ


明らかに迷ってます


「 大丈夫ニャン 多分その先が大通りニャ ほらみんな歩いていくし 」


まぁ電子魔法もあるし あまり心配はしていない、急ぐわけでもないし意外と面白い店も見つけたりできた。


「 そうだよ 特にさっきの裏通りの串焼きは絶品だったし 通りの名前も聞いてあるから今度はマーサやセオにも食べさせてあげよう 」


「 そうですニャ ノエルのお手柄ニャ 」


ユーンにも励まされてノエルのテンションも戻って来たようで


「 はい 姉様達とみんなで行きましょう 」


良かった良かった でも確かにあの串焼きは美味しかった。

売っていたお姉さま曰く 羊肉を秘伝の味付けで提供している共和国一の品だそうな。

まぁ確かに絶品だった、値段もそれなりにしたけれどまた食べたくなる味だったなぁ。




そんなことを話しながら歩いていると、比較的大きな通りに出た。


「 うーん どのあたりかな? 」


「 みんなあっちに行くニャ 」


ユーンの指さした方向には 白い壁の建物 石造りの3階建てでこの世界では中々存在感のある建物だ。

生垣に囲まれたその建物の正面入り口のような大きな扉は広く開けられており人々が吸い込まれるように入ってゆく。


「 あぁ 教会ですわ ほら 屋根の上にシンボルがあります 」


ノエルが教えてくれたシンボルとは 屋根の上にある矢印のようなモノ

神のおわす場所、すなわち天上界を示す方角を表しており、この世界で広く信仰されている宗教の教会だという。


「 へー そうなんだぁ トォーニ様を信仰しているの? 」


「 いえ、 違います 豊穣の女神 ディー様を主神とする大地教と呼ばれる宗教です 」


ちなみにノエルは信徒でもないので、教会には寄らず 門の所にいた人に道を聞いて迷子解消です。



本日もお読みいただきありがとうございます

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